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【初日】L’Arc-en-Ciel、20年の歴史と今を体感した2日間

L'Arc〜en〜Ciel | 2011.06.24

 20年前の5月30日にL’Arc~en~Cielは初めて大阪のライヴハウスのステージに立った。激動の音楽シーンを第1線で走り続けてきたバンドのヒストリーを、そして紛れもない“今”を鮮やかに見る人の心に刻みこんだのが「20th L’Anniversary Live」と題して、東京 味の素スタジアムで5月28、29日に行なわれた2Daysライヴだ。チケットは即日ソールドアウト。見たくても見られなかった人も多かったと思うが、彼らは両日の雨すらも味方につけてしまうような、貫禄とみずみずしさを兼ね備えたステージを見せた。

 初日の28日は1993年にリリースされた1stアルバム『DUNE』から1998年の大ヒットアルバム『HEART』までの楽曲からのセットリスト。ステージ左右の巨大なヴィジョンに懐かしいショットの数々が映し出され、大歓声。やがて鐘の音がスタジアムに鳴り響き、客席のあちこちから驚きと感嘆の声。何とメンバーはアリーナ後方から黒のハマーリムジンに乗って、2手に分かれて登場。車から降りてファンに手を振ったり、笑顔を見せながら、ゆっくりとレッドカーペットをステージへと歩いていった。定位置につき、オープニングはイントロのtetsuyaのベースに歓声が上がった「In the Air」。小雨は降っているけれど、空に溶けていくような演奏だ。長く伸びたスロープをhydeとkenが走った「Caress of Venus」ではゴールドのアニバーサリーテープが宙を舞い、「Vivid Colors」で大合唱。

 「今日の雨は演出なので」とhydeが笑顔を見せ、「最後に虹がかかるようになってますので、楽しんでいってね。みなさん、ラルクと共に過ごしてきたんでしょ? きっと、曲聴くといろんな思い出を思い出したりするんでしょ? そんな顔してるわ(笑)。今日は一緒に楽しもうぜ!!」
 「1998年までの曲を演るマニアックな日なんですけど、だいじょうぶですかね?」と問いかけていたが、リアルタイムでは知らない世代も混ざった5万人のオーディエンスはL’Arc~en~Cielという存在はもちろん、彼らの生み出してきた普遍にキラめく楽曲を愛している。yukihiroの小気味いいドラミングで始まったちょっとジャジーな「the Fourth Avenue Caf?」、色気のある歌に吸いこまれるアンニュイなサマーソングの決定版「夏の憂鬱[time to say good-bye]」、ライヴでおなじみのナンバーから10年以上の時を超えて、今の4人で演奏される初期の曲まで捉えて離さない。表情を変えるkenのギター、ドラマティックで深みのある演奏と魂のこもった歌を響かせた「ガラス玉」では賞賛の拍手が巻きおこった。

 もちろん、みんなを楽しませる演出も盛りだくさん。ジャンルを超えた著名人たちが「winter fall」をリレー形式で歌う映像が流れたり、「Blurry Eyes」では七色の花火が上がり、「flower」では照明で色を変える特大の風船がいくつも客席に投げこまれた。
 「20周年、僕たちはキミたちのスパイスになれてるんでしょうかね?」とナツメグやコショウなどを例にあげ、「味の素!!」とみんなから返ってきたシャレのきいた答えに大笑いしていたken。名バラード「あなた」を演奏した後、「ところで今まで演った曲、みんな知ってんの?ごぞーんじ?」と持ちネタで問いかけ、肯定するみんなに「えらいな。俺らも大変やねん。2日間のライヴで1曲もダブりがないの初めてやねん?普通は『あなた』で終りやん? まだ行くからね~!」と煽ったtetsuya。様々な意味でスペシャル。今後、同じセットリストで聴けるライヴはたぶん2度とないのだ。そして、最後の曲ではしとしと降っていた雨が降り止んだ。

 「古い曲ばっかり演ってると暗い歌詞ばかりでビックリしますが、最後に少し前向きな曲を」と前置きしてhydeは今回のライヴの収益金が全額義援金として被災地に送られること、それがL’Arc~en~Cielらしい良い決断だったことを話し、「ムリにでも前に進まないと希望が見えづらくなってるから、みんなで前を向けたらと今日を迎えました。雨の中、ありがとう」と述べ、空を見上げて「止まない雨はない」と、「虹」でステージを締めくくった。ステージには電飾の虹のアーチ。彼らが去ったあと、ニューシングル「GOOD LUCK MY WAY」のMusic Clipが流され、祝福の内に初日の幕が閉じた。

【文:山本弘子】


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セットリスト

  1. In the Air
  2. Caress of Venus
  3. Vivid Colors
  4. the Fourth Avenue Cafe
  5. 夏の憂鬱 [time to say good-bye]
  6. 風の行方
  7. As if in a dream
  8. DUNE
  9. winter fall
  10. ガラス玉
  11. fate
  12. Floods of tears
  13. Blurry Eyes
  14. Lies and Truth
  15. flower
  16. I’m so happy
  17. Shout at the Devil
  18. あなた
  19. milky way
  20. Voice
  21. White Feathers

INFORMATION

■ライブ情報

♪20th L’Anniversary Tour
◆開始日:2011年9月10日(土)~

※ツアーの詳細はオフィシャルサイトをご確認下さい

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