コブクロ、2015年始動1作目、NEW SINGLE「奇跡」

コブクロ | 2015.03.02

 それは昨年11月から12月にかけて催された<KOBUKURO Acoustic Twilight Tour 2014>でのこと…。出番前の楽屋で、黒田は小渕が出来たてのメロディを口ずさんでいるのを耳にする。そこにあったのは“名曲が生まれる予感”。やがてそれは、「奇跡」となる。

EMTG:今回のシングルの3曲は、「奇跡」、「Twilight」、「信呼吸」ですが、時系列的には「Twilight」の配信リリースからでしたね。
小渕:映画「トワイライト ささらさや」の主題歌のお話を頂き、書き下ろしました。二度と会えない筈の御主人が他の人の体に乗り移って、残された奥さんを助けにいくという、ファンタジーといえばそんな内容の映画なんですが、身の回りの大切な人を亡くした経験のある人にとっては、ごく普通にリアルに感じてしまう感覚でもあるんです。僕自身も経験ありますが…。なので実際にこの二人の生活のなかにまで入って、思い出となる緻密なエピソードも頭のなかから引っ張り出す感覚で書いてみましたけど。
黒田:曲が出来て、まだバンドでライヴをやってないのに“アコースティック・ツアー”で少人数でやって、いきなり解釈も違うわけじゃないですか? 普通は順番が逆で、ばーっとやったあとで削ぎ落とす。なのであの時は、行き過ぎてもアカンし抑えすぎても違うかなぁ、というあたりが歌ってて難しかったんですけど。
EMTG:そして「奇跡」は『DOCTORS3 最強の名医』の主題歌として既にお馴染みで、ファンがリリースを待ち望んでいましたが、遂にその日がやって来ました。
小渕:ドラマの主題歌って、第1話の台本程度しかないなかで書き下ろした経験もあるんですが、今回は16話ほど、実際に観てから書くことが出来ました。で、毎回話のシチュエーションは違ってて、でも毎回なにかの感動があって、このドラマを好きな方が大勢いる理由はすぐ分りましたね。そのシーズン3が今回です。主題歌は、毎回違うんです。一回目はJUJUさんで、二回目はB’zさん。JUJUさんは“スウィンギン・ポップ”みたいな感じで、B’zさんはカラっとしたアメリカン・ロック。でも、“どちらも成り立っているなぁ”って。
EMTG:そしてコブクロによる新たな主題歌は、アップテンポですがバンジョーの音なども聞こえてきて、これまでになかった疾走感をたたえてますね。
黒田:僕はこのドラマのイメージから、よくあのリズムが小渕の中から出てきたなぁって思いました。敢てドラマからは離れようという意識だったのか分らないですけど、もう少しオーソドックスというか、僕らなら「君という名の翼」みたいな曲になるんかなぁって漠然と思ってたので…。本当にこれが出たこと自体が“奇跡”だなぁって(笑)。
小渕:ちょっとカントリーというかアメリカの西部というんですかね? それでいて無国籍でもあって、目の前に渦巻く困難を乗り越え先に向かうという、そんなアレンジになりましたね。
黒田:もともとそういう方向性だったものを、途中から「さらに誇張していこう」というのも話してたんですが。
小渕:さっきのバンジョーも、実はシンセなんですけど、そのほうが音も立つし、だったら敢て、本物の方に弾いて貰わなくてもいいかな、ということで。
EMTG:それもつまり“誇張”のひとつであるわけですね。黒田さん、歌入れの時に心掛けたことは?
黒田:ドラマの内容のことは小渕に任せて、僕は今後も一生この歌をコブクロとして歌っていくんだということを考えてました。なので、敢て事前にドラマを観ることもしなかった。最終的には、それで良かったですね。あとこの曲は、これからライヴで歌うにしても汎用性がありそうです。シングルの曲というと、普通は一番の聴かせどころでやるイメージですけど、むしろ「そうじゃない感じもいいな…」って想いも前からあったし、今回のは、その意味でも使い勝手が良さそうで。
EMTG:歌詞の内容としては、奇跡は自ら起こすものなのだというメッセージと、あと、人間の命のことも扱ってますね。
小渕:医療がテーマのドラマということもあって、“医者は何に立ち向かっているのか?”とか、あと、確かに命のことも考えつつでした。この歌のなかに“HERO”という言葉が何回も出てくるんですが、これは「すでに生まれてきたということだけで僕らはそういう存在なんだ」ということなんですよ。歌詞にも書きましたが、何千億という可能性が1になったのが自分達ですからね。命のことを歌うなら、命が生まれる前のことから始めようと想ったし、そこから苦しいことも楽しいことも“HERO”達がレースを続けていくわけですから。
EMTG:聴き終わった時、“奇跡”という言葉は自分に近いところにあるんだと感じました。
小渕:そう思ってくださったなら嬉しいです(笑)。
EMTG:さらにもう1曲。春めいた曲調の「信呼吸」についても伺えますか。曲のタイトルを敢て“信呼吸”という造語にしているあたりも…。
小渕:車が舞台の歌で、実は僕、免許取って三年目なんですが、やっと最近になって、リアルに運転している時のことを描いた歌が出来たんです。それまでは何を書いても助手席側から運転席を想像する歌だった。タイトルに関しては“不思議な呼吸”という言葉も歌詞にあるんですが、恋人同士で車に乗っていて、例えばパワーウィンドウ開けて空気を入れるタイミングとか、ちょっとした呼吸が合ってくると、お互いの存在にも気を遣わないし、緊張感もほぐれてバカも言い合えるというか、そんなふたりの姿を浮かべつつ…。
EMTG:つまり“信”じ合うとこで生まれた“呼吸”…。
小渕:お互い無言で目的地へつらつら行くより、そんないい空気も車内に流れ始めた中で起こる小さなエピソードというか…。それも面白いなって想像して書きました。
EMTG:さて、「奇跡」という新たなレパートリーも加わりましたが、次のツアーへどう繋げましょうか?
小渕:やはり昨年、センターステージでツアーやったのが大きかったです。エンド・ステージから歌うのとセンター・ステージで歌うのでは、もはや違う“流派”に思えるくらいなんですよ。やはりセンターで歌ってこそ広がっていく歌のイメ?ジというのがあって、今回の「奇跡」にしても、あのリズムで黒田が楽しそうに歌っている姿や、お客さんとのヴァイブレーションは、曲を作っている時から想像してました。なので今回も、もしかしたらセンターで、ということも頭にいれつつ今、準備しているところで。
EMTG:ありがとうございました。ツアーのほうも期待してます!

【取材・文:小貫信昭】

tag一覧 シングル 男性ボーカル コブクロ

リリース情報

Change your pops

Change your pops

発売日: 2017年03月08日

価格: ¥ 2,800(本体)+税

レーベル: ビクターエンタテインメント

収録曲

1. Change your mind
2. free
3. stage
4. Count me out
5. Take my hand
6. perspective (Interlude)
7. You
8. feel
9. Hey Boy,
10. intuition (Interlude)
11. 寝顔
12. 1969
13. speech (Interlude)
14. morning

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リリース情報

奇跡(初回限定盤) [CD+DVD]

奇跡(初回限定盤) [CD+DVD]

2015年03月04日

ワーナーミュージック・ジャパン

[CD]
1.奇跡
2.Twilight
3.信呼吸
4.奇跡(Instrumental)
5.Twilight(Instrumental)
6.信呼吸(Instrumental)

[DVD]
HUMMING LIFE (LIVE from Acoustic Twilight Tour 2014)
ベテルギウス (LIVE from Acoustic Twilight Tour 2014)
miss you (LIVE from Acoustic Twilight Tour 2014)

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お知らせ

■ライブ情報

KOBUKURO LIVE TOUR 2015 “奇跡”
2015/04/25(土) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2015/04/26(日) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2015/05/02(土) 仙台セキスイハイムスーパーアリーナ
2015/05/03(日) 仙台セキスイハイムスーパーアリーナ
2015/05/12(火) 横浜アリーナ
2015/05/13(水) 横浜アリーナ
2015/05/30(土) 名古屋日本ガイシホール
2015/05/31(日) 名古屋日本ガイシホール
2015/06/06(土) さいたまスーパーアリーナ
2015/06/07(日) さいたまスーパーアリーナ
2015/06/13(土) マリンメッセ福岡
015/06/14(日) マリンメッセ福岡
2015/06/27(土) アスティとくしま
2015/06/28(日) アスティとくしま
2015/07/04(土) 広島グリーンアリーナ
2015/07/05(日) 広島グリーンアリーナ
2015/07/11(土) 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
2015/07/12(日) 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
2015/07/18(土) 京セラドーム大阪
2015/07/19(日) 京セラドーム大阪
2015/08/19(水) 大阪城ホール
2015/08/20(木) 大阪城ホール
2015/08/26(水) 名古屋日本ガイシホール
2015/08/27(木) 名古屋日本ガイシホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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