『エレクトリック・ダンス・ロック』サウンドで独自のジャンルを築くTHE BEAT GARDEN、待望のメジャーデビュー!
THE BEAT GARDEN | 2016.07.22
エレクトロを基調としたサウンドながら生身全開かつ奔放自在なパフォーマンスが新しいと、彼らを初めて観た3月の赤坂BLITZ公演で思った。そうしてメジャーデビューを7月27日に控えた今、じっくり語ってもらった彼らの音楽への情熱、標榜する〈エレクトリック・ダンス・ロック〉について、出会いから現在に至る彼らの歴史……そのすべてから人間性が立ちのぼってくるのが実にいい。彼らの名はTHE BEAT GARDEN(ビートガーデン)。そしてデビューシングルが『Never End』だ。どこまでも広がる“音の庭”、THE BEAT GARDENの“終わりのない始まり”が今、幕を開ける。
- EMTG:メジャーデビューが発表された3月の赤坂BLITZワンマンでは前向きなエネルギーが会場いっぱいに漲っていて、観ているこちらもエネルギーをもらいました。
- 一同:ありがとうございます!
- EMTG:そのときに思ったのが、既存の枠にはまらないグループだなということで。編成は3ボーカル+1DJだけど、ヒップホップ的なスタイルとも違うし、いわゆるダンスボーカルユニットでもない。それがすごく新鮮で、でも言葉でどう説明したらいいんだろうって正直ちょっと悩んでしまったんです。
- REI:まったくもって新しいものだと思いますね。僕ら自身、他にはない自分たちならではのスタイルを編み出して確立していこうと思っているので、新しい枠として捉えてもらえたらすごく嬉しいです。
- U:THE BEAT GARDENの音楽として掲げているのが〈エレクトリック・ダンス・ロック〉というEDMとロックを融合させたもので。例えばシーケンストラックにギターリフを取り入れていたり、バンドでできないことをターンテーブルでやっていたり、逆にDJだけではできないことをステージ上で表現したいと思っているんですよね。
- EMTG:結成当初からその音楽性は確立されていたんですか。
- U:最初は僕とMASATO、REIの3人で前身となるグループをやってたんですけど、そのときはまだはっきりと自分たちのやりたい音楽が見えてなくて。いろいろ曲を作ったり、ライブを重ねていくうちにハマっていく感覚があったり……活動の中で見つけたのが〈エレクトリック・ダンス・ロック〉だったんです。
- EMTG:3人は大阪の専門学校で出会われたんですよね。第一印象って覚えてますか。
- MASATO:僕はあんまり人とつるまないタイプなんですけど、なぜかREIを見たときに興味が湧いたんですよ。「ちょっと話したいな」って思ったのが第一印象ですかね。アンテナがビビッときた(笑)。
- REI:たしかにMASATOさんは一匹狼感がありましたね。僕もあんまり人に心を開かないタイプですけど(笑)、でもMASATOさんと出会ったときは初めてと言っていいくらい自分のフィルターがパッと取っ払われて。
- U:僕の第一印象としてはふたりとも孤立してたんですよ。自ら孤立してるタイプっていうのかな、MASATOもREIもいつもひとりで、授業が終わったらすぐ帰る、みたいな。僕は正反対で誰にでも話しかけたいタイプなんです。なのでMASATOがひとりで帰るのが気になって「マック行こうよ」って引き止めて、話してみたらすごく気が合ったんですよね。そこからずっと一緒にいるようになったんですけど。
- EMTG:へぇ!
- U:で、REIとの出会いは、席に置いてた僕の歌詞ノートをREIが勝手に読んでたっていう。なんで読んでるんだろうと思いつつ隣に座ってたんですけど、REIはそれに気づかないまま最後まで読み切って「こんな歌詞書く人、この学校にいるんですね」って。「いやそれ、俺のだから」って、それがきっかけで仲良くなったんです。
- REI:当時、歌詞をノートにまとめてる人が周りにいなかったので珍しいなと。書いてある単語も僕の好きな言葉だし、いい歌詞書くなぁと思ったんですけど、まさかUさんのだとは。初対面だから気づかないまま、めっちゃ隣で読んでた(笑)。
- EMTG:ドラマですね。出会いからしてアーティスティック。
- U:その後、MASATOとREIが一緒にいるところを見かけて“なんだ、ふたり仲良いんだ”って、そこからはずっと3人でいるようになって。好きな音楽のジャンルもバラバラだったんですけど、ひとつだけ共通してたのがEDMだったんですよ。それをもとに試しにまず1曲作ってみたら“これはイケるんじゃないか?”って。3人とも同じ直感があったので、そのまま上京したっていう。
- EMTG:結成して1週間後だそうですね。迷いのない初期衝動感がすごいです(笑)。
- MASATO:グループ名もなかったですもん(笑)。
- EMTG:この3人だったらなんとかなると思えた?
- U:“なんとかなる”とも思ってなかったんじゃないかな。
- REI:“なんとかなる”というより“やってやるぞ”というか。
- U:楽しみでしかなかったですね。物事あんまり深く考える人たちじゃないんで、3人とも(笑)。とりあえずやってみないとわかんないっしょ、っていうタイプ。
- EMTG:上京後、最初にしたことはなんでしたか。
- U:ライブハウスに電話することですね。ひとり30軒ずつくらい電話してました。そのときはまだ最初に作った1曲しかなかったのでパソコン持参でイヤホンから直接、聴いていただいたりして(笑)。
- REI:すごかったですよ、その光景(笑)。でも、その日に後日のライブのオープニングアクトを決めてくださって。
- U:そのお店には本当にお世話になりっぱなしでした。ひたすら曲作りをしながら、ステージに出て、出会った人たちと対バンしたり、他でもブッキングが決まったり……そこからゆっくり広がっていったんです。
- EMTG: “とりあえずやってみないと”が見事に実を結んだと。ではDJ SATORUさんとの出会いは?昨年12月に正式加入されたんですよね。
- U:SATORUは僕の地元の後輩なんですよ。ずっと友達で、親友といえばSATORUみたいな感じ。上京したてで誰も手伝ってくれる人がいなかったときも、SATORUはバイトを休んで機材搬入とか快くやってくれたんです。それをきっかけに4人仲良くなって。で、今の音楽性を見つけたときに、DJがいたほうがいいよねって話になったんですよね。人間性的に3人の後ろにSATORUがいたら楽しそうだねって。それからサポートとしてやり始めて、去年正式加入したんです。
- EMTG:ではSATORUさん自身はもともと音楽を志していたわけでは……?
- SATORU:特にはなかったですね。最初にその話をもらったときも3人の意気込みをよく知っているから、余計に二つ返事では答えられなかったんですよ。軽い気持ちでは受けられないなって。一ヶ月くらい毎日ずっと考えてました。で、“僕も頑張りますので、お願いします”って。
- EMTG:そしていよいよメジャーデビュー。「Never End」はまさにその一発目を飾るにふさわしい楽曲ですね。
- U:やっぱりたくさんの方に聴いてもらえるということが僕ら的にも大きくて、THE BEAT GARDENの楽曲に触れてもらう入口になればという気持ちで作りました。REIの作ったトラックがサウンド面での〈エレクトリック・ダンス・ロック〉をかなり表現してくれているので、僕はスッと入ってくるような耳触りのいいメロディと歌詞を意識して書いたんです。
- EMTG:未来に向かって道が拓けていくような伸びやかさと真っ直ぐさが心地良く響きました。まさに“Never End”ですよね。爽やかでありながら力強い歌もとても印象的で。
- REI:今回、サビ終わりの“続いていく”のところをよりロックっぽく強く歌ってみたんですよ。最初は普通に歌ってたんですけど、エレクトロサウンドの中にもっとロック感をプラスしたくて、急遽録り直したんです。みんなで試行錯誤しながら歌っていったら、結果こういう仕上がりになりました。
- EMTG:“ていく”の部分が特にカッコいいなと思いました。英語の“take”にも聴こえて、ハッとするんですよ。揺るぎない意志がここに込められてる気がして。
- U:うれしいです! 試行錯誤の甲斐がありましたね。
- EMTG:今回はSATORUさんも歌に参加されているとか。
- SATORU:ちょっとだけ(笑)。
- U:「Never End」のコーラスをね。当日になって急に“コーラスやって”って言ったんで、すごい緊張してましたけど(笑)。
- REI:いきなり、すっごい練習し始めてましたからね。
- MASATO:ブースに入ってても、外からSATORUの声が聴こえてくるんですよ。
- U:逆にこっちが集中できなくなるっていう。
- SATORU:だって、そんなつもりなんて全然なかったところに突然言われたから……(笑)。
- U:それ以来、コーラスっぽいフレーズがあると聞いてくるんですよ、“これってもしかしてあったりします?”とかって(一同爆笑)。
- EMTG:あはははは。それにしてもUさんの書く言葉には聴く人を前に向かせる力がありますよね。カップリングも含めて、希望や未来、そして周りで支えてくれている人たち全員を大事にしたい気持ちに溢れているなと思ったんですよ。
- U:結果的に今回は3曲とも“夢”を歌ってますよね。結局、歌詞には今の自分の気持ちしか書けないのかもしれないです。上京してゼロからスタートして、いろんな出会いがあったから今があると思っていますし、これから先はまだ全然何も見えないですけど、今まで一緒に歩いて来てくれた人全員で一緒に夢や未来を紡いでいきたい。デビューを控えた今だからこそ、その想いは特に強いと思うんですよ。それが滲み出ててるんでしょうね。
- EMTG:赤坂BLITZのときにもおっしゃってました、「全員を日本武道館、東京ドームに連れて行くから」って。
- U:武道館は自分の意識にもあったんですけど、東京ドームは思わず口から出ちゃって(笑)。純粋に嬉しかったし、ゼロから応援してくれた人も会場にいて、その人たちの顔を見てたら……言っちゃいました。簡単なことではないってわかってるけど、でも言わないと叶わないと思うので。
- EMTG:では最後にEMTG MUSIC読者にぜひメッセージを。
- U:僕らもEDMやロックを好きになるきっかけをたくさんのアーティストの方や音楽からもらったので、僕らは僕らが掲げる〈エレクトリック・ダンス・ロック〉をどんどん開拓して表現して、そのきっかけを誰かに渡せる存在になれたらと思ってます。僕らの音楽を楽しんでもらえたら本当に嬉しい。CDでも、ライブでも、夏フェスでも、どこかで出会えたときにはぜひ一緒に楽しみましょう!
【取材・文:本間 夕子】
ビデオコメント
リリース情報
Never End[初回限定盤A]
2016年07月27日
ユニバーサル ミュージック
M1. Never End
M2. 君がいるから
M3. Dreams come true
M4. Never End (Instrumental)
M5. 君がいるから (Instrumental)
M6. Dreams come true (Instrumental)
M2. 君がいるから
M3. Dreams come true
M4. Never End (Instrumental)
M5. 君がいるから (Instrumental)
M6. Dreams come true (Instrumental)
お知らせ
■ライブ情報
a-nation island & stadium fes.2016 powered by dTV
2016/07/29(金) a-nation island 敷地内、国立代々木競技場第一体育館渋谷口前スペース
2016/08/04(木) a-nation island 敷地内、国立代々木競技場第一体育館渋谷口前スペース
TOKAI SUMMIT FINAL -10th Anniversary-
2016/07/31(日) ナガシマスパーランド芝生広場・野外特設ステージ
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
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2016/07/29(金) a-nation island 敷地内、国立代々木競技場第一体育館渋谷口前スペース
2016/08/04(木) a-nation island 敷地内、国立代々木競技場第一体育館渋谷口前スペース
TOKAI SUMMIT FINAL -10th Anniversary-
2016/07/31(日) ナガシマスパーランド芝生広場・野外特設ステージ
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