Little Glee Monster最新シングル「好きだ。」をリリース

Little Glee Monster | 2015.09.17

 今年3月に「青春フォトグラフ/Girls be Free!」をリリースして以降、タイアップやイベント/テレビ出演などが急増し、注目度うなぎ登りのリトグリことLittle Glee Monster。前シングル「人生は一度きり/ガオガオ・オールスター」から2ヶ月と空けずリリースされるニューシングル「好きだ。」は、その勢いを加速させる一枚だ。同曲はTBS系ドラマ「表参道高校合唱部!」主題歌として既に耳馴染み。カップリングの「書きかけの未来」は、本人たちが出演するNHK BSプレミアムのドラマ「オンナミチ」の挿入歌として話題を集めている。どちらの曲も歌唱法、歌詞、曲調にリトグリの新しい試みがなされた注目作。MV撮影のエピソードを含め、シングル制作の裏側を6人にたっぷり語ってもらった。

EMTG:新曲「好きだ。」は、過去イチ、透明感のある曲に仕上がりましたね。
アサヒ:最初に聴いたときはすごい爽やかな曲だなって。
麻珠:元気なキラキラした感じだなって思いましたね。(振り付けで)ダンスもしてるんで、見た目もキラキラだし、歌もキラキラだし。
MAYU:この曲を聴くと炭酸水を飲みたくなると思うんです。っていうか、飲み物に例えるとソーダだなって思うんです。
EMTG:わかります、それ。コーラじゃなくてソーダなんだよね、透明感があるから。
MAYU:そうなんですよ!
EMTG:歌詞にはどんな印象を持っていますか?
かれん:最初、サビだけ聴いたら恋愛ソングかなと思ったんです。でも、この曲は解釈の仕方がたくさんあると思っていて。聴いて背中を押される人もいれば、元気になる人もいるだろうし、恋愛ソングととる人がいてもいい。いろんな捉え方ができると思うので、幅広い年齢層の人に聴いてもらいたいなと思いました。
芹奈:私は、殻に閉じこもってる時期があったんで、そういうときの自分にすごく合ってるなって思ったんです。自分に自信がない人はたくさんいると思うんですけど、そういう人が聴いたらちょっと明るくなる曲かなと思って、そういう人に向けて歌うようにしました。
EMTG:レコーディングでこだわったところや気をつけたところは?
芹奈:ハモリですね。今までの曲のハモリと違って、ちょっとやさしめな感じのニュアンスで歌ったので、ちょっとそこは難しかったです。
manaka:イメージ的には、炭酸水のキャップを開けたときってプシャーってハジけるじゃないですか。その感じがサビ前なんですよね。サビ前の♪wanna be, wanna be, wanna be♪っていうコーラスのところがそのプシャーのシュワシュワ感で、飲んだときのスカッと感がサビだと思うんですよ。
EMTG:♪wanna be, wanna be, wanna be♪って、一段階ずつキャップを回していくイメージ。
manaka:そうです、そうです。一気にガッツリ回してしまうと炭酸が爆発するんで(笑)。抑え気味に、徐々に上がっていく感じのシュワシュワ感みたいなのが難しかったです。
EMTG:あと、「好きだ。」は声色を変えて歌に表情をつける歌い方をたくさんしていますよね。たとえば、かれんが♪馬鹿馬鹿しい♪のところを唸るように歌うとか。
manaka:確かに表情を出す場面が多かったんですよ。どう歌ってるか、歌ってるときの顔まで見えてくるような歌い方をしてる部分が結構あるので、ちょっとそこは難しかったです。表情を(聴く人の)耳に伝えなきゃいけないんで。
EMTG:manakaが歌う♪やっと決めた夜明け♪のところは決意感が伝わってきたし、♪ただ見てるだけ♪の♪ただ♪のところのファルセットもきれいでした。
麻珠:そこは1番は私で、2番は芹奈ですね。
EMTG:この曲はそういう細かいところも聴きどころだなと思ったんです。それぞれがひとりのボーカリストとしてどんな歌声を出しているか、聴かせているかっていう。実際、そういう意識は最近強まってきていますか?
芹奈:「好きだ。」は、それがいちばん強かったですね。
EMTG:誰がどのパートを歌っているかがわかるように歌おう、みたいな。
MAYU:私は、自分の声的に静かになるところを歌うことが多いんですよ。「好きだ。」はBメロの♪小さいこの世界♪のところでちょっと静かになる構成になっていて、私は2番のそこ……♪冷たいこの世界♪のところを歌ってるんですけど、自分の掠れた感じのファルセットを活かして、そこをどう表現するかっていう。昔はそういうのをあまり考えてなかったんですけど、「好きだ。」では自分なりに考えて歌えたなって思います。
アサヒ:あと、♪今は振り向かず♪から始まるDメロのところは、ひとり1フレーズずつ歌っていくんです。そこでひとりひとりの声のクセが出ていて、この人はこういう声なんだっていうのがわかりやすいパートになってると思います。
manaka:前は6人のトーンを合わせよう、合わせようっていう時期があったんですよね。今も6人でもちろん合わせるんだけど、合わせた上でどう個性を出すか、みたいな。徐々にそういう意識は出てきてますね。
EMTG:MVはワンカット撮影による映像で、CD音源+アコギ一本+バンド演奏という3種の伴奏での6人の生歌が聴けるものに仕上がっていますね。
芹奈:今回はいちばんリトグリらしいビデオになったと思ってます。めっちゃ楽しかった。いままでで1番楽しい撮影でした。
EMTG:麻珠と芹奈がホットケーキを食べるシーンから始まりますが、あのときの芹奈の緊張感ったらハンパなかったんじゃないですか。口に食べ物を入れるのに、次のシーンで歌わなきゃいけないっていう。
芹奈:そうなんですよ。噛み終わるか緊張しましたし、歌い出したときも歯にホットケーキが詰まってないか、すごい心配して(笑)。
麻珠:私もホットケーキ切るの、すごい緊張しました(笑)。
EMTG:大変だったシーンは?
MAYU:♪だから跳ぼう♪のところで出す旗のタイミングです。アサヒがたまに私に渡すのを忘れて。アサヒにタイミングをどう自然に気付かせるかっていうのが大変でした(笑)。
アサヒ:熱があったんですよ、この日。39度くらい。
MAYU:それもあってボーッとしてて(笑)。
manaka:けど、ウチらより、カメラマンさんがいちばん大変だったんですよ、自分とみんなの動きを覚えなきゃならないから。撮影が終わったときカメラマンさんがプールに飛び込んでましたから。達成感からか、「イエーイ!」って感じで(笑)。
EMTG:まさに♪だから跳ぼう!♪だ(笑)。
manaka:そう(笑)。けど、ポケットに入れてたiPodとかそのまま濡れちゃってて。あれ、大丈夫だったんやろか(笑)。
EMTG:2曲目「書きかけの未来」は、バンドサウンドによるちょっと懐かしさを感じるソウルナンバーですね。こういう曲調はリトグリ初。
麻珠:最初のブラスのところがレトロな感じだなって思いました。色で言うと、なんか茶色いイメージ。
manaka:もしくは夕陽みたいな(笑)。
EMTG:そういう風景が浮かんだ?
manaka:よくアニメとかのエンディングに出てくる、まんまるい太陽が沈んでるのをバックに、道を走る自転車みたいな。
EMTG:こみあげ系な曲調だから、確かにノスタルジアを感じるところもあるよね。
manaka:あと、忙しい大人の方とか社会人の方に向けてるような歌詞なんで、疲れてる人が電車に揺られてる、みたいなイメージもありました。ドラマ自体、32歳の働く女性が主人公だし、その主人公の応援歌みたいな曲なんですよ。リトグリは学生ソングみたいなのが多い中で、これは大人の方が聴いて「わかるなぁ」みたいな気持ちになれる曲だと思うんです。
EMTG:でも、自分たちにも重なる歌詞ですよね。特に♪私たちはみんな名前もない原石で、ぶつかりあって磨かれるの♪っていうところとか。
かれん:そこはモロですね。
manaka:ドラマにSugar Girlsっていう役で出てたんですけど、リトグリそのものという感じの設定だったんで、自分たちに当てはまるなっていう部分もありました。あと、今回のシングルは、「好きだ。」が好きな派と、「書きかけの未来」が好きな派に分かれるんですよ。それが面白いなと思ってて。
EMTG:それはファンの人たちが?
manaka:ファンの人たちもそうだし、自分たちも分かれます。
EMTG:どんな風に?
manaka:「好きだ。」が好きな人!(挙手を求める)
麻珠&かれん:はい(と挙手)
EMTG:芹奈、manaka、MAYU、アサヒは、「書きかけの未来」派ってことか。その理由は?
麻珠:私は「好きだ。」の歌詞が好きですね。
かれん:私は「好きだ。」のほうのサウンドが好きなんです。
EMTG:一方、「書きかけの未来」派の意見は?
芹奈:私はこのバンド感が好き。
アサヒ:出だしのブラスも含めて音の感じがすごく好きだし、歌詞も「あぁ、わかるわかる」って思う歌詞なんですよね。
manaka:私はリトグリの良さが引き立つなと思っていて。こういうソウルフルなほうが。
MAYU:「書きかけの未来」はmanakaと麻珠がメインで他の4人がコーラスをしてるんですけど、私はそのコーラスが好きなんです。Wooって言ってるのが好き。
EMTG:9月5日から全国ツアーが始まりましたが、今回、注目して欲しいところは?
EMTG:全国を回るから各地の美味しいものを食べるのも楽しみだろうし。
MAYU:食欲の秋ですからね(笑)。
EMTG:MAYUはどこで何を食べたいですか?
MAYU:私だけじゃなくて、みんなの意見なんですけど、愛媛で鯛メシを食べたいです。一回、食べてるんですよ。美味しかったのでワンモアってことで。
manaka:あと、福岡でも鯛メシをぜひ食べたいんです! 福岡に鯛メシが有名な店があるみたいで。だから2箇所で食べたいなって(笑)。
EMTG:じゃあ、ツアーの裏テーマは鯛メシの食べ比べっていうことで(笑)。
麻珠:表テーマはテーマパークですね。今回はテーマパークみたいな、楽しい雰囲気のライブになってると思うんです。前回は6人みんなで盛り上げる感じでしたけど、今回は個々をフィーチャーする場面もあるので、初めて来た人も「あ、この子はこんな感じなんだ」って知って頂けるものになってると思います。
manaka:日本全国を回るのは初めてなのでリトグリ入門ツアーみたいにしたいんです。リトグリのお客さんは結構若い方が多くて、人生で初めてのライブがリトグリです、みたいに言ってくれる方も多いんですね。そういう人たちにとって良い思い出になって、私たちにも良い思い出になる、そんなライブにしたいなと思ってます。

【取材・文:猪又 孝(DO THE MONKEY)】

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リリース情報

【配信限定】抱きしめて

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【配信限定】抱きしめて

発売日: 2019年05月17日

価格: ¥ 250(本体)+税

レーベル: Ki/oon Music

収録曲

01.抱きしめて

ビデオコメント

リリース情報

好きだ。(初回生産限定盤)[CD+DVD]

好きだ。(初回生産限定盤)[CD+DVD]

2015年09月23日

ソニー・ミュージックレコーズ

[CD]
1.好きだ。
2.書きかけの未来
3.CUPS(WHEN I’M GONE)
4.HARMONY -Live on 2014.11.24-
5.好きだ。-instrumental-

[DVD]
好きだ。Music Video
好きだ。MusicVideoMaking

お知らせ

■ライブ情報

Little Glee Monster LIVE TOUR 2015 ~リトグリ、秋のガオッとオールJAPAN!!~
2015/09/19(土)愛媛 W studio RED
2015/09/21(月)愛知 ダイヤモンドホール
2015/09/22(火)大阪 森之宮ピロティホール
2015/09/26(土)神奈川 club Lizard
2015/100/3(土)埼玉 HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3
2015/10/12(月)千葉 千葉LOOK
2015/10/17(土)山梨 甲府GAZ
2015/10/24(土)宮城 darwin
2015/10/25(日)福島 郡山CLUB#9
2015/11/29(日)東京  EX THEATER ROPPONGI

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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