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キマグレン、C&KらがOTODAMAで夏休みの始まりを告げるイベント開催!!

音霊 OTODAMA SEA STUDIO | 2014.08.11

 場所は移れど、この独特の作りをした会場で、今年も変わらぬ大量の汗と共に、何物にも代えがたい爽快感を得ることができた。
 発祥の地であった逗子海岸から、この鎌倉・由比ガ浜海岸に場所を移して再始動した、海の家兼ライブハウス「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」。そんな音霊が今年10周年を迎えた。去年は、逗子/鎌倉と2か所で運営され、逗子では比較的のんびりとしたライヴ、鎌倉ではガッツリとした大音量が似合うアーティストのライヴと、若干の棲み分けも伺えた。しかし、この鎌倉一本に絞られた今年は、その<10周年を一緒にお祝いしたい!!>との思いもあるのだろう。とにかくこれまで例を見ない程の幅広いラインナップが集結している。

 今年の鎌倉音霊OTODAMA SEA STUDIOは、去年より場所もちょっと手前に移動。メインの入り口を下りると、すぐにあの独特の黒い蔵風の建物と、その黒いボディに誇らしげに横長に書かれた「OTODAMA SEA STUDIO」の文字が目に入る。
 この日のイベント・タイトルは「もう夏休みだよ!2014」。EMTG MUSICプレゼンツの、歌を聴かせながらも、バイタリティを漲らせた、生粋の現場叩き上げのライヴアーティストたちの競演だ。
 出演は、オープニングアクトにKAKO、以後、A.F.R.O、キマグレン、WHITE JAM、C&Kが続き、彼らの歌に込めた想いやライヴパフォーマンスにより、時に心を、時に身体を熱くさせてもらった。

 オープニングアクトはKAKO。非常に生命力のある歌声が特徴的な女性シンガーであった。初見の人が大半だったにも関わらず、存在感溢れる歌声とパフォーマンスを楽しませてくれた。ラバーズレゲエ調の「花詩」。夕方の出番にも関わらず、ジャジーな雰囲気で会場を一足先に夜へと誘った、R&B調の「MUSIC」。そして、会えないけど心ではシッカリと繋がっている、親友や愛しい人のために向けた壮大なバラード「手をつないで」の3曲を歌唱。3曲3種の歌声と表現力で、多くの人が彼女の歌世界へと惹き込まれていく光景を見ることが出来た。

 二番手はA.F.R.O。彼らはこのOTODAMAへの出演が4年目で、奇しくもこのOTODAMAと同じく今年10周年になるという。浴衣にサングラスという揃いの出で立ちでステージに現われたと思いきや、ファンキーなサウンドに乗り、<Hey Ho>のコール&レスポンスを生んだ「インパクト」を皮切りに、会場にジャンプの嵐を起こした「PB/PG」、♪想い出の渚を泳いで♪と誘った「さざ波とメモリー」、会場中が力強くコブシを挙げ、一緒に歌った「青」が立て続けに放たれる。
 途中のMCにて、「これまで毎年、ここでは最高の想い出を作って来たから、今年もそれを更新していく」と公約していた彼ら。そしてラスト2曲。スカの爽快感と土着的ビートに会場中が、”ええじゃないか”と踊った「太鼓持ち名人」、キマグレンの「LIFE」やTRFの「survival dAnce」も交え愛嬌たっぷりのサービスで会場を沸かせた、ディスコ4つ打ちの「渚のマーメイド」で、見事その公約を果たしてくれた。

 意外にも3番手はキマグレンだった。ISEKI(Vo.&G.)、KUREI(Vo.)の2人に、ギターとパーカッションを交えた編成で、この日のステージに立った。
 「湘南の砂漠にようこそ。キマグレンです」の挨拶を皮切りに、その砂漠にどんどん水が吸収されていくように、お客さんの中に潤った歌を注ぎ込んでいく。代表的な夏チューン「海岸中央通り」を始め、景色の良い高みへと会場全体を誘ってくれた「IT’S MY 勇気」。そして7月30日に発売となった3年ぶりとなるニューアルバム『LOVE & BEACH』より、新曲「DEAR」がしっとりと歌われる。同曲では、ISEKIもギターを置き、ハンドマイクで、感情を込めて歌い、よりデリケートさ、スウィートさが引き出されているのが印象的であった。
 後半は、「みんなの脇汗が見たいんですよ!!」とのISEKIのシャウトと共に「LIFE」、そして再びニューアルバムからノリの良い疾走感溢れる「最後の夏」を連発。特に「LIFE」での、ソカのビートに入った瞬間、会場中のタオルの大旋回。サビで2人は全く歌わず、お客さんの合唱のみで歌を作り上げた場面は、ある種の感動すら覚えた。

 4番手のWHITE JAMは、いきなり場所を彼らのホームグラウンドとも言える渋谷へとテレポーテーションさせにかかる。DJと生ドラムをバックに、ステージ狭しと歌とラップで会場を一つにしていく。しっとりと始まるかと思いきや、高速で「おさかな天国」をカバーしたり、縦横無尽にステージを駆け回りながら歌った「Boys & Girls」、また、レイヴを交えたEDMサウンドで、会場の高揚感を一気に引き上げた「AMA AMA HAND」といきなり、ハイテンションナンバーを連射。中盤では、非リア充に捧げられた、WHITE JAM流の<実は頑張れソング>の「夏なんて」でファーッと盛り上げれば、それらとは裏腹に、しっとりとしたバラード「Skip」「ウソツキ」も歌唱。曲毎に愛しい想いや切ない想いを会場中に広げていく。
 そんな中、<やはり最後は大団円に>とばかりに、ステージにダンサーも呼び込まれ、みんなでエクササイズよろしく「SHAPE UP」が歌われる。中でも圧巻だったのは同曲中の、巨漢のDJアキバを頂点に人間ピラミッドを形成したところ。これが見事成功し、文字通り、終始シェイプアップ出来るぐらいの爽快な汗をかかせてもらった。

 そしてトリはC&K。CLIEVYとKEENだ。楽しませ、躍らせながらも、シッカリと会場の身体も心も一体化させるステージを繰り広げてくれた彼ら。まずは「アイアイのうた~僕とキミと僕等の日々~」のスイートな歌声で会場をとろけさせて、一体感をいきなり作り出した「to di Bone」、前のめりなリズムで全会場がフリを合わせて踊った「ジャパンパン~日本全国地元化計画~」と頭から自らの奥義を炸裂させていく。全く付け入る隙を与えないかの如く、テンポ良くライヴは進んでいく。会場中を右に左によろけるコミカルなフリで躍らせた情熱的な曲「へべれけ宣言」、夏が来たとばかりにカラっと歌われた「梅雨明け宣言」では、KEENもその美しい歌声を存分に披露。元来2人共、キチンと歌唱力と表現力があるのだ、というところを魅せつける。
 中盤は、彼らのもう一つの真骨頂とも言える<歌>を堪能させてくれた。オープニングアクトのKAKOが再び登場し、3人でしっとりと歌った「AM 4:28」、CLIEVYのギターアルペジオと、2人の歌声が会場に響き渡り、聴く者の胸に染み渡った「AND MORE...」。ゴスペルも混じり生命力タップリに歌い上げられた「愛を浴びて、僕がいる」が会場に集まった者の明日への活力となるように見えた。そして彼らの強みである「歌」をキチンと届けていく。ラストは、やはり彼らのパーティさで締め。リバーダンス調のフィドルの音色も入った「踊LOCCA~around the world 新たなる冒険~」が歌われ、会場の至るところで幸せそうで楽しそうな輪が生まれていった。

 “それぞれが熱いライヴをしてきたんだな...”なんて思いかえしながら書いた、この日のレポ。その熱さは不思議なことに、たっぷりと汗を流した後に、爽快感としてやってくる、あの充実感に似たものだった。
 この夏も、気づけば終盤戦に差し掛かろうとしている。こんな爽快感を味わいたい人は、是非、この「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」で、ライヴを体感してみるといい。最初は熱くて、汗だらだらで観ていたはずが、終わって会場を出る頃には、この上ない爽快感と充足感が身体を包んでいるはずだから。そんな不思議な場所なのだ、この音霊は。

【取材・文:池田スカオ和宏】
【撮影:佐藤祐介】




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3年ぶり、夏のキマグレン!ビーチを愛する男たちが贈る『LOVE&BEACH』!

tag一覧 ライブ イベント 音霊 OTODAMA SEA STUDIO キマグレン

セットリスト

もう夏休みだよ!2014
2014.7.24@ 音霊 OTODAMA SEA STUDIO


<KAKO>
  1. 花詩
  2. MUSIC
  3. 手をつないで

  4. <A.F.R.O>
    1. インパクト
    2. PB/PG
    3. さざ波とメモリー
    4. 太鼓持ち名人
    5. 渚のマーメイド

    6. <キマグレン>
      1. 海岸中央通り
      2. IT’S MY 勇気
      3. DEAR
      4. LIFE
      5. 最後の夏

      6. <WHITE JAM>
        1. BOYS&GIRLS
        2. AMA AMA HAND
        3. ロッケンロー
        4. 夏なんて
        5. Skip
        6. ウソツキ
        7. SHAPE UP

        8. <C&K>
          1. アイアイのうた~僕とキミと僕等の日々~
          2. to di Bone
          3. ジャパンパン~日本全国地元化計画~
          4. へべれけ宣言
          5. 梅雨明け宣言
          6. AM 4:28
          7. AND MORE...
          8. 愛を浴びて、僕がいる
          9. 踊LOCCA~around the world 新たなる冒険~

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