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OTODAMA SEA STUDIO×EMTG MUSICイベント“SUMMER SPLASH! 2011”開催!

音霊 OTODAMA SEA STUDIO | 2011.08.17

タイトルの通り出演した4組すべてがオリジナリティ溢れるパフォーマンスでオーディエンスを跳ねに跳ねさせた“SUMMER SPLASH! 2011”。トップを飾ったのは今年3月にアルバム『AFTER SCHOOL』でデビューしたばかりの19歳のラッパー、SHUN。しかし、清水翔太の「again」や「Family」にフィーチャリング参加するなど19歳とは思えないスキルと、19歳ならではの真っ直ぐなメッセージが込められたリリックは、生憎の曇り空を忘れさせてくれるぐらいに爽快だった。

2組目はHilcrhyme。まずはDJ KATSUが1人でステージに現れてSE代わりに「Sky Drive」をプレイすると、6人のダンサーが1人ずつ登場。そして最後に出て来たTOCが“イェ~、オトダマ~!!”と叫ぶと、客席からは耳をつんざく大歓声が沸き上がった。1曲目は「トラヴェルマシン」。ビニール製の衣装のせいなのか、ダンサーと揃いのステップを踏むTOCの顔からは早くも汗が滴り落ちている。

TOC「暑い!! でももっと熱くしたいじゃん? 音霊が揺れるぐらいのジャンプ見せて!!」

2曲目は「RIDERS HIGH」。TOCの言いつけ通り♪ウイ~・ア~・ライダ~ス!! と大声で歌いながら飛び跳ねるオーディエンス。DJブースに目をやると、KATSUがダンサーと同じ振り付けで踊っている。2曲目とは思えない圧倒的な一体感が会場全体を包み込む。

TOC「約2年振りに来て、今日の方が断然盛り上がってます!! 夏っぽい曲をやります」

そうTOCが言って始まったのはレゲエ・チューンの「SH704i」。携帯電話をモチーフにしたハートフルなラブソングに、客席には腰に手を回して体を寄せ合うカップルの姿があちこちに見られ、続く、TOCが“震災後に書いた曲です”と紹介した「no one」ではTOC、KATSU、そしてオーディエンス全員が人差し指を高く掲げて復興への祈りを捧げる。

TOC「みんなの1本指、綺麗でした。ありがとうございました。さて、スイッチを切り替えて盛り上げようかと思います」

TOCがダンサーとコミカルな絡みを見せた「No.109」と、そのTOCが客席の1人1人を指差しながら歌った「デタミネーション」で再び上昇を始める体感温度。そんな中届けられた「春夏秋冬」にはライブならではのアフター・ストーリーが追加されていて、♪3人でずっと一緒にいような~、というリリックがカップルや家族連れの心に深く染み込で行く。そしてラストは、これまたライブならではのKATSUのピアノで始まった「大丈夫」と、ビーチ・サウンド風アレンジが夏にぴったりな「ルーズリーフ」から最後はTOCとダンサーがばっちりポーズをキめて、温かくて熱いHilcrhymeのステージが終了したのだった

「バンピー・ライド」が全世界で大ヒットを記録したモホンビが、レディー・ガガの仕掛人、レッドワンも認めた歌唱力と、褐色の大きな体を活かしたセクシーなダンス、そして、最前にいた女性の手の甲に跪いてキスしたりハグしたりといったいかにも王族出身らしいパフォーマンスで女性ファンをメロメロにした後、いよいよトリを努めるDEEPのステージが始まった。オープニングこそ「LOVE STORY」で重厚なコーラス・ワークを聴かせたものの、MCでKEISEIが“去年はスーツを着て来てクラクラだったんですけど、今日は衣装もカジュアルな感じで、素肌同士ガンガンいきましょう!!”と言っていた通り2曲目からは夏へと一気にシフト・チェンジ。初夏を思わせる爽やかなハーモニーが印象的な「キミがいるから」ではファンがユニット名やメンバー名を書き込んだデコうちわを振りながら気持ち良さそうにジャンプする。

KEISEI「暑いですね。若干僕のメガネが曇りかかってます(笑)」

その熱気をクール・ダウンさせるかのように「未来への扉」が届けられた後はお待ちかねのMCタイム。5月31日に行なわれた初の日本武道館ワンマンの話を振られて“えっ!? トランスフォーマー?”とボケたRYOが“ズシ~ン!! ズシ~ン!!”と言いながらロボットが歩く真似をすると、すかさずTAKAが“逗子だけにね(笑)”とツッコミを入れ、さらにYUICHIROが“回転寿し!!”とボケを重ねるナイスなコンビネーションに客席は大爆笑。それでさらに和んだのか、続く「Baby」ではオーディエンスがリズムに合わせて手を左右に振り、「I Love You So」では飛び跳ねながらタオルを回す。オーディエンスの大合唱から始まった「LINKS!!」では「I Love You So」のときよりも激しくタオルが振り回されていた。

そして最後は、“次の曲で……”まで言ったところで“えぇ?っ!!”とファンにツッコまれたTAKAが“まだ何も言ってないよ(笑)”と笑いで返した後、KEISEIの振り付け講座から新曲の「OH!」。一発で覚えられるキャッチーなメロディと、曲中のメンバーとのファンとの楽しい掛け合い、なんと言ってもラストにふさわしい晴れやかな曲調が、今年2回目となる8月27日の音霊“夏祭り2011”への期待を大いに盛り上げていた。

【 取材・文:加藤祐介 】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル Hilcrhyme DEEP 音霊 OTODAMA SEA STUDIO

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