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FUNKY MONKEY BABYS、東京ドームファイナル2DAYSの2日目のドキュメントを完全レポ!!【2日目(前編)】

FUNKY MONKEY BABYS | 2013.10.30

 その日も、東京は晴れていた。
 およそ1週間前、気象庁は関東地方の梅雨入りを宣言。しかし、宣言当日以来、東京の空は青かった。暑かった。

 2013年6月2日。日曜日。正午前。新宿駅。目の前でカラフルなTシャツが行き来している。親子連れだ。
 父親は黒、母親は紺。小学生低学年くらいの長男は白。そしてもう少し小さい次男は黄色。父親と長男は、お揃いのビニールバックを斜め掛けしている。
 4人が背負った同じ文字――FUNKY MONKEY BABYSという文字が、人ごみに消えた。

 正午過ぎ。東京ドーム前には、ここにもまたお揃いのTシャツを着たたくさんの人々の姿があった。
 同じ頃。ファンキー加藤、モン吉、DJケミカルが、会場入りした。楽屋のすぐ近くにある、東京ドームの回転扉が回る。
「おはようございます」と、挨拶したのはファンキー加藤。DJケミカルは「うっすー」と笑顔。小走りで入ってきたモン吉は「よろしくおねがいしまーす」と言いながら、廊下を走り抜けて行った。ライヴに向けて集中しているのか、3人とも、言葉も少なめだ。 シーンとした廊下。メンバー楽屋からは、時折、笑い声も聞こえてくる。その笑い声を聞きながら、BABYSたちの寄せ書きに目を走らせた。最年少は7歳。平仮名で「もんちゃん、だいすき」と書かれている。最年長は65歳。毛筆タッチの達筆で「娘の影響でファンになりました。娘が辛い時に、いつもファンモンの歌を聴いてました。おかげで娘も元気になりました」と書かれてあった。様々な思いが、カラフルに布を埋めていた。

 13時20分。メンバーがステージへ向かう。スタッフの「調子はどうですか?」という言葉に「体が痛いです。でも調子はいいです(笑)」と答えるモン吉。他の2人もスタッフに軽く会釈をしながら、目の前を通り過ぎた。

 13時30分。ファンキー加藤のマイクチェック。ドープなノリでラップしながら、ステージを右から左へ。DJケミカルは、ターンテーブルでスクラッチをして感触を確かめている。モン吉は、ぐるんぐるんと両手を振りながらストレッチ。マイクチェックでは「よろしくお願いしまーす」と元気に挨拶した後、緩急、低音高音のバリエーションをつけながらチェック。その後、DJケミカルは大声で「やっほー!」と叫んでいた。

 14時10分。リハーサルは終了。1人、ステージに残るファンキー加藤。マイクを通し笑顔で挨拶。
「スタッフの皆さん、最終日、よろしくお願いします」
 ステージ中央、左右に設置された巨大なビジョンに、加藤の顔がアップになる。ニヤリと笑い、こう続けた。
「ちょっと皆さん、もうちょっとレスポンスくださいよ?!(笑)こんな(ムードの)解散ライヴ、無いですよー?(笑)よろしくお願いしまーす!」
 そこにいたスタッフ全員が、大声をあげた。
「よろしくおねがいしまーす!」
 その後、自然に拍手が起こった。

 ふと気がつけば、ファンキー加藤が、ステージ中央に座り、じっとドームを見上げている。その瞳には、まだ空っぽの東京ドームの客席が映っていた。その表情は、一言で言えば満ちたりた笑顔。しかしその笑顔が、パッと険しい顔に変わった瞬間があった。その顔は、ひとことで言えば、THE戦闘態勢。これからのライヴに向け、自分自身でスイッチを入れた瞬間だった。

 17時。超満員の東京ドーム。17時07分。最後のチャイムが鳴る。準備体操&ファンモンエクササイズへ。クレーン・カメラが客席を写し、一体感を誘っていくのは、ファンモンのライヴならではの演出。そこにいる全員が、今日の主役であることを、大きなビジョンが、5万人に告げていく。

 17時20分。暗転。大歓声。オープニング映像が映し出される。撮影に述べ4日かかったという超大作は、DJケミカルが寝坊し、急いで東京ドームに向かうというストーリー。途中、間違って八王子球場に行ったり、爆笑のディテールが随所に織り込まれた仕上がり。テンポ感も良く、笑いとスリルを兼ね備えた映像であった。

 東京ドームの廊下を走るDJケミカル。その映像がリアルに切り替わると、アリーナ後方に、DJケミカルの姿があった。パジャマを脱ぎ捨て、東京ドームを半周ほど駆けながら、ステージに上がるDJケミカル。これまで、東京ドームで様々なアーティストのライヴを拝見してきたが、自分の足で走ったアーティストを見たのは、このファイナルライヴが初めてだった。もう、それだけで、爆笑。本当、ファンモン、最後までやってくれるわと、大興奮。
 息もぜえぜえのDJケミカルが叫んだ。「ぜえ、ぜえ……(会場、爆笑)。準備はいいか! 東京ドーム!」
 来い、来い、とジェスチャーするDJケミカル。息を吸い込んで、雄叫びをあげた。「すべてを捨てて楽しめー! 八王子のFUNKY MONKEY BABYSだあああああ!」

 ドーンと放たれる大音量のトラック。音の大洪水の中、浮かび上がるようにステージに現われたのは、ファンキー加藤とモン吉。ファイナルライヴの1曲目を飾ったのは「WE ARE FUNKY MONKEY BABYS」だった。このファイナルライヴは、BABYSのためにあるんだという意志が、1曲目から、はっきりと浮かび上がっていたように思う。

【取材・文:伊藤亜希】



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リリース情報

おまえ達との道FINAL〜in 東京ドーム〜 [Blu-ray]

おまえ達との道FINAL〜in 東京ドーム〜 [Blu-ray]

2013年10月30日

ドリーミュージック

【収録予定内容 2013年6月2日 SETLIST】
1. WE ARE FUNKY MONKEY BABYS
2. アワービート
3. ナツミ
4. 希望の唄  
5. 恋の片道切符
6. 明日へ
7. 夢で逢えたら〜I’m feelin’ you〜
8. 告白 
9. 夏の終わりに
10. 大切
11. Lovin’ Life
12. LIFE IS A PARTY  
13. ガムシャラBOY
14. メロディーライン
15. 涙
16. ありがとう  
17. あとひとつ
18. サヨナラじゃない
19. ALWAYS
20. ちっぽけな勇気  
21. 悲しみなんて笑い飛ばせ  

EN1. 太陽踊り〜新八王子音頭〜
EN2. ヒーロー
EN3. そのまんま東へ
EN4. 西日と影法師

●6月1日ライブダイジェスト 
・もう君がいない ・空 ・大丈夫だよ ・桜 ・この世界に生まれたわけ
●東京ドームライブ 超貴重オフショット映像

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セットリスト

FUNKY MONKEY BABYS
「おまえ達との道 FINAL〜in 東京ドーム〜」
2013.6.2@TOKYO DOME

  1. WE ARE FUNKY MONKEY BABYS
  2. アワービート
  3. ナツミ
  4. 希望の唄
  5. 恋の片道切符
  6. 明日へ
  7. 夢であえたら
  8. 告白
  9. 夏の終わりに
  10. 大切
  11. Lovin’ Life
  12. LIFE IS A PARTY
  13. ガムシャラBOY
  14. メロディーライン
  15. ありがとう
  16. あとひとつ
  17. サヨナラじゃない
  18. ALWAYS
  19. ちっぽけな勇気
  20. 悲しみなんて笑い飛ばせ
Encore
  1. 太陽おどり〜新八王子音頭〜
  2. ヒーロー
  3. そのまんま東へ
  4. 西日と影法師

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