阿部真央、ニューシングルはデビュー5周年イヤーを盛り上げるアッパーチューン!

阿部真央 | 2014.05.23

 デビュー5周年を迎えた阿部真央から、2014年第1弾シングル「Believe in yourself」が届けられた。アニメ「ベイビーステップ」(NHK Eテレ)のオープニングテーマとして話題を集めているこの曲は、ダイナミックなメロディと「君にしか分からなくたって楽な道を選ぶな」という前向きなフレーズがしっかりと結びついたアッパーチューン。これまでのキャリアのなかでももっともポジティブなこのシングルによって、阿部真央のアニバーサリーイヤーはさらに加速していくことになりそうだ。

EMTG:ニューシングル「Believe in yourself」、めちゃくちゃポジティブなナンバーですね!
阿部:そうなんですよ。曲の原案というか、今年の年明けくらいに何となく「次の曲ではこういうことが歌いたいな」ということを考えてたんですけど、ちょうどそのタイミングでタイアップ(アニメ「ベイビーステップ」)の話をいただいて。原作を読ませてもらったら、すごくおもしろくて、あっという間に読破しちゃったんです。主人公の男の子はテニスプレイヤーを目指してるんですけど、テニスを始めたのが高校に入った後だから、かなり遅いんですよね。でも、自分のやれることを見つけて、挫折も経験しながら、小さい成功を積み重ねて…。読んでるうちに「自分もがんばってみよう」って気になったし、主人公の姿勢が漠然と“書きたい”と思っていたことにリンクしたんですよね。好きなことに対して真摯に取り組むことだったり、一生懸命やってれば、すぐに結果が出なくても、必ず自分の糧になるということだったり。
EMTG:阿部真央さん自身も前向きなモードだった、と。
阿部:そうかもしれないですね。5周年のタイミングということもあって、「これまでを振り返ってみて、どうですか?」って聞かれることも多いんですけど、「よく頑張ってきたんじゃないかな」って素直に思えたとういうか。いろいろと苦しんできたし、人を傷つけたり、傷つけられたりしながら、それでも自分なりに考えられるようになったし。自分が抱えている問題から逃げないことによって、自分のことを昔よりも好きになれた気がするんですね。誇らしく思える点も増えてると思うし、「ずっとこういう日々を続けていきたいな」って。ファンの人も、そういうふうに思ってほしかったんですよね、この曲を通して。
EMTG:気持ちよく突き進んでいけるような、力強いサウンドも印象的でした。アレンジはakkinさん(ONE OK ROCKなどの楽曲のアレンジを手がけるクリエイター)ですが、いまや阿部真央さんの音楽に欠かせない存在ですよね。
阿部:お力添えをいただいてます(笑)。初めてお会いしたのが4枚目のアルバム(「戦いは終わらない」)のときだったら、もう2年になるのかな。私はakkinさんの音楽性が大好きだし、回数を重ねるごとにサウンドと曲が馴染んできてる感覚があって。「この曲をakkinさんにお願いしたら、絶対大丈夫」という選び方も出来るようになってきたんですよね。この曲もホントに良い音ですよね~。
EMTG:めっちゃ嬉しそう(笑)。ライブでも盛り上がりそうですね。
阿部:かなり難しい曲だから、練習しないと(笑)。私としては「ふりぃ」の位置に来るような曲になるんじゃないかって思ってるんです。疾走感があるし、ポップだし。楽しみですね、ホントに。
EMTG:カップリングの「疲れたな」もいいですね。表題曲は超ポジティブなんだけど、こっちの曲では「自分が望む物でさえ 見えなくなって来たんだ」というフレーズが入ってるっていう。
阿部:ホントですよね(笑)。これはデビューしたばかりのときに書いた曲なんです。何を歌っていいかわからなくなっていた時期で、悶々として落ち込んでいくこともけっこうあって…。「せめてこの気持ちを歌にしてみよう」と思って書いたのが「疲れたな」なんですよ。
EMTG:最近も「疲れたな」みたいな気持ちになることはある?
阿部:いまは感じ方が変わってきてますね、だいぶ。そこまで落ち込むことは少なくなったというか…。「疲れたな」を書いたときは、不安な気持ちにどう対処していいかわからなかったんですよ。最近は「自分はいま、落ち込んでる」ということを認められるし、どうすれば回復するかもわかってますからね。犬に癒してもらったり、美味しいものを食べたり、そういうことなんですけど(笑)。
EMTG:不安な感情を理性で制御できるようになった、と。
阿部:どんどん左脳が働くようになってるのかも(笑)。この曲をシングルに入れたのも、リアルな悲しみを感じたわけではなくて、“言葉がスッと入ってくるな”と客観的に思えたからなんですよ。いまの自分にはない瞬間を切り取ってる曲だし…。まあ、ホントに疲れてたのかもしれないけどね(笑)。今年の上半期も曲作りで苦戦することが多かったから。
EMTG:映画「小野寺の弟・小野寺の姉」の主題歌「それぞれ歩き出そう」を担当、初のシングル・コレクションの発売決定、そして10月10日には武道館ライブ。デビュー5周年、いい感じで突き進めそうですね。
阿部:いろいろ決まってきてますけど、これまで通り「いま、何をしないといけないか」ということを見つめながら活動していきたいですね。阿部真央っていうシンガーソングライターは、一気に飛躍したタイプではないと思うんですよ。ちょっとずつ自分の音楽を聴いてくれる人が増えて、ちょっとずつ(ライブ)会場も大きくなってきて。そうやって少しずつ積み重ねてきたからこそ、いまの自分があると思ってるんですよね。そのやり方が性に合っているし、この5年を振り返って「感謝すべき時間だったな」って思えるじゃないかなって。
EMTG:素晴らしいと思います。ちなみに2014年後半、プライベートでの目標って何かありますか?
阿部:今年の目標は貯金です!
EMTG:堅実ですね?。
阿部:二十歳を過ぎてから、「許容範囲のなかで、欲しいモノはなるべく買おう」みたいな時期があったんです。でも、その結果「私はバッグや靴を集めて楽しめるタイプではない」ということがわかって。それよりも、いまの精神状態を保つための環境づくりのほうが大事というか…。だから、これからは倹約します(笑)。

【取材・文:森 朋之】

tag一覧 シングル 女性ボーカル 阿部真央

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リリース情報

Believe in yourself

Believe in yourself

2014年05月21日

ポニーキャニオン

1 .Believe in yourself
2 .疲れたな
3.Believe in yourself(inst.)

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お知らせ

■ライブ情報

阿部真央デビュー5周年企画 対バンツアー
「5th Anniversary 阿部真央らいぶ“ お力添え、願います。” ツアー2014」

2014/05/30(金) Zepp Sapporo
w / Rake

5th Anniversary 阿部真央らいぶ2014@日本武道館
2014/10/10(金)日本武道館

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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