森山直太朗が12月11日にリリースしたニューアルバム『自由の限界』に収録の新曲「どこもかしこも駐車場」のミュージックビデオを公開した。

今作のミュージックビデオは12月初旬、紅葉が美しい井の頭恩賜公演で撮影された。公園のベンチで弾き語る森山直太朗と、それに気付きもせず携帯を見ながら淡々と通り過ぎる人々。そのうちに、歌う直太朗だけが徐々に年をとっていき、最後には推定85歳の完全な老人となる。

今回の撮影にかかった時間は約10時間。そのうち撮影が2時間、特殊メイク8時間とそのほとんどをメイク時間に費やした。直太朗は映像の中で37歳→47歳→65歳→85歳とどんどん年をとっていく。特殊メイクを施したのは、映画『20世紀少年』の特殊メイクなどの実績があるMEUの飯田文江で、「一度に多数の老けメイクをしたことはありますが、1人が1日で3回も老けていくメイクをさせてもらったのは初めて」とのこと。

直太朗本人も「年を取ったメイクをすると、まだ実際には経験したことがないのにその年齢の感覚が憑依してくるから不思議。最後の85歳は特に細かい表情などにも気を使いましたが、モチーフになっているのは“片岡鶴太郎さんが物まねをする浦辺粂子さん”です（笑）」。

メイクのたびに年老いていく直太朗が、その都度メイクの年齢に合わせた小芝居でスタッフに挨拶したり老人風の仕草を見せたりと、撮影は終始笑いの絶えない和やかなムードで行われた。楽曲同様、独特な世界観の作品に仕上がった「どこもかしこも駐車場」MVは本日より公式YouTubeで公開されてる。

「どこもかしこも駐車場」ミュージックビデオ

• 森山直太朗オフィシャルサイト