レビュー

ハンブレッダーズ | 2020.04.20

 ハンブレッダーズのメジャーデビュー・アルバム『ユースレスマシン』のインタビューを行ったのが2月中旬。もうはるか昔のことのように思える。というのも、その頃はまだ3月からのワンマンツアー「この先の人生に必要がないツアー」も当然開催されると思っていたからだ。それが急転直下、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置として、3月上旬にツアーの前半公演の開催延期をアナウンス。他アーティストのライブもその頃から中止や延期が続々と発表された。以降、ライブの無観客生配信や、ライブハウスや劇場を守るためのドネーションが自主的に立ち上がって行った。筆者自身もいてもたってもいられない気持ちで、可能な限り視聴し、投げ銭し、クラウドファンディングに賛同し募金した。でもどうしたって生で空気の振動を感じるのとは違う。

 仕事とはいえ、オーディエンスである自分ですらこうなのだ。実際、音を鳴らしているミュージシャン、バンドマンのいたたまれなさは想像を絶する。そんな中から、己がライブをしたいことも事実だが、開店休業状態のライブハウスが置かれている状況に心を痛めて書かれたのが、この「ライブハウスで会おうぜ」だ。ソングライターのムツムロ アキラがこの曲を書くに至ったプロセスはバンドの公式ブログ(https://lineblog.me/humbreaders/)で丁寧に綴られているので、ぜひ目を通してほしい。



 4月1日にはMVがYouTubeチャンネルで先行公開され、4月15日現在、再生回数が10万回を突破。ライブハウスそのもの、そこでライブを成立させてくれる人たちへの思いが溢れまくった、シンプルだが非常に強い映像だ。ムツムロのブログに詳しく書かれているが、彼らの拠点である大阪の様々なライブハウス10ヶ所で撮影。道中の街の景色も無性に恋しい。そして肝心の楽曲はハンブレッダーズ史上最もストレートなんじゃないか?と思える歌詞が、リスナーの部屋をエモーションで満たしていく。最初は怖かったライブハウス、でもいつの間にか生活に欠かせなくなり、たくさんの1人が集まる心地よい居場所になっていた――ほとんどの人にとってあまりにもリアルな表現だ。それがどこかマンチェビートに似たリズムに乗ることで、自然と心と体を揺らせてくれる。そう。ハンブレッダーズは止まっちゃいない。それはライブハウスへのラブソングを新曲として発信することもそうだし、バンドがバンドたる筋力が進化していることそのものが何よりの証明だ。ライブハウスが恋しい時も今がしんどい時も、何度でもこの曲を再生する。そしていつかサビをシンガロングしたい――<ヘイ ロンリーベイビーズ ライブハウスで会おうぜ>。

【文:石角友香】




<配信リンク>
https://lnk.to/humbreaders_livehouse

リリース情報

配信限定Single「ライブハウスで会おうぜ」

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配信限定Single「ライブハウスで会おうぜ」

発売日: 2020年04月20日

価格: ¥ 238(本体)+税

レーベル: TOY’S FACTORY

収録曲

01.ライブハウスで会おうぜ

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