小南泰葉、コンセプトライブ「キメリカルパビリオン」成功、そして秋ツアーへ
小南泰葉 | 2013.07.22
約1年ぶりとなるワンマンはファーストフルアルバム『キメラ』のリリースを記念して7月19日に関係者含め満員の450名を集めて渋谷wwwで行われた。
ライブはいきなり、アルバム『キメラ』を代表する楽曲「やさしい嘘」のアカペラからスタートし、以降もピアノとギターを加えた3人編成のアコースティックスタイルで展開していった。「Soupy World」などのリズミックなナンバーをはさんでオーディエンスの感情を揺さぶりながら、彼女独特の喉から搾り出すような歌声がシンプルなアレンジに映えて会場に響き渡る。アコースティックでの説得力・表現力も彼女の大きな魅力のひとつだ。「不眠症の友達のために書いた曲を歌います」とMCをはさみ「コウモリの歌」を歌い上げると、一旦ステージは暗転した。
衣装を一転して白から赤へと替え、ドラムのビートにあわせて再登場した小南はバンドを従えての「視聴覚教室」で一気に会場を煽り会場の温度は瞬時に一変する。「デビューしてからずっとみんなに支えられてきた1年でした。1年前、この曲から始まりました。デビュー曲をやります」と短いMCを挟んで、「嘘憑きとサルヴァドール」を演奏すると会場はこの日最高潮にヒートアップ。前半の緊張感で張り詰めた世界観とは対称的な熱いパフォーマンスで、フロアを沸かせた。
アンコールでは、「自分の人生記」と紹介した「パンを齧った美少女」、弾き語りで披露した「怪物の唄」の2曲を歌い、これで最新アルバム『キメラ』の全曲を披露。アルバム『キメラ』にフォーカスした楽曲をアコースティックとバンドの2つのスタイルで魅力的に描いたライブとなった。
この日のライブは6月に全国各地のカフェで行われた招待制フリーライブ「キメリカルカフェ」の総集編としての位置付けもあり、会場に入ると秋葉原のメイドカフェ3名がお出迎えし、オリジナルのフードや宇宙パワーをこめたドリンクを怪しい呪文を唱えながら販売するなどの遊び心のあるアトラクションも実施。また、本人がMCで「今日は“パビリオン”なので会場内に様々な展示物が飾ってありますが過去の衣装は“動く展示物”にしています」と語っていたように小南泰葉が過去に着ていた衣装を身にまとった「ニセ小南泰葉」がロビーを歩いているなど、楽曲、アーティスト性、演出含め常に細部にまでこだわって世界観を提示するワンマンライブで来場したファンを楽しませていた。
この後、小南泰葉は夏のライブイベントに参戦しつつ、9月21日から全国ワンマンツアー『キメラ』をスタートさせる。
- ■セットリスト
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キメリカルパビリオン@渋谷www
- やさしい嘘
- 09電車
- パロディス
- Soupy World
- コウモリの歌
- 視聴覚教室
- ルポルタージュ精神病棟
- Trash
- 「善悪の彼岸」
- Drnk me
- 藁人形売りの少
- 嘘憑きとサルヴァドール
- 世界同時多発ラブ仮病捏造バラード不法投棄
- パンを齧った美少女
- 怪物の唄
- ■ライブ情報
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全国ワンマンライブツアー「キメラ」
09月20日(金)仙台HooK
09月22日(日)札幌 cube garden
09月27日(金)名古屋CLUB QUATTRO
09月29日(日)梅田 CLUB QUATTRO
10月04日(金)福岡 DRUM SON
10月06日(日)広島 ナミキジャンクション
10月11日(金)渋谷 CLUB QUATTRO
一般発売8月17日(土)
TICKET3,300(tax in) ※ドリンク代(500)別 未就学児童入場不可