加藤ミリヤ、全国ツアー“TRUE LOVERS TOUR 2013”ファイナル@さいたまスーパーアリーナをレポート!
加藤ミリヤ | 2013.05.10
加藤ミリヤの全国ツアー“TRUE LOVERS TOUR 2013”が4月17日、さいたまスーパーアリーナでファイナルを迎えた。“愛”を追求したアルバム『TRUE LOVERS』を掲げ、各地を“愛”で満たしてきた彼女が、この広い会場をどう包み込んでくれるのか、期待がふくらむ。
さて、会場で目立つのは、圧倒的に女の子。ミリヤが十代でデビューしてから、彼女の歌とともに成長してきたファンはもちろん、彼女に憧れる若い 世代やオトナの女性、中にはカップルや親子まで……。ファン層は確実に広がっているようだ。
オペラの美しいソプラノがSEとして流れ、ステージの背景にあった大きな扉が開くと、白いユニコーンの走る姿や白い衣装のミリヤ自身の映像が映 し出されていく。オープニングの期待を頂点に持っていった瞬間、ステージ後方に白い椅子が出現し、そこにはミリヤの姿が! 1曲目のダンサブルな ナンバー「With U」から、前半はアッパーな曲で固められ、彼女もダンサー達を引き連れ、キレのあるダンスで魅了。次なるブロックからは黒い衣装に着替え、しっとりと聴かせる曲を選んでいく。「LOVERS part?」では、なんと若旦那がサプライズで登場。息のあった掛け合いで場内を盛り上げた。さらに、観客に語りかけるように歌われた「ありがとう、」、雲に浮かぶ 翼の映像で、まるでミリヤに翼がはえたような演出で聴かせた「Love is...」などで、グッと歌の世界に引き込んでいく。
中盤からはTHE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」をサンプリングしたアッパーチューン「BABY!BABY!BABY!」や、ライブ映えのする 「Heartbreaker」でグッとテンションをあげていく。「眠れぬ夜のせいで」では、またまたダンサーとともにダンス・パフォーマンスで クールな一面をアピール。衣装も数曲ごとにチェンジする徹底ぶりで、そのエンターテイナーぶりには頭が下がる思いだ。ラスト2曲を残すところで、ようやくMCで口を開いた彼女。
「なぜ愛を歌ったのか……何よりも強くて、何よりも美しくて、何よりも優しい……それが愛だと思う」 そして「何よりみなさんに伝えたいことは、私達は愛の証だということです」 とも語った。
両親がいて、誰もが愛の証としてこの世に生まれたのだということを、ミリヤは今回のツアーで伝え続けてきたのかもしれない。優しいメロディー を持つ「True」や「UGLY」で感情を込めて歌う彼女が、歌の途中、感極まった表情を見せたのが印象的だった。
アンコールでは、盟友・清水翔太と弟分の若手ラッパー・SHUNを呼び込み、「今夜はブギー・バックfeat. 清水翔太&SHUN」を披露。このスペシャルなゲストにも観客は大熱狂! さらに、アンコール2曲目では4月17日に清水翔太とコラボした新曲「LOVE STORY」をお披露目。ファンからは“ミリショー”と称され、親しまれているコンビだけに、場内の歓迎ぶりは相当のものだった。
さて、楽しい時間は本当に過ぎるのがはやい。アンコールも大詰めだ。切ない歌詞が多くの女性の支持を得た「Aitai」、そして「勇者たち」……この2曲を歌い終わると、彼女は「次の曲でホントに最後になります」と観客に告げる。ちょっぴりさびしい空気が漂ったのものの、ラストナンバーには昨年、コカ・コーラのCMでも大量に流れた「HEART BEAT」が用意されていた。アガるサウンドで、ラストはオーディエンスの笑顔を引き出し、ライブは無事終了。ここまでの構成、演出のすばらしさは圧巻。ファン層が広がっているのも納得のクオリティだった。何より、加藤ミリヤという自己プロデュースに長けたアーティストの底力を、まざまざと見せつけれたツアーファイナルだったと思う。
【取材・文:海江敦士】
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