クリープハイプ、斬新な切り口が反響を呼んでいるシングル「社会の窓」をリリース!
クリープハイプ | 2013.03.05
昨年の東名阪ツアー『アンコールはどうする?』のアンコールで披露され、大反響を呼んだ「社会の窓」が、ついにリリースされる。歌詞の主人公は、クリープハイプのファンの女性。彼女の心情の描写を主軸としつつ、バンドの現状を鮮やかに浮き彫りにする内容が斬新だ。そして、エモーショナル且つドラマチックに響き渡るサウンドも抜群に心地よい。今後の彼らのライブでも欠かせない1曲となることだろう。今作について、メンバー4人に語ってもらった。
- EMTG:「社会の窓」は、かなりユニークな切り口の曲ですけど、どういう経緯から生まれたんでしょうか?
- 尾崎:「自分たちの今の状況に対して、お客さんが感じるちょっとした距離を埋められるような、安心してもらえるような曲があったらいいな」という話があったんです。あと、ライブでも映える曲にしたいという想いもありました。
- EMTG:バンドがメジャーへ進出したことに対するお客さんの戸惑いって、感じます?
- 尾崎:感じるというより、メジャーへ行く前から予想していたことではあったんですよね。自分もメジャーへ行くことでアーティストが変わっていくのを感じた体験があったので。変わっていくのは、いい面もあるとは思うんですけど、寂しさを感じたりしたこともあったし……。「世の中から認められることに対して喜ぶべきなのに、何で寂しく感じちゃうのかな?」って、自分に苛立つこともあったんですよね。そういう経験も踏まえて、この曲は書きました。クリープハイプは、メジャーに来た今も好きなようにやっているんですけど、そういうことは1つ1つお客さんに説明していかなきゃいけないなと思うんです。インタビューとかで言うのも1つの方法だけど、曲の中で言うのが一番インパクトがあるし、伝わるんじゃないかと。
- EMTG:こういうことを歌っている曲が、シングルの表題曲として世に出るって、考えてみればすごいことですよ。
- 尾崎:シングルとして出すってことに関して、個人的にも「やってやった!」っていう感じがあります(笑)。
- 小川:「なかなか歌わないような内容だな」っていうのは、僕も最初に聴いた時から思いました。第一印象から、すごくパワーを感じました。だから「どういうギターを乗せたらいいかな? よりパワーのある曲にしたい」っていう意欲もかきたてられましたね。
- EMTG:ダンサブルな面も強い曲ですよね。
- 小泉:そうですね。歌のノリに合わせてドラムを考えたら、自ずとこういうものになっていったんですけど。
- 長谷川:歌詞の言葉自体がすごくリズムを持っていたので、僕はそれを大切にしつつベースを考えていきました。もっと4つ打ちを強調したアレンジも試したんですけど、いろいろやってみた結果、いい形に辿り着けたと思います。
- EMTG:ライブで去年末からやっていますけど、お客さんの反応に関して、何か感じたことはありますか?
- 尾崎:最初にやった時に、ちゃんと聴いてくれている雰囲気を感じて。それが嬉しかったんですよ。
- EMTG:この曲、ファンとしても嬉しいはずですよ。「ファンの気持ちを分かっていてくれるんだ!」って思えるから。
- 尾崎:それが伝わると嬉しいです。お客さんのことを気にせずに活動するバンドもいると思うんですけど、僕は曲を書く時に意識をしているので。そこを隠したくないし、「聴いてもらわないと意味がない」と思って音楽を作っているので。
- EMTG:それにしても……この歌詞はユニークですよね。「クリープハイプのファンの女性」っていう主人公を設定して、彼女の心情描写を軸に描いているのが面白いです。
- 尾崎:最初は自分が思ったことをそのまま書いていったんですけど、「一方的な気持ちをぶつけられても、聴いてる人はどう感じるかな?」って思って。だから、クリープハイプを聴いてくれる人の気持ちも書いて展開することにしたんです。「気持ちの詰まったものをどう届けるのか?」って、すごくいつも考えるんですよ。それは、最近、より意識するようになりましたね。
- EMTG:「社会の窓」って、クリープハイプが全然丸くなっていないことの何よりもの証明になっているようにも思います。安定志向からは絶対に生まれないタイプの曲ですよ。
- 長谷川:あんまり言わないことを言うバンドであるっていう点をお客さんが喜んでくれたり、レーベルの人が「これをシングルで出そう」って言ってくれるのは、恵まれているなと思いました。
- 小泉:自分が関わっているバンドが、こういう曲を出すというのは、非常に痛快ですね。自分たちにとっても、すごくリアルな曲だし。
- EMTG:バンド全体で共有出来る部分も大きいでしょうね。
- 小川:そうですね。例えば、歌詞の中にある《余計なお世話だよ》っていう一言は、僕も「その通りだよ!」って思いました。
- EMTG:尾崎さんの歌声に難癖を付ける主人公に対する反論が《余計なお世話だよ》ですけど、小川さんも言い返したい?
- 尾崎:お前がそんなことを言うのも余計なお世話だよ(笑)。
- 小川:言われたあ?(笑)。
- 尾崎:本当にそういうことを感じるの?
- 小川:感じるねえ(笑)。
- 尾崎:へえ?(笑)。イラッとしてくれるの?
- 小川:そりゃ、イラッとするよ。「ウチのボーカルに対して、なんてことを言ってくれるんだ!」って(笑)。
- 尾崎:ありがとうございます(笑)。
- EMTG:(笑)クリープハイプの曲って、サウンドも歌詞も独特な質感がありますよね。今回のシングルで改めてそれを感じました。
- 小泉:そう言ってもらえると嬉しいですね。結果的にそうなっているので、自分たちで改めていろいろ考えることはないんですけど。
- 長谷川:我々はそんなに器用に演奏出来る方ではないと自分では思っているんです。この4人は「自分はこういうのが好きで、こういうのが得意だよ」っていう人たち。「それぞれがこの曲に対して、どういう仕事をしたら映えるかな?」っていうのをまとめた結果、こういう音になっているんでしょうね。だから自分たちでは気づいていないけれど、「オリジナリティがある」って言ってもらえるのかもしれないです。
- EMTG:表現が難しいんですけど……哀愁漂う空気感というか、独特な湿気みたいなものがクリープハイプの音の魅力の1つだなと、僕は常々感じているんです。どう思います?
- 尾崎:「湿気」ですか(笑)。スーパーに、ビニール袋を開けやすいように指を湿らせる布みたいなのが置いてありますけど、あんな感じですか?
- EMTG:そういう「生活臭」的なものは、たしかに帯びているかも(笑)。
- 尾崎:なるほど(笑)。
- EMTG:(笑)では最後に、みなさんそれぞれの5月から6月にかけてのツアーへの意気込みをお願いします。
- 尾崎:一所懸命やらないと。ここ最近はどちらかというとライブよりもレコーディングとかの制作の方が多かったので、楽しみです。ワンマンに向けて気持ちを持って行かないといけないなと思っています。
- 小川:いいライブをしたいです。CDを気に入っても、一度観たライブがしょぼいと、次に行くことはなくなるだろうし。自分自身も、そういう風になった経験があるので、そうはならないようにしたいです。今までに来たことがある人も、初めて来る人にも満足してもらえるライブをするために、しっかり準備をして臨みます。
- 小泉:前回のツアーより一回りも二回りも大きくなったところを見せたいです。制作期間が終わったら、一気にライブモードになって集中したいです。
- 長谷川:僕は次のツアーで、いい意味で違うことがしたいです。でも、奇をてらっておかしなことはしない。漠然とした言い方ですけど、驚かせたい。楽しんで欲しいです。
【取材・文:田中 大】
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●長谷川カオナシ
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僕は「今日、何食べよう?」ってすぐに調べるんです。フォーは、今ハマっているだけで、すぐに飽きると思うんですけど。フォーのお店って、いっぱいあるんですよ。検索して出てきたお店を1週間かけて全部行きました(笑)。フォーは大体ハズレはないですけど、家の近所に、すごく出来に波がある店があって……。バラツキのある感じが堪らないんですよね。麺になっていなくて、巨大なスライムみたいになっていることがあるんです(笑)。スライムからちょっと麺が出ていて、それを剥がして食べるような感じで。たまに大ハズレのことがあります。でも、店員さんは日本語が通じないので、文句とかも言えない(笑)。
■ライブ情報
ユウベル presents MUSIC CUBE 1
2013/03/16(土)広島クラブクアトロ
J-WAVE 25th ANNIVERSARY "THE KINGS PLACE" LIVE vol.2
2013/03/26(火)新木場STUDIO COAST
Victor GMpV presents"MUSIC TAGS vol.1"
2013/04/25(木)SHIBUYA-AX
SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013 in 東京
2013/05/03(祝)日比谷野外大音楽堂
「クリープハイプの窓」
2013/05/25(土)札幌cube garden
2013/05/31(金)仙台CLUB JUNK BOX
2013/06/01(土)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2013/06/08(土)福岡BEAT STATION
2013/06/09(日)広島ナミキジャンクション
2013/06/14(金)大阪BIG CAT
2013/06/15(土)名古屋BOTTOM LINE
2013/06/21(金)中野サンプラザホール
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
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僕は「今日、何食べよう?」ってすぐに調べるんです。フォーは、今ハマっているだけで、すぐに飽きると思うんですけど。フォーのお店って、いっぱいあるんですよ。検索して出てきたお店を1週間かけて全部行きました(笑)。フォーは大体ハズレはないですけど、家の近所に、すごく出来に波がある店があって……。バラツキのある感じが堪らないんですよね。麺になっていなくて、巨大なスライムみたいになっていることがあるんです(笑)。スライムからちょっと麺が出ていて、それを剥がして食べるような感じで。たまに大ハズレのことがあります。でも、店員さんは日本語が通じないので、文句とかも言えない(笑)。
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2013/03/26(火)新木場STUDIO COAST
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2013/04/25(木)SHIBUYA-AX
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2013/05/31(金)仙台CLUB JUNK BOX
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