家入レオ、新たな魅力と方向性を感じさせる5枚目のシングル「太陽の女神」!

家入レオ | 2013.10.31

 家入レオから、5枚目のシングル「太陽の女神」(フジテレビ系月9ドラマ「海の上の診療所」主題歌)が届いた。3曲収録された今作。タイトル曲は、彼女のボーカル・パワーが存分に発揮されたミディアム・チューンである。高校を卒業した“家入レオの変化”が感じられる1曲となった。
 力強くて、切実。そのブライトさは乱反射する海面の如く。さらに、これまであまり感じられなかった、しなやかさやふくよかさが出てきたのも特徴だろう。
 サウンド面でも「最初はギター主体だったけど、ちょっと違うかもと思って、ピアノでアレンジを依頼したんです」と、新たな方向性が見える。
 家入レオの武器である真っすぐな眼差し。そこに、今映る、彼女の行く先を探る。

EMTG:この曲を作るにあたり、最初に出てきたテーマは?
家入:ドラマの脚本をいただいた時に“出会いと成長”ってテーマが書いてあったんです。私自身、高校を卒業して初めての書き下ろしだったっていうのもあって“今までの自分とはちょっと違った部分を表現することが成長につながって、その成長がまた新たな出会いにつながっていくんじゃないかな”って思うことが出来たんですね。それで結構、前向きに作っていけました。
EMTG:これまでの自分は、どういう自分でした?
家入:これまでは、真実という部分に人並み以上に敏感になってたな、と。だから、どんなテーマでも自分の経験と重ねてっていうのがあったんですけど、卒業してからそこが変わってきたんですね。例え自分が経験してないことでも、その出来事に歩み寄って、理解して歌う。そういう作品を作ることが出来たら、それは嘘にならないって思えるようになった。私が作って歌っている時点で、それは私なんだって信じられるようになったんです。そしたら、パッて視界が明るくなったんですね。それからは、結構自由にやれるようになりました。親の前で見せる顔、友人の前で見せる顔、全部違う。でもどれも自分だと思ったら、すごく楽になりました。結局どれも、自分なんだなって。
EMTG:その“真実にこだわる理由”は何だったと思いますか? 楽曲に対する責任感から?
家入:責任ってよりは、もっと単純に“どうして実際体験してないのに言えるんだ、歌えるんだ”って、突っ込まれるのが怖かったんですよね。音楽だけには、絶対に嘘をつきたく無いので。13歳の頃から曲作りを始めて。学校でも家でもうまくいってなくて、歌で嘘をついたら、自分が本当の姿でいられる場所が無くなっちゃうと思ってた。だからなおさら“真実”っていうものにこだわってたんだと思います。
EMTG:「太陽の女神」というタイトルはどこから?
家入:ドラマの舞台が瀬戸内海だっていうのが、まずありましたね。私、小学校の時に修学旅行で行ったんですけど、本当に海が綺麗で。福岡出身だから普段から海を見ていたはずなのに“どうして瀬戸内海の海は、こんなに綺麗なんだろう”って。その時“太陽が海を照らしてるからだな”って。“自分のことを差し置いて、海を輝かせている太陽ってホントすごいな”って思ったし、人間関係にも似てるところがあるな、と。何も言わずにソッと見守ってくれている人との関係って、太陽と海の関係で、見守ってくれている人が太陽なんじゃないかって。大切な人を比喩して「太陽の女神」にしたんです。
EMTG:歌詞では ♪ 花は咲いてた 壁に向かって ♪ というワンフレーズが印象的でした。
家入:大切な人には、お互いに永遠の関係を求めると思うんですよね。でも私は、実際には永遠って無いと思っていて。例え生涯連れ添ったご夫婦でも、人間の命は尽きるから。人間って、永遠を信じようとはするけど、無いってわかってて生きてると思うんです。この歌詞の中の“壁に向かって咲いてる花”は、自分が壁の背丈までには成長できないって知ってる、だけど、100%信じて背丈を伸ばそうと思って生きている。そう思えた時、その健気さを見習いたいな、と。永遠を最初から否定するんじゃなくて、成長をちゃんと自分で信じて生きていきたいなと。そこからあのワンフレーズが出てきました。
EMTG:なるほど。では、家入さんにとって“成長”とは?
家入:んー……許すことじゃないですかね?
EMTG:例えば、何を許す?
家入:最終的には、全部なのかなぁ、と。自分が幼すぎると、相手にも同じだけ求めちゃうんですよね。音楽に対してもそうだし、ライヴに対してもそう。そういう見返りを求めてやるっていうこと自体、間違っているって思いもあるし。信じるって言葉も、相手に裏切られてもいいと思って初めて使える言葉だと思うんです。ちゃんと、いろんなものを許しながら生きていくことが、自分にとっての成長なのかなと思います。
EMTG:では、成長するということは、大人になることだと思いますか? 大人ってどういうイメージあります?
家入:大人、素敵ですよね。だけど、いろんなことを諦めながら大人になるのかなとも思うんです。だから、いい意味での諦めの方をやっていきたいというか……でもそれって諦めじゃなくて許すことなんだと思うんですよ。いつまでも子供のままじゃいられないので、葛藤もありつつ生きていくんじゃないかって思ってるんですね。
EMTG:ツアーも始まります。どんなライヴになりそう?
家入:今回は歌を楽しんで欲しいなと。だから、私の素の部分も、見て欲しいなって思っているんです。ラフに楽しんでもらえるようなライヴにしたいですね。

【取材・文:伊藤亜希】

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リリース情報

太陽の女神(初回限定盤)

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2013年11月06日

ビクターエンタテインメント

<CD>
1,太陽の女神 
2,君に届け 
3,Who’s that
4,太陽の女神 Instrumental
5,君に届け Instrumental
6,Who’s that Instrumental
<DVD>
1,太陽の女神 Music Video
2,太陽の女神 Making Movie

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最近、朝起きて走ってるんですけど、ちゃんとどれくらい走ったかわかる場所で走りたいなと思って。マラソン出来る公園を探しました。いろいろヒットしたので、休みの日にはそこに行って走りたいな、と。ツアーに向けて体力作りもしないとなと思って。


■ライブ情報

家入レオ 2nd ワンマン Tour
〜Kimi ni Todoke〜

2013/11/15(金)愛知県ダイアモンドホール
2013/11/23(土)Zepp Fukuoka
2013/11/28(木)Zepp DiverCity
2013/11/29(金)Zepp Namba

J-WAVE SPECIAL TALK & LIVE
feat. 家入レオ

2013/11/03(日)六本木ヒルズアリーナ

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