Superfly、テレビ主題歌を収録した今年2枚目となるシングルを11月19日リリース!

Superfly | 2014.12.04

 Superflyが発表した今年2枚目となるシングルは、テレビ朝日系木曜ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の主題歌として流れている「愛をからだに吹き込んで」。主人公・大門未知子のことをハッキリとイメージして作ったというこの曲は、これぞSuperfly!と快哉を叫びたくなるような疾走感のあるロックチューンだ。この曲とカップリングに収められた2曲について、志帆に話を聞いた。

EMTG:愛をからだに吹き込んで」はドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の主題歌ですね。ドラマをイメージしながら作ったんですか?
志帆:はい。大門未知子のイメージからすると、やっぱりロックだろうと。大門未知子という女性は「私、失敗しないので」という強気発言をする人ですけど、見てるとその裏側に誰よりも傷ついたり誰よりも優しさがあったりするのを感じるんですよ。だから強さと優しさの両方を持ち合わせた女性を表現できればなと思って。「私についてきなさいよ」というような頼もしさもあるし、「すごく大切に思ってるんだよ」といった優しさもある、そういう女性像をイメージして作ったんです。
EMTG:歌入れに関しては相当苦労されたと、公式ウェブサイトの日記に書かれてましたね。
志帆:苦労しましたね、久々に。最近は私、細かく歌の表情をつけていくのが楽しくなっていたんですよ。1曲のなかでも抑揚をつけたり、繊細に歌う部分を作ったりと、いかに表情を変えていくかというところに拘って歌入れすることが多くなっていたんです。この曲も大人の女性の心情を表現したものなので、そうやって細かく表情をつけようと思って臨んだんですけど、蔦谷(好位置)さんから「もっと張って歌ったほうがいい」と言われて。
EMTG:思いきった強い歌い方ということですか?
志帆:そうですね。丁寧に気持ちを込めて歌ってしまうと、しっとり聴こえてしまうので、ガツンと乱暴にいったほうがこの曲にはいいということで。確かにそういう歌い方のほうが合ってるなと自分でも思って歌い直したんですけど、蔦谷さんのイメージはさらにパワーをあげたものだったようで、ぜいぜいしながらまた歌いました。なんかトレーニングしてるみたいな感じでしたね(笑)。
EMTG:ははは。それにしても本当にかっこいい曲ですね。ライブで聴いたらかなり盛り上がりそう。
志帆:“Oh~Oh Oh Oh Oh Oh~”のところで拳を振り上げて盛り上がってもらえたら嬉しいです。作曲を担当した(Heavenstampの)Tomoya.Sさんも、私がこの曲をスタジアムで歌っているところをイメージして、頭のなかでコブシを振り上げながら曲を作ったと言ってましたし(笑)。
EMTG:ジャケット写真もかなりインパクトがありますね。
志帆:この曲のイメージカラーがグレイなんですよ。Tomoyaさんの作ってくださったメロディがいい意味で曖昧さのあるものに感じられたし、白と黒の中間のように思えるところがあったので。この曲の女性も強さと優しさの両方があるから、フェミニンさとクールさの同居を表現したいと思って、そこからこのように白と黒とで特殊メイクをすることになったんです。
EMTG:なるほど。そういう面も含め、新鮮さも感じさせながら、しっかりSuperfly印のハンコが押された曲になっているんじゃないかと思いました。
志帆:あ、そう思っていただけてよかったです。どんな曲でも自分の歌が入ったら「Superflyだよね!」って思ってもらえるような説得力がないとダメだと私は思っているから。
EMTG:それからカップリング曲の「You You」。これはいつ頃作ったんですか?
志帆:最初にサビのメロディが出てきたのは、ローリング・ストーンズの来日公演を観たあとでしたね。このメロディが頭のなかでグルグル回り始めたんです。で、蔦谷さんと現代版「悪魔を憐れむ歌」(ストーンズの代表曲のひとつ)みたいにしたいねって話をして。曲の全貌はその段階で見えた感じでした。
EMTG:タイトルにもなっている“You You”という言葉はつい一緒に歌いたくなるぐらいキャッチーですよね。
志帆:メロディと一緒にこの言葉が出てきたので、これは活かさなきゃと思って。で、ポジティブな曲にしたいという気持ちがあったので、自分次第で目の前の世界は明るくも楽しくもなるんだよっていう内容にしようと。
EMTG:それで、All up to you youというフレーズが出てきたわけですね。全ては“キミ次第だよ”と。
志帆:はい。街の騒音だって誰かの喧嘩だって、自分の気持ち次第で楽しい音になるんだよっていう。で、音を聴いていたら街中がパレードしてる絵が浮かんできたんですよ。
EMTG:自分の気持ち次第で退屈な日常もパレードみたいに楽しいものになるっていう。
志帆:そうですそうです。ポジティブなイメージを浮かべれば明日はポシティブになるし、ネガティブなことばかり考えてたら明日もネガティヴなままだし。私もこの歌詞を書く少し前に、ちょっと気持ちが下がっていたときがあったんですよ。で、どうやったらポジティブになれるかなって考えてて、それって自分の気の持ち方ひとつだよなって。それでこういう歌詞が出てきたんでしょうね。
EMTG:そしてもう1曲は「クローゼット」。かつてのSuperflyにはないダンス・サウンドだったので、これはビックリしました。
志帆:あはははは。ビックリしますよねぇ。さすがに私もドキドキしました。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)で歌ったことなんてなかったから。
EMTG:いまはこの曲のように、これまでと違うサウンドでも歌ってみたいという気持ちになっているわけですか?
志帆:そうですね。新しいサウンドで歌ってみたり、新しく出会ったひととコラボレーションしてみたり。確かに気持ちはオープンです。この「クローゼット」のなかで“ゼロになれ もう一度”と歌ってますけど、私自身まさにそういう心境なので。ゼロからのスタートみたいな気持ちでこれからいろんなことに挑戦していきたいですね。

【取材・文:内本順一】

tag一覧 シングル 女性ボーカル Superfly

リリース情報

innocence / キャラバン[初回限定盤]

innocence / キャラバン[初回限定盤]

発売日: 2016年05月03日

価格: ¥ 1,800(本体)+税

レーベル: A-Sketch

収録曲

01. innocence(劇場第2部「亜人 -衝突-」主題歌)
02. キャラバン
03. とある木洩れ陽より

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リリース情報

愛をからだに吹き込んで(初回生産限定盤)[CD+DVD]

愛をからだに吹き込んで(初回生産限定盤)[CD+DVD]

2014年11月19日

ワーナーミュージック・ジャパン

[CD]
1.愛をからだに吹き込んで
2.You You
3.クローゼット

[DVD]
『Superfly“僕らの音楽”Selection』
1.愛をこめて花束を(2008/05/30)
2.Alright!!(2009/06/05)
3.My Best Of My Life(2009/06/05)
4.Wildflower(2010/08/27)
5.タマシイレボリューション(2010/09/03)
6.あぁ(2011/06/24)
7.輝く月のように(2012/09/21)

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お知らせ

■ライブ情報

JFL合同企画 LIVE FOR THE NEXT -LIFETIME MUSIC-
2014/11/28(金)札幌・Zepp SAPPORO
2014/12/01(月)名古屋・Zepp NAGOYA

FM802 25th Anniversary 802GO! ROCK FESTIVAL「RADIO CRAZY」
2014/12/27(土)大阪・インテックス大阪

rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 14/15
2014/12/31(水)幕張メッセ国際展示場1~11ホール・イベントホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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