レビュー
曽根由希江 | 2010.12.16
高校時代より歌手を目指し、現在はTVリポーターやラジオのパーソナリティとしても活躍中のシンガーソングライター。シングル「ギンモクセイ」10月6日にでデビューした彼女が、1stミニアルバム『スマイル』を12月8日に発表した。
自身で作詞/作曲もこなし、曲のストックは既に100曲を超えているという彼女。そんな中、選りすぐられたのが、今回のこの8曲だ。テーマは、新しい自分や景色や気持ちの再発見や再認識した瞬間にできる成長、そんな曲たちを選んだという。
色々なタイプやシチュエーションがありながらも、どれも根底にはほのかな励ましや前向きさ、明るさを有している今作。生楽器と打ち込みの融合があり、色々なタイプの楽曲を有しているのも特徴的だ。また、彼女が幼少より慣れ親しんできたピアノのみならずギターがメインの曲もあり。曲調によって変わる歌も、シンガーソングライター曽根由希江の色々な側面を捉えさせてくれる。
ジャジーな要素も有した3拍子ワルツ調の「ノラ猫と少女」。ホーンや4つ打ちのピートも効いた、クールでスリリング、セクシーさも感じる「いいね」。厳かな雰囲気が漂う、聴く者を暖かく優しい気持ちにさせてるクリスマスナンバー「満天の星」等。デビューシングルでのイメージを良い意味で裏切る曲が今作には沢山収録。人と人、心と心をつなげる歌が魅力のシンガーソングライターの登場だ。
【池田スカオ和宏】