令和元年最後に現れた歌姫、春茶を中心に始動した謎の新ユニット「終電間際≦オンライン。」in 東京・チームスマイル・豊洲PIT オフィシャルライブレポートが到着!

終電間際≦オンライン。 | 2019.12.27

 令和元年最後にポップミュージック・シーンに頭角を現した春茶は、これまでノンリリースにもかかわらずYouTube発の人気プロデューサー・kobasoloとコラボしたカバーシリーズのYouTube動画も含め驚異の総再生回数3億回越えを叩き出してきた女性シンガーだ。米津玄師やまふまふといったインターネットから人気を博したアーティストは近年増加傾向にあるが、2017年から動画投稿をスタートした春茶は、RADWIMPSや今年『NHK紅白歌合戦』にも出場するOfficial髭男dismのカバーを中心とした動画を素顔を一切見せずYouTubeに動画投稿し、“歌い手”や“YouTuber”とは一線を画す形で口コミで話題となり、幅広い層から支持を得ている。これまでのネット発のアーティストとは人気の出方も少し異なり、新しいタイプのネット発のシンガーとして注目されはじめてきているようだ。そんな春茶を中心に、ユニットの世界観を見事に創出するイラストレーターのナナカワ、正体を一切明かしていないユニットの楽曲を担当する謎の奇才クリエイター、sakuma.の3人が結成した謎のユニットが「終電間際≦オンライン。」として、初のライブを12月26日に東京・チームスマイル・豊洲PITで開催した。


 “しゅうまぎ”の愛称で親しまれる終電間際≦オンライン。の本公演チケットは見事ソールド。サポートメンバーに夜の本気ダンスのギター・西田一紀と、ヒトリエのベース・イガラシ、andropのドラム・伊藤彬彦、キーボーディスト・西村奈央という豪華メンバーを迎え、カバー曲やこの日に初披露されたオリジナル曲の6曲をバンドセットで展開。エアリーで透明感のある唯一無二の天使のような春茶の歌声を武器に、クリエイター陣の豊かな映像・サウンドも相まって産み出される世界は“この空間に留まっていたい”という求心力が存分に発揮されたものであったが、春茶の素顔も謎に包まれたままの紗幕や照明を駆使した演出でファンはステージに釘付けとなり、途中織り交ぜられたサプライズの演出には会場からはどよめきが聞こえた。閉鎖された日常、人生の分岐点、走り出せるのかもわからない無機質でアンニュイな感情を抱えたまま吐き出される言葉の数々はこの空間で共有されるのを待ち望んでいたかのようで、ライブを観た瞬間、胸の奥底にその言葉と切なさが静かに落とされた。新たな仲間とも呼べるオーディエンスとの絆が透明な糸で繋がっているかのような不思議な空間ーー。ピアノだけのシンプルに進められた楽曲からバンドセットで華やかに披露された新曲まで、緩急つけたステージで多くのファンを楽しませた。初ライブということもあってか、新たな道へ進む期待と高揚感に包まれた場内は鮮やかに彩られ、会場の底から湧き上がるような大きな拍手が何度も湧き上がった。いまがオンラインなのかオフラインなのか、その境界線までもわからなくなってしまうようようなユニットの世界観が体現されたステージに圧倒され、そのカリスマ性に新ユニットへの期待も高まった。


 アンコールでは、ステージ上からファンへ「アンコールありがとうございます」と微笑ましく語りかけナチュラルにコミュニケーションをとる春茶。やわらかい雰囲気に包まれながらも、最後まで思いがけないサプライズが用意されたライブにファンも驚きつつ、ネットの勢いだけではごまかすことのできないライブという空間に、終電間際≦オンライン。は確かに存在していたのだという感動を宿しながら、嘘ではなくリアルな新しいグッド・ミュージックをこれからも届けてくれるのだろうという感触に期待も高まった。終電間際≦オンライン。が、お茶の間の日の目を見る日も近いだろうと印象づけた素晴らしい幕開けであった。


 なお、終演後には2020年3月19日の東京・Zepp Divercity TOKYOを皮切りに春のZeppツアーが決定していることを告知。初ライブを終えて春茶は春のツアーに関して「今回のライブはチケットを発売したときに、手に入らなかった人が沢山居たときいてもやもやしてました。それから、このZeppツアーが決まって、ずっと言いたくて言いたくて仕方なかったこと、今日発表できて本当に嬉しい。そして、楽しみな気持ちでいっぱいです。もっともっとたくさんのまぎわさん達と会える! って笑。終電間際≦オンライン。は走り続けます。どうぞこれから沢山よろしくお願いします!」とコメントしている。終電間際≦オンライン。は「オンライン・オフライン問わず、どんな状況でも留まり続けたくなってしまう世界を展開する」というコンセプトで結成されたユニット。


 2020年春ツアーのチケット一1次抽選先行は、LINEチケットにて2019年12月26日21:00より受付を開始している。

【文:後藤千尋】
【撮影:石崎洋子】






■ツアー情報
2020年3月19日(木)東京都・ZEPP DIVER CITY TOKYO
2020年3月23日(月)愛知県・ZEPP NAGOYA
2020年3月27日(金)大阪府・ZEPP NAMBA

■チケット情報
オフィシャル1次抽選先行(LINEチケット)
受付URL:https://ticket.line.me/sp/harutya_03

受付期間:12/26(木)21:00~1/7(火)23:59
入金期間:1/10(金)15:00~1/13(祝月)23:59
枚数制限:1人2枚

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