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いきものがかり、横浜スタジアム2DAYSは大盛況!

いきものがかり | 2011.08.01

「いきものまつり2011 どなたサマーも楽しみまSHOW!!! ~横浜スタジアム~」。初めての“ハマスタ”ライブで3人は、性別、年齢、音楽の趣味といった壁をすべて乗り越え、まさに“みんなの歌”と呼びたくなるようなポップ・ミュージックを(極上のエンターテインメント性とともに)たっぷりと届けてくれた。

 2daysライブの2日目(7月24日)。前日よりもかなり気温は高めだったが、ときどき涼しい風も吹いてきて、絶好の野外ライブ日和に。浴衣姿の女の子、カップル、親子連れ、年配の夫婦まで、幅広い層の観客によってスタジアムはびっしりと埋めつくされている。両日ともに約3万枚のチケットはソールドアウト。いきものがかりの人気はやはりすごい。

 17時15分ごろ、大きな歓声とともにライブがスタート。野球のスターティング・オーダー発表のスタイルで出演者が紹介され(クリーンナップは もちろん、いきものがかり!)、続いて地元・厚木市の大先輩、TUBEの前田亘輝のビデオメッセージがはじまり??と思ったら、なんと前田本人が現われ、大ヒット曲「シーズン・イン・ザ・サン」を歌い、ガッツリと盛り上げる。このサプライズにオーディエンスも大騒ぎ。会場の体感温度がさらに上がるなか、いきものがかりがついにステージに登場。この季節にぴったりの爽やかなポップチューン「夏空グラフィティ」によって、スタジアム全体がまさにお祭り状態に。さらに胸の奥がキュンとなるような吉岡聖恵のボーカルが印象的な「青春ライン」、山下穂尊のキレのいいハープをフィーチャーした「うるわしきひと」へ。熱さ、楽しさ、爽やかさ、切なさ、いろんな感情が一気に押し寄せてきて、グッとテンションが上がってしまう。

 最初のMCでは吉岡が「みなさん、こんにつあー! いきものがかりです!」と挨拶。さらにリーダーの水野良樹が震災のことに触れ「どういうふう に音楽を作っていくべきか、ライブをやっていくべきか考えました。普通に、まっすぐに届けるのがいちばんいいと思う。今日もまっすぐにやります。だから、まっすぐに受け取ってください」と語った。その直後に披露された「YELL」はライブ前半のハイライトだったと言っていいだろう。「ともに過ごした日々を胸に抱いて/飛び立つよ独りで未来(つぎ)の空へ」。切実な思いが込めれた吉岡の歌によって、このフレーズが響いた瞬間、すべての観客の心は深く揺り動かされたはずだ。

 この日のライブが日本全国の映画館、さらに台湾、香港で生中継されていることが紹介された後は、いきものがかりの持つ、色彩豊かな音楽性が広 がっていく。ノスタルジックなメロディと水野、山下の口笛がゆったりと溶け合う「風と未来」、レゲエ・テイストのサウンドのなかでメンバー全員が 順番にボーカルを取る「夏・コイ」、ニューオリンズ伝承の“セカンド・ライン”のテイストのリズムによってオーディエンスが気持ちよく身体を揺らした「KIRA★KIRA★TRAIN」。さらにエキゾチックなフレーズを取り入れたインストを挟み、ポジティブな意思に溢れたアップチューン 「笑ってたいんだ」、吉岡の力強いボーカルによって「「強く 強く ただ強くなりたいと/思い焦がれ 戦ってきた この日々が僕ら変えたよ」というラインが突き刺さってくる「スピリッツ」へ。デビューから5年が経ち、いきものがかりのカラフルな音楽はさらに豊かな実りの季節を迎えようとし ている。そのことがはっきりと伝わってくる瞬間だった。

 アリーナの真ん中に置かれたサブ・ステージで披露された「地球」も、深く心に残った。叙情豊かな旋律と思春期の葛藤、迷いをリリカルに描いた歌 詞がひとつになったこの曲は、いきものがかりの原点と言っていいだろう。路上ライブからはじまった3人が「高校時代、結成当初に作りました」(吉 岡)という曲を、横浜スタジアムという大舞台で3万人のオーディエンスの前で歌っている、その事実に心を動かされない人はいないだろう。

 新曲「NEW WORLD MUSIC」からは、「ブルーバード」「HANABI」「きまぐれロマンティック」という超アップチューンを連発、オーディエンスの熱狂も一気に頂点へと向かう。圧巻は本編ラストの「じょいふる」。観客がタオルを振り回し、大きな声で歌いまくる(間奏のパートでは吉岡のリードによりウェイブ大会も!)。その笑顔を見ているだけで、何だかこちらまでハッピーな気持ちになってしまう。

 最新の3D MAPPING(建物などの凹凸を3Dデータ化、その表面に立体的な映像を映写する技術)によるビジュアル・アート「プラネタリウム」で始まったアンコールも、印象的なシーンの連続。オープニングに続き前田が登場、今度はいきものがかりといっしょに「あー夏休み」をセッションし、観客を沸かせる。そして「横浜スタジアムは憧れでした。何度もここに立てるよう に、がんばって曲を作って、届けていきます」という水野の言葉に導かれた「ありがとう」と「心の花を咲かせよう」でライブは終了。このライブのおかげで、今年の夏は楽しくなりそう。

ここに足を運んだ (そして、各地の映画館で生中継を見た)すべての人がそう感じたはずだ。

【 取材・文:森朋之 】

tag一覧 ライブ いきものがかり 女性ボーカル

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リリース情報

笑ってたいんだ/NEW WORLD MUSIC

笑ってたいんだ/NEW WORLD MUSIC

2011年07月20日

ERJ

1. 笑ってたいんだ
2. NEW WORLD MUSIC
3. 笑ってたいんだ -instrumental-
4. NEW WORLD MUSIC -instrumeental-

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セットリスト

前座:TUBE前田亘輝ソロ THE SEASON IN THE SUN~
  1. 夏空グラフィティ
  2. 青春ライン
  3. うるわしきひと
  4. YELL
  5. ふたり
  6. 風と未来
  7. 夏・コイ-2010 version-
  8. KIRA★KIRA★TRAIN
  9. 笑ってたいんだ
  10. スピリッツ
  11. 地球
  12. 帰りたくなったよ
  13. NEW WORLD MUSIC
  14. ブルーバード
  15. HANABI
  16. 気まぐれロマンティック
  17. じょいふる
  18. Encore
  19. プラネタリウム
  20. あー夏休み(with 前田亘輝)
  21. ありがとう
  22. 心の花を咲かせよう

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