レビュー
KREVA | 2014.01.28
KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2014」が本日1月28日から、東京・日比谷シアタークリエにて、2月2日まで開催される。
「最高はひとつじゃない」は2011年11月に初演され、KREVAがつくり出すHIP HOPミュージックと演劇とか見事に融合、ライブさながらの新感覚なステージを展開した。それはHIP HOPの魅力のひとつである、“ジャンルの垣根を超えるコレボレーション”を体現するものして高く評価されたものだった。
そんな「最高はひとつじゃない」が2014年、さらにパワーアップして再演される。KREVAの代表曲の詩から紡ぎだされた3つの物語を、演劇界、音楽界、声優界といった様々な分野から集まったプレイヤーが集結して、ひとつのステージの上につくり上げていく。
先日、都内で行われた稽古場会見は、今回の主要キャストが顔を合わせるのは初という現場だったが、KREVAを中心に和気藹々とした雰囲気で行われた。
キャスト陣は会見でKREVAの楽曲の魅力について熱い想いを語った。宮野真守は「言葉の強さが物語を作る。紡ぐ言葉が人の想いを体現するから、物語に派生することができた」、綿引さやかは「楽曲を聴けば聴くほど発見がある。1つの曲の中にドラマがある」、増田有華は「ひとつの曲の中で人生が描かれている。ラップの深みを感じる」と、コメント。KREVAの楽曲が舞台へと発展する必然を、それぞれが肌で感じているようだった。
3年ぶりの再演について、KREVAは「前回は風穴を開けるには回数がちょっと少なかった。突き抜けるには回数を重ねて、シャープになっていかないと。今回は(風穴を)開けますよ」と意気込みを語っている。
また、音楽監督であると同時に、出演者・KREVAの役どころである“黒紳士”について、KREVAは「ストーリーテラーであり、その時代から去ろうとする人にまとわりつこうとする。各時代の悩んでいる人におせっかいしたくなる人。そんな役です」と説明。3つの物語の中で“黒紳士”がどのように関わっていくのか気になるところだ。
KREVA自身、「また新しい最高が生まれることは確信しています!」と自信をのぞかせた公演の中身は、本日いよいよ明らかになる。
【取材・文:秦理絵】