MIYAVIのサムライ・セッション第2弾「DAY1」リリース!

MIYAVI | 2012.07.13

 世界が注目する超絶テクのサムライ・ギタリストMIYAVIが、昨年10月にKREVAとコラボレーションした『STRONG』で口火を切った「SAMURAI SESSION WORLD SERIES」。様々な人と出会い対決し互いを磨きあおうという、スリリングでホットなコラボレーションだ。その第2弾はフレンチ・エレクトロのYUKSEKとの『DAY1』。世界に向けて責め続けるMIYAVIの今を訊いた。

EMTG:サムライ・セッション第1弾は「STRONG」ではKREVAさんとコラボレーションし、2作目の今回はYUKSEKさん。ジャパニーズ・ヒップホップからフレンチ・エレクトロへと、振れ幅が大きいので驚きますが、どんな流れで「DAY1」に至ったんでしょう?
雅-MIYAVI-:そもそもこの企画はジャンルもスタイルの関係なく、道場破りじゃないけど僕がギタリストとして対峙していくイメージで、勝った負けただけじゃなくて振れ幅が大きければ大きい程いろいろ勉強になる。これからの自分のディレクションとして、ギターと平行してビートが凄い大事なんで、BOBO君と二人ある種のストイックさを出せる美学もあるんですけど、やっぱり制限もあって(苦笑)そういうところをサムライ・セッションを通じて色んな人と対峙する中で広げられたらいいなと。
EMTG:そこでYUKSEKさんとの出会いが?
雅-MIYAVI-:YUKSEKはアメリカのA&Rにサジェストされたんですけど、いわゆるガチの大御所というわけではないけどフランスでは凄く有名で。今回は彼の地元のそれこそシャンパーニュ地方のランスという街で録音して来たんですけど、街の人がみんな知ってる位の人気者。俺も打ち込みやるから何となくわかるんだけど、音を知ってるから判断が早いし、感覚的なチョイスが凄く的確。
EMTG:リリースに先駆けてLOTTE ZEUS SNOWSTORMのTVCMがオンエアされてましたね。
雅-MIYAVI-:CMの話もあって楽曲を同時進行で進めてたので、こう、吹き飛ばすとか爆発するとか、そういうイメージをリリックとビートで表現したくて。そこから「DAY 1」というタイトルで歌詞を書きました。
EMTG:「DAY 1」とはどういう意味ですか?
雅-MIYAVI-:1日目、第1歩というか。毎日がDAY1、いつだってスタートできるしやり直せるというイメージ。去年、震災があってミュージシャンとして、音楽やってていいのかなとかギターで人は救えるのかとか思ってしまって。同じ様に思った人たくさんいると思うんだけど、それでも音楽やって生活して、死ぬまでギター弾いてるだろうし。そこでじゃあお前は何を唄えるのかと思った時、こういう事だった。結局、俺達何が辛くても、何処かに希望があるから頑張れる。信じれるだけで頑張れる。楽曲自体に未来観というか開けた感じ、希望とか未来とか、ここから先にあるものを感じられるようにしたかった。歌詞は、前半は歌というより単語、今、日本だけじゃなく世界的にも渦巻いてるネガティヴなワードを並べてって、それがサビに入った瞬間吹き飛ぶというか、溜め込んだものが全部爆発して、夜明けというか明日が来るイメージです。
EMTG:「STRONG」でのKREVAさんのリリックとまた違うスリリングなテンポですね。
雅-MIYAVI-:そこは意識したというよりは、クレさんとやって、俺、歌ってないのは、何げにインストを除けば初めてで。最近いろんな人とセッションさせてもらって、野宮真貴さん(『30 Greatest Self Covers & More!!!』)とかフラメンコ・ギタリストの沖仁さんとやったり(4/26ブルーノート東京)、清春さんに誘ってもらって黒夢の武道館に出たり、まあCMもそうだけど、最近ギターだけで語る事が多くて。俺なんだかんだ言ってもギタリストだなと自分でも思う。そりゃ俺だって全て信頼できるヴォーカリストがいたら横でギター弾きたいし。今もこれから先も歌っているけど、やっぱり何処かギタリストとしての顔もあるなって、クレさんとやって気付いた。だから今回も歌うというよりワードで。言葉が3Dで目の前に飛んでくる感じ。
EMTG:改めてのギタリスト宣言ですか?
雅-MIYAVI-:やっぱりギター弾きたいと思ったし。でも最近歌も好きなんですよね。最近は全然自信ある。昔、歌い始めた頃はホントに嫌だったから(笑)最近は正直、楽しくなってきた。クリスティーナ・アギレラとか、アリシア・キーズとか、そこら辺と比べられても困るけど。
EMTG:何故女子だけ(笑)
雅-MIYAVI-:じゃアダム・ランバートとか(笑)。今ブイブイ言わしてる同年代と比べたら、シンガーとしてはしんどい。けど、好きですね。クリエイションの中で歌い手としてのディレクションとしては、歌という感じにならなくなってきた。メロディとか譜割とかじゃなくて、もっと塊として考えるようになってきたというか。それは僕の中で凄く大きくて。楽しんでやれてる。
EMTG:PVもダイナミックな映像でギターを弾く姿が見れますね。
雅-MIYAVI-:PVは監督(清水康彦氏)にいきなり”MIYAVIさんに降臨して欲しいんです”って言われて(笑)設定としては、神が太陽を作って、この世界を作った1日目。だからとにかく神として太陽を背負って宙を舞っているという。裸で原始的なものをまとい、30回ぐらいジャンプして欲しい、と。結果、神になりました(笑)でも最終的にわかりやすく、かつ爆発力のある映像になったと思います。
EMTG:聖書に出てくる神の第一声「光あれ!」なんですね。サムライから神へ。ところでサムライは海外にもアピールしやすいキーワードですよね。
雅-MIYAVI-:そうですね、海外のファンの子たちが、俺が一生懸命ギター弾いてるのを見て「SAMURAI!」って言って。それこそYUKSEKもそうだしクレさんもそうだけど、あとブルース・ギタリストのロバート・ジョンソンやマディ・ウォーターズ然り、そういう人たちの佇まいを見てると、サムライ感を感じる。求道的で闘ってる人達。共鳴できる。音楽だけじゃなくて、スポーツの世界で闘ってる人達もそうですよね。
EMTG:MIYAVIさんは国内外問わず広く活動して来ていますが、こうした曲は日本の現状を海外に伝えるという側面もありますよね。
雅-MIYAVI-:それはでかいと思います。自分が出来る役割として。逆に日本の人達には背中で勇気づけられればな、と思います。サムライは俺だけの言葉じゃないし、俺はこの言葉が好きなんですよね、真剣勝負してる感じが。
EMTG:どれぐらい続くんですか?
雅-MIYAVI-:一生続きますよ。コラボレーションして面白そうな人と。
EMTG:門を叩き続ける?
雅-MIYAVI-:そして断られ続ける(笑)
EMTG:今後やってみたい人はいますか?
雅-MIYAVI-:いつかやりたいのはマドンナ。うまいだけじゃなくて独創的なギターを弾き続ければ。それがゴールではないけれど、夢としてサムライ・セッションを続けたい。

【取材・文:今井智子】

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リリース情報

DAY 1

DAY 1

2012年07月11日

EMIミュージックジャパン

1. DAY 1
2. FUTURISTIC LOVE 2012
3. DAY 1 (instrumental)

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 実は昨日、音楽評論家の湯川れい子さんと食事したんですけど、その待ち合わせ場所が、キャピトル東急だった。湯川さんは、いろんなアーティストと接して来て、いわばロックの歴史の一端を担って来た人じゃないですか。日本人としてやるべき事、俺に対してもいろんなアドバイスとか期待もしてくれてて。俺自身もロックの歴史の歯車になろうとしてる。それでいろいろ話して。やっぱり、カッコいい日本人道を作らないとって話をずっとしてた


■ライブ情報

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO
2012/08/10(金)石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

※その他ライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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