前へ

次へ

FTIslandの東京国際フォーラムホールAでのツアーファイナルの模様をレポート!

FTISLAND | 2011.01.15

FTIsland
Hall Tour 2010“So today…”ENCORE
東京国際フォーラム ホールA2010.12.28(Tue)

「最初から走るぞー!」。ボーカル・ホンギの叫び声が会場に響き渡った。その瞬間、5000人以上が駆けつけた客席からは地鳴りのような歓声が。2010年は日本メジャーデビュー曲「Flower Rock」をはじめ、3枚のシングルが全てがスマッシュヒットを記録。韓国出身の、今、最も勢いのあるバンド=FTIslandという事実を、冒頭から強く実感させられる。

この日のメンバーは、黒いスーツやニットなど、シックな衣装で統一。しかし、そのパッと見のクールな印象からは想像できないような“熱さ”と“パワー”を、ライブ中は常に感じることができた。「Brand-new days」ではホンギの煽りで、サビの“Hey Hey Hey”を全員大合唱! ジョンフンの高音ギターや、スンヒョンの畳み掛けるようなラップも、クールな味わいが絶品だった。「Wing」ではホンギ&ジェジンの掛け合いボーカルにうっとり。ホンギは力強く、ジェジンは甘く繊細に……と好対照な2人の歌声は、やはりこのバンドの大きな武器だと再確認する。

MCではまず、「この会場に立つのは2回目ですが、今日が初めての僕たちだけのコンサートです!」とホンギ。広い会場を見渡し、満面の笑みを浮かべる。ジェジンも「こんな大きい場所でやるのは、うれしい半分、プレッシャー半分(笑)。でも今日は命をかけて頑張ります!」と語り、そのピュアな言葉に温かい拍手と歓声が湧いていた。

会場全体がひとつになった韓国での人気曲「LOVE LOVE LOVE」をはさみ、中盤には思いがけないサプライズが。FTIslandの元メンバー、オ・ウォンビンが登場したのだ。悲鳴のような歓声に包まれる会場。その反応に少し照れた様子を見せながら、ウォンビンは自身のソロ曲2曲を熱唱。艶やかで美しい歌声、彼の端正なビジュアルに、誰もが食い入るようにステージを見つめていた。

後半は、ここまで熱気十分だったライブがバラードの流れへ。「Winter’s Night」では1F席前方に雪が舞う演出も手伝って、ホンギの伸びやかなボーカルが胸が染み渡った。そして「So today...」演奏後、このタイトルに絡めて5人が今日のステージにタイトルを付けることに。ジェジンは“思い出のカケラ”、スンヒョンは“温かい冬の夜の空”、ミンファンは“treasure”、ジョンフンは“お疲れさまです(笑)”、ホンギは“ドクロ”とコメント。ちなみにホンギの“ドクロ”とは、ドクロが好き=飽きないもの=コンサートという意味だそうだ。

本編ラストは、「初心を忘れないように歌いたい」と、インディーズ時代の代表曲「I believe myself」をパフォーマンス。一言一言を噛み締めるように、自分たちに向けて歌いかけているかのようなホンギの歌声がいつまでも耳に残った。

大歓声を受けてのアンコールは、本編とはやや異なるくだけた雰囲気。メンバー全員がツアーTシャツ姿で、ファンとアットホームな空気を作り上げていく。そんな彼らを見ていると、“もっと一緒に時間を過ごしたい”という想いが込み上げてくる。だが、ライブはもうラスト。最後はホンギが「優しくて温かい曲」と紹介した「Treasure」を歌って大団円。2010年の締めくくりとなるステージに、一年の見事な集大成を見せてくれた。

ところで、この日は最後にうれしいニュースが。3月26日に東京でファンミーティングを行うと発表したのだ。韓国と日本を行き来する彼らだが、またすぐ日本のファンと会えることが本当にうれしそうな様子。終演後、興奮覚めやらぬ会場からも、“私たちも次に会えるのを楽しみにしているよ!”――そんな声が聞こえてきそうな笑顔があちこちに咲いていた。

【 取材・文:川倉 由起子 】

tag一覧 男性ボーカル ライブ FTISLAND 韓国

関連記事

リリース情報

So today…

So today…

2010年11月17日

ワーナーミュージック・ジャパン

1. So today...
2. I change for you
3. BoomBoomBoom
4. So today...(Instrumental)

このアルバムを購入

トップに戻る