くるりのフロントマンによる注目のクラシック作品『岸田繁「交響曲第一番」初演』がDSD/FLACの2形態で配信開始
岸田繁(くるり) | 2017.05.24
京都出身のオルタナティブ・ロックバンド「くるり」のフロントマン、岸田繁作曲で注目の、京都市交響楽団・広上淳一(指揮)による『岸田繁「交響曲第一番」初演』が本日発売。これにあわせて、DSDならびにFLACの2形態によるハイレゾ音源がmora他サイトで配信開始されました。
「くるり」はその20年のキャリアの中で、世界各地様々な音楽に影響されながら今も活動を続けています。音楽の都オーストリアのウィーンにて制作された作品「ワルツを踊れ」は、サイケデリック・ロックから感傷的なフォークロア、民俗音楽的な曲など、彼ららしい幅広い志向性をいわゆるクラシック的な管弦楽アレンジで糊付けした作品として、多くのファンやフォロワーを生んだ金字塔的作品でした。元々クラシック音楽の熱心なリスナーであった岸田は、本格的な音楽教育を受けていないにも関わらず、以降くるりの作品に自由な書法の管弦楽アレンジを用いた独特な作風を持ち込むことが多くなり、映画音楽やCM音楽作品においてもクラシック風の管弦楽作品を発表することが多くなりました。
2014年冬頃、地元である京都の名門オーケストラより一件の依頼が彼の元に届きました。自治体オーケストラとして60年の歴史を誇る京都市交響楽団より、岸田は長尺オーケストラ作品制作の依頼を受けます。およそ1年半のあいだ書き溜められ完成した作品は「交響曲第一番」と名付けられ、本格的な管弦楽作品でありながら、彼のこれまでの作風や多くの古典・近代クラシック音楽からの影響を感じることもできますが、全5楽章50分を超えるオーケストラ作品が訴えかけるものは、一筋縄ではいかない「名前のついていない音楽」の一種だと言えましょう。ブラジル音楽や東欧のジプシー音楽、日本の雅楽などの要素を感じることもできる、音楽ジャンルを超越した一大音楽絵巻となっています。
2016年12月4日、ロームシアター京都メインホールで行われた岸田繁「交響曲第一番」公演ですが、ロックアーティストによるクラシック音楽作品の初演、という異例のものとなりましたが、満員御礼のオーディエンスに迎えられた岸田繁という作曲家は、作品を作り上げる能力と音楽家としての魂の強さを十二分に持つ孤高のアーティストです。そしてサウンド、演奏の素晴らしさを語らずには本作品の魅力を語ることはできません。一流オーケストラとして世界的な評価をされている京都市交響楽団の端正な演奏と、その常任指揮者/音楽監督として素晴らしいキャリアを持つ広上淳一の手腕と素晴らしいセンスもまた、本作品の魅力のひとつです。
本作は今後「シゲイチ」と呼ばれることになっていくだろう「交響曲第一番」をはじめ、その初演のために書かれ演奏された「Quruliの主題による狂詩曲」も収録されています。この作品は、彼のバンド=くるりの作品の幾つかをモチーフに変奏、再構築された組曲形式のものです。くるり好きの方なら、どの曲のどの部分を岸田繁がどう料理したのかを楽しみながらお聴きいただくことができると思います。また、アンコールで演奏された美しい旋律の小作品「管弦楽のためのシチリア風舞曲」、岸田の歌唱による「京都音楽博覧会のためのカヴァティーナ」まで、初演プログラム全てを余すことなく完全収録しております。
なお、これに合わせてトレーラーも公開。青澤隆明氏によるライナーノーツと初演に至るまでのドキュメントを中心におさめられた映像は必見です。
[配信URL]
mora(DSD 5.6MHz) http://mora.jp/package/43000005/VICC-60944_D/
mora(FLAC 192.0kHz/24bit) http://mora.jp/package/43000005/VICC-60944_F/
※iTunes Storeほか主要配信サイトでも配信中
「くるり」はその20年のキャリアの中で、世界各地様々な音楽に影響されながら今も活動を続けています。音楽の都オーストリアのウィーンにて制作された作品「ワルツを踊れ」は、サイケデリック・ロックから感傷的なフォークロア、民俗音楽的な曲など、彼ららしい幅広い志向性をいわゆるクラシック的な管弦楽アレンジで糊付けした作品として、多くのファンやフォロワーを生んだ金字塔的作品でした。元々クラシック音楽の熱心なリスナーであった岸田は、本格的な音楽教育を受けていないにも関わらず、以降くるりの作品に自由な書法の管弦楽アレンジを用いた独特な作風を持ち込むことが多くなり、映画音楽やCM音楽作品においてもクラシック風の管弦楽作品を発表することが多くなりました。
2014年冬頃、地元である京都の名門オーケストラより一件の依頼が彼の元に届きました。自治体オーケストラとして60年の歴史を誇る京都市交響楽団より、岸田は長尺オーケストラ作品制作の依頼を受けます。およそ1年半のあいだ書き溜められ完成した作品は「交響曲第一番」と名付けられ、本格的な管弦楽作品でありながら、彼のこれまでの作風や多くの古典・近代クラシック音楽からの影響を感じることもできますが、全5楽章50分を超えるオーケストラ作品が訴えかけるものは、一筋縄ではいかない「名前のついていない音楽」の一種だと言えましょう。ブラジル音楽や東欧のジプシー音楽、日本の雅楽などの要素を感じることもできる、音楽ジャンルを超越した一大音楽絵巻となっています。
2016年12月4日、ロームシアター京都メインホールで行われた岸田繁「交響曲第一番」公演ですが、ロックアーティストによるクラシック音楽作品の初演、という異例のものとなりましたが、満員御礼のオーディエンスに迎えられた岸田繁という作曲家は、作品を作り上げる能力と音楽家としての魂の強さを十二分に持つ孤高のアーティストです。そしてサウンド、演奏の素晴らしさを語らずには本作品の魅力を語ることはできません。一流オーケストラとして世界的な評価をされている京都市交響楽団の端正な演奏と、その常任指揮者/音楽監督として素晴らしいキャリアを持つ広上淳一の手腕と素晴らしいセンスもまた、本作品の魅力のひとつです。
本作は今後「シゲイチ」と呼ばれることになっていくだろう「交響曲第一番」をはじめ、その初演のために書かれ演奏された「Quruliの主題による狂詩曲」も収録されています。この作品は、彼のバンド=くるりの作品の幾つかをモチーフに変奏、再構築された組曲形式のものです。くるり好きの方なら、どの曲のどの部分を岸田繁がどう料理したのかを楽しみながらお聴きいただくことができると思います。また、アンコールで演奏された美しい旋律の小作品「管弦楽のためのシチリア風舞曲」、岸田の歌唱による「京都音楽博覧会のためのカヴァティーナ」まで、初演プログラム全てを余すことなく完全収録しております。
なお、これに合わせてトレーラーも公開。青澤隆明氏によるライナーノーツと初演に至るまでのドキュメントを中心におさめられた映像は必見です。
[配信URL]
mora(DSD 5.6MHz) http://mora.jp/package/43000005/VICC-60944_D/
mora(FLAC 192.0kHz/24bit) http://mora.jp/package/43000005/VICC-60944_F/
※iTunes Storeほか主要配信サイトでも配信中
リリース情報
岸田繁「交響曲第一番」初演
発売日: 2017年05月24日
価格: ¥ 2,700(本体)+税
レーベル: ビクターエンタテインメント
収録曲
1. Quruliの主題による狂詩曲 Op.2 I 幻想曲
2. Quruliの主題による狂詩曲 Op.2 II 名もなき作曲家の少年
3. Quruliの主題による狂詩曲 Op.2 III 無垢な軍隊
4. Quruliの主題による狂詩曲 Op.2 IV 京都音楽博覧会のためのカヴァティーナ
5. 岸田繁 交響曲第一番 Op.3 第一楽章
6. 岸田繁 交響曲第一番 Op.3 第二楽章
7. 岸田繁 交響曲第一番 Op.3 第三楽章
8. 岸田繁 交響曲第一番 Op.3 第四楽章
9. 岸田繁 交響曲第一番 Op.3 第五楽章
10. 管弦楽のためのシチリア風舞曲 Op.1-2 (アンコール)
11. 京都音楽博覧会のためのカヴァティーナ Op.2-4 (アンコール)