平原綾香、プレミアム試聴会実施。新曲も生歌披露!
平原綾香 | 2011.02.07
2月3日、東京・半蔵門のFM東京ホールにて、この3月2日に発売される平原綾香『my Classics3』の先行プレミアム試聴会が行われた。
同アルバムは、彼女のライフワークとも言える、2009年9月発売の『my Classic!』、2010年6月発売の『my Classic2』に続く人気クラシックカバーアルバムシリーズの第3弾。昨年末までホームページ等で、「平原綾香に唄って欲しいクラシック作品大募集!!」と題し、募ったクラシック楽曲を中心に選曲され、斬新さと愛着を伴いアレンジされたサウンドの上、彼女の想いのこもった歌詞や歌たちが収められている。
今回のこのプレミアム試聴会への応募数は約1万通。その高倍率の中から当選した200名が、このFM東京ホールに集った。
内容的には、その日の朝に完成したという、まさに出来たてホヤホヤのニューアルバムの音源の試聴を中心に、この日の司会進行を務めたChigusaを交えた、収録各曲の本人による思い入れたっぷりな解説と、最後には2曲ながら特別に本人による生歌唱も堪能できた、まさにプレミアムな内容であった。
原曲をキチンと何度も聴き、クラシックを愛する人たちにけっして失礼のないように、そして、それぞれの曲の作曲者についてを深く調べながら、ある時は、作っている際の作曲家の心境に、ある時は作家のバックボーンに迫り、また楽曲にインスパイアされて歌詞が導き出されたり、楽曲に共感し、イマジネーションを膨らませ、それを歌詞や歌へと繋げていったと語ってくれた。
試聴会では、まず前半として、生きていく力強さを歌った「エルガ―チェロ協奏曲 第一楽章」。イタリア語で「春」、またイタリアのサッカーチームのユースの名でもある「La Primavera!」を副題に、新しいことを始める方々への応援歌のように響いた「ヴィヴァルディ四季より春」。「バッハ アリオ―ソ」を、タイトル通り「なるようになるさ」「終わりよければ全て良し」の意味や気持ちを込めて歌った「What will be will be」。そして、子供を戦場に送る我が子を想う親心を思い浮かべ歌ったという、アイルランド民謡の「Danny Boy」。昨年末に大阪で行われた、佐渡裕指揮による「1万人の第九」に参加の際にも歌われた「ベートーベン交響曲第9番第三楽章」の5曲を、バックのスクリーンに1行1行映し出される歌詞や、実際のレコーディングの光景を見ながらの試聴となった。
そして、間には再びトークを挟み、後半は自身も同じ客席の後方で試聴。「熊蜂の飛行」を平原のスキャットと口ベースによる楽器的な音を中心に作られた「くまんばちの飛行」。「ブラームス 交響曲第3番第3楽章」を、情熱的なスパニッシュギターを基調に歌われた「ブラームスの恋」。そして、サックスをイメージして歌ったという、ジャジーでアダルティな「G.ガーシュイン Someone to watch over me」。雄大に、広大に、平原の歌が会場いっぱいに伸びやかに広がった「パガニーニの主題による狂詩曲」の独自解釈「ラヴ・ラプソディー」の4曲を試聴した。
加え、エリック・サティの「あなたが欲しい」を独自解釈した「大きな木の下」。そして、最新シングルであり、今回最も"歌って欲しい"とのリクエストが多かった「ショパン 別れの曲」の2曲は、特別に彼女自らの生歌唱にて歌われ、その曲内容と共に、多くの人の感涙を誘った。
まさにプレミアムなイベントとなった、この試聴会。厳かに伸びやかに、平原の歌は、この日会場に集まった多くの人の胸に余韻のように響き続けたにちがいない。
尚、3月2日に発売される平原綾香『my Classics3』は、絶賛予約受付中なので、興味のある方は、是非聴いてみて欲しい。