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CHABOがサプライズ出演!! TRICERATOPSの第12回“連載・おとといミーティング”!

TRICERATOPS | 2012.11.09

 昨年4月に第1回が開催されてから約1年半、ついに"12-Bar" が最終回を迎えた。かと言って、ドラマティックな前フリがあるわけではない。「"12-Bar" vol.12です」と和田が言うと、セッション的な演奏からオープニングナンバーの「アイ・ラブ・エスカレーター」へ突入。「Scar」はタイトでグルーヴィーで、林のコーラスもいい感じ。アコースティック編成のスリーピースというフットワークの軽さも"12-Bar"の魅力。さりげなくサラリとすごい演奏をやってしまうところが実にクールだ。

「エレクトリックがバンドのスタンダードだとしたら、"12-Bar" は裏というか、もしかしたら、こっちの方が本来の僕らに近いかもしれない」と和田。つまり特別なテンションではなくて、日常的なテンションで演奏しているということだろう。クールでありながらファンキーな「GOTHIC RING」、軽快な疾走感が気持ちいい「MECHANICAL FRIEND」と、客席のテンションもどんどん高くなっていく。「さすが最終回、いいね」と吉田。

 続いては共同プロデューサーの森田恭子氏からの宿題曲コーナー。最終回はMr.Childrenの「しるし」だった。和田のアコギで始まり、林のベースと吉田のドラムがさりげなく加わる始まり方。繊細で丁寧で歌心あふれる演奏がいい。和田の歌声からはじわじわとエモーションがにじむ。ファルセットやフェイクの入れ方も彼ならでは。オリジナルの良さを生かしながらも、細かく刻むリズム、セッション風味のある間奏などによって、TRICERATOPS流のソウルフルな世界を見事に作り出していた。

「宿題が全部、終わったぞー! このコーナー、オレらのためにもなったし、感謝してます、森田恭子!」と和田。"12-Bar 13" を中野サンプラザで開催するといううれしいニュースの発表もあった。フリーコーナーは過去の総集編的なノリで「イケナイコトカイ」「いつかのメリークリスマス」などなど。

「森田さんに捧げます」とのことで、第1回目の宿題曲RCサクセションの「スローバラード」が演奏されたのだが、ここでのソウルフルな歌と演奏も染みてきた。そのまま和田がギターでブルースを1フレーズを弾くと、かけあいでギターが入ってきた。が、林の演奏ではない。「オレたち、もしかして呼んじゃったかもしれない」という和田の言葉に続いて、なんと仲井戸“CHABO”麗市がギターを弾きながら登場するといとサプライズが。まずは彼の「GIBSON」「ティーンエイジャー」を4人で一緒に演奏。音楽への愛とTRICERATOPSの3人のCHABOへのリスペクト、さらにはCHABOの3人に対する友愛も伝わってきた。TRICERATOPSの「NEW WORLD」はCHABOのリードボーカルでの始まり。バンドマジックというよりも、これはヒューマンマジック。CHABOのギターも歌いまくっている。和田とのギターのかけあいも最高。客席との「CHABO!」というコール&レスポンスもあって、会場内に大きなグルーヴが生まれた。「NEW WORLD」からはさらに“新しい世界”が出現した。4人での最後のセッションはRCサクセションの「君が僕を知ってる」。この曲を紹介するCHABOのMCの時点ですでに胸が熱くなった。歌、演奏、すべての瞬間に、グッと来る何かが詰まっている。これは音楽という名前のミラクル。最終回を飾るのにふさわしい名演だった。

 CHABOが去ってからも、もちろん素晴らしい夜は続いていく。観客も一緒に未来へと誘っていくような「Fly Away」、エモーショナルな「Fall Again」、そして最後のナンバー「GIRLS」はオールスタンディングで。“みんなの愛こそ生きがいなんだ”というフレーズそのままの愛の詰まった演奏、そして愛の詰まった歓声と拍手。温かな空気に包まれた最終回となった。だがまだ楽しみは続いていく。"12-Bar"という12小節の演奏が終わっても、次なる小節へと音楽は続いていく。

【取材・文:長谷川誠】
【撮影:山本倫子】

tag一覧 ライブ 男性ボーカル TRICERATOPS おとといミーティング 仲井戸麗市

リリース情報

DINOSOUL -BEST OF TRICERATOPS-

DINOSOUL -BEST OF TRICERATOPS-

2012年07月18日

tearbridge international

1 Fever
2 Guatemala
3 Going To The Moon
4 if
5 2020
6 Rock Music
7 Jewel
8 僕らの一歩
9 トランスフォーマー
10 Walk In The Park
11 Loony’s Anthem
12 シラフの月
13 Forever
14 I Go Wild
15 Happy Saddy Mountain
16 Startin’ Lovin’ (with May J.)

BONUS TRACK(※初回盤のみ)
17 ハートとダイヤのマグカップ

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お知らせ

■ライブ情報

FM802 PREMIUM STAGE
“Kyoko 20th Anniversary”

2012/11/18(日)奈良市・平城宮跡 第一次大極殿前 交流ステージ ※和田唱のみ出演

THE SOLAR BUDOKAN
2012/12/20(木)日本武道館 ※和田唱のみ出演

COUNTDOWN JAPAN 12/13
2012/12/29(土)幕張メッセ国際展示場1~8ホール、イベントホール

TRICERATOPS 15TH ANNIVERSARY SHOW "RETURNS"
2012/12/30(日)横浜BLITZ

lessthan* BIG LOVE
2013/01/06(日)ラフォーレミュージアム原宿
 ※和田唱のみ出演

The Collectors CLUB QUATTRO Weekly Event"NEW YEAR CHAMPIONSHIP"
2013/01/13(日)渋谷 CLUB QUATTRO

TRICERATOPS 12-Bar "13"
2013/01/26(土)中野サンプラザ

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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