手嶌葵7/23発売のAL『Ren’dez-vous』は映画の世界に入り込んだような作品

手嶌葵 | 2014.07.21

 ジブリ映画『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』の主題歌、映画音楽のカバーなどで美しい歌声を披露してきた手嶌葵が、ニューアルバム『Ren’dez-vous』をリリースする。デビュー8年にして、意外にも初めてのオリジナルアルバムとなった同作には、大貫妙子やいしわたり淳治などが作家として参加したほか、初めて自身が作詞した曲も収録。これまでにないタイプの楽曲に挑戦しつつ、まるで映画のサウンドトラックのようにストーリー性を感じさせる作品が完成した。「初めての手嶌葵」と「映像が浮かぶ楽曲」をテーマにしたというアルバムについて、ゆっくりと丁寧に答えてくれたインタビューをどうぞ!

EMTG:いままでオリジナルアルバムがなかったことが不思議ですけど、なぜこのタイミングで?
手嶌:確かに、言われてみて、いまそう感じました(笑)。いままではデビュー作から映画の主題歌だったり、大きいものと連動して歌ってきたので、自分が主導したアルバムを作るタイミングがなかったんだと思います。今回は自然に「日本語の曲を作りましょう」と発生して、自然にスタッフみんなで意見を出し合って、好き勝手に物を言い(笑)、とても素敵なものができたと思います。
EMTG:初めてのオリジナルはどんなテーマで?
手嶌:「初めての手嶌葵」というテーマを決めて、そのなかで第2のテーマとして、映画を見ているような、映像が浮かぶような楽曲を歌いたいというのがありました。それはデビュー当時から一貫した私のテーマではあるんですけど、その結果、楽しい雰囲気の楽曲だったり、歌謡曲っぽかったり、フレンチっぽかったり、いままでとは違う楽曲が集まったと思います。
EMTG:まさに映画を見ているような気持ちになるアルバムでした。どうやって曲は集めたんですか?
手嶌:最初に私がどんな映画を好きなのか、プロデューサーさんとお話ししたんです。それで『アメリ』だったり、『ショコラ』だったり、自分のなかでいちばん鮮やかで、楽しく見られた映画を挙げたんです。それをもとに作家のみなさんが私が好きなものを汲み取っていただいて。本当に感謝しています。
EMTG:勝手にストーリーを考えながら聴いたんですよ。前半はパリが舞台だなとか、6曲目の「NOMAD」でパリから離れたんだなとか。
手嶌:そういうふうに自分の中で再生される映画のサントラとして聴いてもらえればと思っていたので、うまくハマってくださってうれしいです。実際はアルバムを通しての筋書きがあるわけではなく、1曲ずつ短編のように作っていきまして。この曲のイメージならイタリアだろうとか、これはフランスだろうとか、これは船乗りに振られた女の人だろうとか。それを作詞家さんたちにお話しして、歌詞を書いていただいたんです。
EMTG:今回は初めてご自身で作詞もされたんですよね?
手嶌:はい。(収録曲「ちょっとしたもの」を作曲した)大貫妙子さんに曲をお願いする際に、「葵ちゃん、書きなさい」とお達しがあったんです(笑)。最初は抵抗していたんですけど、とても尊敬する大先輩なので、肩を借りようと思いまして。ただ、自分の気持ちを入れるべきか、断片を切り取るべきか、ゼロから想像するべきか、いろいろ悩んで、とても難しかったです。
EMTG:どうやって歌詞は作ったんですか?
手嶌:大貫さんの生声と生ピアノが入ったデモをいただいたときに、世界観に圧倒されたんです。ちょっとかわいいテンポではあるんだけど、ゆっくり静かに流れている。そこから部屋の中のイメージだな、部屋の中で私は何をしているのかなと、思いついたことをノートにわーっと書いて、言葉を選んでいきました。
EMTG:言葉のリズム感がおしゃれですよね。「アデュ!」とか茶目っ気のある言葉も入っていたり。
手嶌:やった。誉められた(笑)。
EMTG:「ちょっとしたもの」というのは、何を意味しているんですか?
手嶌:ほんのちょっとしたもので気分が変わって、がんばろうと思える。ほんのちょっとしたことで気分が沈んでしまって、はぁ…って思ったりする。そのちょっとしたものが大事なんじゃないかなと思って。自分には苦いコーヒーとアイスクリームがあったら、ちょっと幸せになるなっていう気分を詞にしてみました。
EMTG:大貫さんとは、何かお話をされました?
手嶌:直接はお会いできなかったんですけど、何稿か途中経過を見ていただいて。基本的にはそのままでいいと言ってくださったので、大貫さんが言うなら大丈夫だろうと思いながら作ってました。ただ、「いじわるは似合わないの」という部分は、最初はもうちょっとキツい言葉だったんですけど、大貫さんが「もう少しやわらかい、シンプルな言葉で」と言われたので、どうしようかなぁと考えまして。かわいく、なおかついじわるなことはされている言葉にしたかったんです。自分の感情を言いたいけど、言いすぎてはいけない。そのせめぎあいのところで意見をいただけたのは、とても役立ちましたね。
EMTG:今回初めて作詞をされて、次は作曲も?
手嶌:いまは興味がないです(笑)。作詞はとても勉強になりましたし、楽しいなとは思いましたけど、私としては歌っているだけで幸せというか。作っていただく贅沢もありますし、作家さんと通じ合って、「あっ!」と思える曲に出会えたときの幸せ、それを味わっていたいなと思いますね。自分でやると産みの苦しみがたくさんあって、歌以外でいろんなことを考えなくてはいけない。私としては、それはあまり純粋ではないかなと思うんです。
EMTG:そこはいわゆるシンガーソングライターとは違う、純粋なシンガーとしてのプライドも?
手嶌:それはあるかもしれないです。歌を自分のものにするって、すごい大変ですよね。まだまだ未熟ですけど、自分のものにしたいと思って、一生懸命考えて、歌い倒すことが楽しめる性格なので、そこはずっと楽しんでいきたいなと思いますね。

【取材・文:タナカヒロシ】




★手嶌葵 - Voyage a Paris ~風に吹かれて~ 【Music Video】(short ver.)

★手嶌葵 - ニューアルバム『Ren’dez-vous』トレーラー映像

tag一覧 アルバム インタビュー 女性ボーカル 手嶌葵

ビデオコメント

リリース情報

Ren’dez-vous

Ren’dez-vous

2014年07月23日

ビクターエンタテインメント

1. いつもはじめて~Every Time Is The First Time!~
2. ショコラ
3. ちょっとしたもの
4. Voyage a Paris~風に吹かれて~
5.1000の国を旅した少年
6. NOMAD
7.丘の上のブルース
8.Baritone
9.明日への手紙
10. Home My Home
11. あなたのぬくもりをおぼえてる

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初見 寧
最近はとてもお気に入りの画家さんがいらっしゃいます。初見寧(はつみねい)さんという福岡在住の方で、インターネットのなかで公開される絵本みたいなものを描かれているんです。それを見つけて素敵だなぁと思って、実は今回のジャケットも描いていただいたんです。みなさんもぜひ検索してみてください。


■ライブ情報

手嶌葵コンサート2014
2014/11/23(日・祝)日本橋三井ホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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