レビュー
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ | 2013.12.12
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(84)、『コーヒー&シガレッツ』(03)、『ブロークン・フラワーズ』(05)ほかオフビートなユーモア感覚と秀逸な音楽センスで独自の世界観を繰り広げるジム・ジャームッシュ監督。実に4年ぶりの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』が12月20日(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国公開となります。ジャームッシュ監督と音楽との結びつきは強く、強烈な映画祭デビューを飾った『ストレンジャー・ザン・パラダイス』と『ダウン・バイ・ロー』ではジョン・ルーリーを起用。『デッドマン』ではニール・ヤングの即興演奏が炸裂。『コーヒー&シガレッツ』ではイギー・ポップとトム・ウェイツがスクリーンの中で夢の共演を果たしています。
新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』の主人公アダムは表の顔はアンダーグラウンドミュージックシーンで活躍する謎のミュージシャン、でも実は何千年も生きている吸血鬼というなんともマニアックな設定だ。ヴィンテージギターとアンプに囲まれて暮らすアダムを演じるのは、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で人気爆発中のトム・ヒドルストン。その吸血鬼の恋人には、『ムーンライズ・キングダム』ほか個性的な作品に多く出演し、最近ではデヴィッド・ボウイのMVに出演し活躍の場を広げるティルダ・スウィントン。実年齢で20歳の年の差のカップルとは思えない妖艶な吸血鬼のカップルが誕生した。
12月20日(金)公開の前にいち早く本作をご覧いただいたミュージシャンから届いたコメントを一部紹介します。
●和田 唱(TRICERATOPS)
ジム・ジャームッシュ監督、新作の主人公は吸血鬼!まず、オープニングタイトルにニンマリ。ハマーフィルム(イギリスのかつてのホラー映画会社)の’58年版ドラキュラのタイトルバックへのオマージュだからだ。俳優がほとんどイギリス人だからだろうか、洒落が効いてます。しかし吸血鬼、音楽、ビンテージ楽器、現代社会への皮肉・・この映画のモチーフは全部僕の大好物。
一見混じり合わなそうなこれらの素材がジム・ ジャームッシュ・マジックで見事に一つになっている。そしてティルダ・スウィントン。なんて妖艶な 美しさ。撮影時52歳なんですね!驚き。
●YO-KING(真心ブラザーズ)
かっこよかった。 笑った。 革ジャン着たくなった。
レコード聴きたくなった。 クルマを運転したくなった。
レコーディングしたくなった。 タンジールに行きたくなった。
古いギターを弾きたくなった。 太陽をみたくなった。
●甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)
「吸血鬼あるあるー!」
「その1、長生きー!」
「その2、ハンサムー!」
「つづきは、劇場でー!」
●ホリエアツシ(ストレイテナー)
何百年という途方もない月日を、静かに大切に暮らす日常。
吸血鬼というシュールな存在が、シンプルに生きること、愛することを描く叙情詩。
本作の特別鑑賞券(ムビチケ)を10組20名様にプレゼントします。
<映画情報>
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:トム・トム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントン、ミア・ワシコウスカ、ジョン・ハート
配給:ロングライド
公開:2013年12月20日(金)? TOHO シネマズシャンテ、新宿武蔵野館、ほか全国公開
映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』公式サイト
http://www.onlylovers.jp
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