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WEAVER、初のライブハウスツアーのファイナルをSHIBUYA CLUB QUATTROで開催!

WEAVER | 2012.05.21

 今年3月からスタートしたWEAVERのライブハウスツアー“WEAVER Live House TOUR2012 「Piano Trio Philosophy ?do YOU ride on No.66??」”。初心に返り、メンバー3人だけで鳴らす音にこだわったツアー、しかも、31ヶ所33公演というのは、バンド史上、最も長いツアーとなった。そのファイナル公演が5月16、17日の2日間、SHIBUYACLUB QUATTROで行われた。最終日の17日を取材したのだが、開演前から超満員の観客の熱気で相当な盛り上がり。そして、開演時間を迎えると、その観客の熱気に応えるようにメンバー3人が元気にステージに登場。勢いのある「トキドキセカイ」でライブがスタートした。

 スタンディングスタイルでピアノを弾きながら歌う杉本雄治のボーカルは、よりエモーショナルに響く。ベースの奥野翔太は、ドライブ感のあるベースでバンドの屋台骨を支え、ドラムの河邉徹はブレイクでドラムセットを離れてオーディエンスを煽るなど、出だしから熱い展開。セットリストはデビューアルバムの『Tapestry』から『新世界創造期・前編』『新世界創造期・後編』そして昨年リリースした『ジュビレーション』まで、各アルバムからバランスよくセレクトされ、WEAVERらしさがわかりやすく伝わる内容だった。一方、中盤には新曲「ひとつの人生」を披露し、最新型の楽曲を届けることも忘れない。その新曲以降のブロックには「君と僕のテーマソング」や「ネバーランド」など、彼らの優しく繊細なメロディーの曲を集め、聴かせどころを作る。しっとりと場内をまとめたあとは、個性豊かなメンバーによるMCで笑いでなごませたり……なかなかいいムードを作っていくのも彼ららしい。

 後半では、さらにアゲる曲達を固め、うまくメリハリをつける。後半ブロックの最初では、アルバム『ジュビレーション』の顔とも言うべき「Shine」をプレイ。躍動感のあるナンバーで、本編はクライマックスへ。本編ラストは杉本が「バンドを初めて最初にできた曲です」と、思い入れ深い「66番目の汽車に乗って」を紹介。まだまだお客さんが数人しかいなかった頃から歌い続けてきた曲を、満員のオーディエンスにぶつけた。

 この後、熱いWEAVERコールに応えてアンコールに登場した彼らは、ライブらしく予定外の1曲「僕らの永遠?何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから?」を聴かせた。「(ツアーが)終わるのがさびしいですよね」と言うメンバーからのプレゼントのようなサプライズ。その後はまたしても新曲「my generation」をお披露目し、未発表曲ながら場内からはしっかりと手拍子を集めた。ラストは「ティンカーベル」。イントロのバンド・アンサンブルには、ライブならではの呼吸があり、3人の絆を感じさせるような演奏。彼ららしいキュンとくるメロディーに、感情のこもった演奏がからみ、3ピースバンドながら、素晴らしい高揚感を生み出すパフォーマンスだった。繊細なサウンドという印象の強い彼らが、このツアーでプレイヤーとしてのたくましさを身につけたと言っても間違いはないだろう。演奏が終わり、何度もスタッフやファンに感謝の言葉を述べた3人。そして観客との記念撮影でシメられたツアー・ファイナルには、WEAVERの新たな成長が刻みこまれたメモリアルなものになった。

【取材・文:海江敦士】

tag一覧 男性ボーカル ライブ WEAVER

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リリース情報

笑顔の合図

笑顔の合図

2011年12月21日

A-Sketch

1. 笑顔の合図
2. 66番目の汽車に乗って
3. 泣きたいくらい幸せになれるよ
4. 笑顔の合図 杉本雄治独奏曲(Piano Instrumental Ver.)
5. 笑顔の合図(Instrumental Ver.)

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セットリスト

  1. トキドキセカイ
  2. 愛のカタチ
  3. レイス
  4. つよがりバンビ
  5. 新曲(ひとつの人生)
  6. 君と僕のテーマソング
  7. ネバーランド
  8. 白朝夢
  9. Shine
  10. 2次元銀河
  11. 管制塔
  12. 66番目の汽車に乗って
ENCORE
  1. 僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~
  2. 新曲(my generation)
  3. ティンカーベル

お知らせ

■ライブ情報

「KOBE Goodies Collection スペシャル!!!
-神戸VARIT.8th Anniversary-」

2012/07/26(木)神戸VARIT.

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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