カサリンチュ、待望の1stアルバム『カサリズム』をリリース!

カサリンチュ | 2012.08.31

 奄美大島笠利町在住。ボーカル・アコースティックギターのタツヒロと、ボーカル・ヒューマンビートボックスのコウスケのふたりからなるカサリンチュ。2010年にシングル「感謝」でデビューして2年2ヶ月、ついに1stアルバム『カサリズム』が9月5日にリリース!全シングル曲に加え、新たな試みや遊び心の詰まった新曲を含め全20曲収録。それぞれ仕事をしながら音楽活動を行っている彼らだからこそ生まれる“歌”が、カサリンチュ独自の視点と音で表現されている。9月16日よりワンマンライブツアー2012“カサリズム”もスタート!!

EMTG:2010年にデビューして2年2ヶ月、ついに1stアルバム『カサリズム』が完成されましたね!
コウスケ:本当にやっとという感じでうれしいですね!
タツヒロ:トータルタイム74分55秒と時間にすると長いんですけど、それを感じさせることなく、何回も聴いてもらえるアルバムになったらいいなと思って作りました。バラエティに富んだ曲を入れてるので、楽しんでいただけたらうれしいですね。
EMTG:この約2年間かけてレコーディングしてきた楽曲を集められた感じなんですか?
タツヒロ:そうですね。全体の流れを見ながら、“これ入れたら面白いんじゃないかな”っていう曲を選んでレコーディングしていって。シングル曲と合わせて今回のアルバムにまとめた感じですね。
コウスケ:「Interlude」の4曲は、アルバム完成直前に作りました。ヒューマンビートボックスと声で、遊びも含めて面白い曲を入れたいなって思って。
タツヒロ:次の曲に繋がるガイド的な感じでね。
EMTG:レコーディングは、ほぼ地元・奄美大島で行われたそうですね。
コウスケ:島に唯一あるリハーサルスタジオに録音機材を持ち込んでレコーディングしましたね。もちろん“ブース”って言われる録音部屋はなくて。仕切りのない部屋で、雑音が入らないように気にしながら録音しました(笑)。
タツヒロ:初めてレコーディングした頃からそういう状況なんで、それが当たり前なんですよね。逆に、ちゃんとしたスタジオに入ると緊張しちゃう(笑)。
EMTG:じゃあ普段の環境の中でリラックスして録られたんですね。まずアルバム1曲目「ラブライバル」は、タイプの違うふたりの男性が、ひとりの女の子にアピールする様子が描かれたインパクトある曲ですね。
タツヒロ:ズッコケなかったですか?(笑)
コウスケ:今までのカサリンチュを知ってくれてる人は、これ聴いたらズッコケるよね(笑)。カサリンチュ的に新しいことは何だろうな?ラブソング、夏に出る……ふたりで女の子を取り合ったら面白いんじゃないか?って(笑)。1番目と2番目、がっちり分けて歌ってるので、タツヒロの声色と自分の声色を楽しめるんじゃないかなって思います。
EMTG:タイトルチューンでもある「カサリズム」は、コウスケさんのヒューマンビートボックスのスゴさと楽しさが出ていますね。
コウスケ:とにかく楽しく、楽しく!と思ってやっていったのを重ねていったらできちゃいました。
EMTG:「明日への道しるべ」は、ストリングスを導入した壮大なバラードに仕上げていますね。
タツヒロ:ここまでストリングスがバーンと入った曲は初めてですね。
コウスケ:最初ストリングが入ったものを聴いたとき、“これ俺たち!?”って思いましたもん(笑)。
タツヒロ:すげえビックリしましたね、感動もしましたし。
コウスケ:“タツヒロの声、ストリングスと合う?!!”って思いました(笑)。
EMTG:「マルコMEN」でのバリカンソロ、初めて聴きました(笑)。
コウスケ:バリカンソロ!!(爆笑)
タツヒロ:「マルコMEN」は、坊主頭の歌なんですよね。録ってる最中に“バリカンの音、入れてみようか?”ってなって、バリカンの音を録ってミックスしたんですよ。
EMTG:「瞳をとじれば feat.押尾コータロー」は、その名の通り押尾コータローさんとのコラボ曲ですね。
タツヒロ:『情熱大陸』のイベントで初めて押尾さんとお会いしたんですけど。有名な方たちばかりで僕らふたり萎縮していた中、声をかけてきてくれたのがコータローさんで。“うわっ、優しい人!”って思って。その優しさに乗っかってレコーディングまでいったみたいな(全員爆笑)。
コウスケ:押尾さんとスタジオに3人で入って、セッションしながら作っていったんですよ。
タツヒロ:楽しかったね?! 自分たちの中では生まれてこないギターのコード感が出てきて、そこにメロディを乗せていく作業がすごく楽しかったです。
EMTG:「ペペロンチーノ」は、バンドスタイルで一発録りした雰囲気がすごく出てますね。
コウスケ:ライブ感覚でめっちゃ楽しかったね!カサリンチュの数少ないラブソングですね。どうなんですか?ん?
タツヒロ:まあラブソングになるんでしょうね?(照笑)。
コウスケ:イヤらしい歌ですよねっ!(全員爆笑)
EMTG:イヤらしいと言えば、むっつりな妄想を綴った「妄想」じゃないですか?(全員爆笑)
タツヒロ:これは何なんですかねえ?魔が差したと言いますか……(笑)。
コウスケ:でも野郎が集まればこんなん思いますよ。
タツヒロ:「妄想」が歌ってていちばん気持ちよかったですね。ディレクターさんに“すげえいいね!”って言われました。“歌詞の内容はどうでもいいけど”って(全員爆笑)。
コウスケ:このメロディラインめっちゃいいもんね。気持ちよさそうに歌ってる。
EMTG:さきほど少しお話が出た「Interlude」4曲も、コウスケさんのヒューマンビートボックスの面白さをいろんな形で楽しめますね。例えば「Interlude-ぱ行つぁ行か行ぴしっぷすっぴし-」は、“ヒューマンビートボックスってこういうふうにやっていくとできるのかな”って思いました。
コウスケ:そうです!サブタイトルは、パソコンの前で寝てキーが“パシャパシャ”ってなったわけではなくて(笑)。自分の理論で、ヒューマンビートボックスをわかりやすく言葉にしてみました。
EMTG:「Interlude-川上 夏 23-」は、ヒューマンビートボックスに乗せて読み上げているのは、さとうきび工場で働くタツヒロさんのお仕事のひとつ、サトウキビの育成調査だそうですね(笑)。
タツヒロ:わかりづらいと思いますが、こういう仕事がありまして。しかも会社の中でもウチの農務部しかわからない作業で。
コウスケ:そうなんや?俺、農家さんみんな知ってるかと思った!
タツヒロ:たぶん数名しか共感は得られないかと……(全員爆笑)。実は、「屋仁 春 17」という1番もあったんですけど、ディレクターさんが“長い!”と。
コウスケ:長いし、“いるぅ?!?”って(全員爆笑)。でもその歌詞には、さとうきびが育っていく状況にかけて、“少しずつ、少しずつ、前に”というメッセージがあるんですよ。
タツヒロ:まあ伝わりにくいと思うんですけど(笑)。「やめられない とまれない」は労働ソングなんですね。島にいて仕事をしながら音楽をやっているからこそ生まれる歌詞が僕ら多いですね。
コウスケ:そこには、それぞれがそれぞれの場所で頑張ってほしいっていう気持ちがこもってます。このアルバムを聴いた方が“ライブ行きたいな”って思ってくれたら最高ですね!
EMTG:ライブと言えば9月16日からワンマンライブツアー2012“カサリズム”が始まりますね!
タツヒロ:ライブでは僕らふたりだけで表現するんですけど。お客さんに“また行きたいな”って思ってもらえる楽しいライブにできたらいいですね。
コウスケ:ライブに来た次の日、“昨日嫌だったことが今日は頑張れるな”っていうふうに、次のステップの糧になったら最高ですね。お客さんとパワーを共有し合いたいです。

【取材・文:牧野りえ】

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リリース情報

カサリズム(初回生産限定盤)

カサリズム(初回生産限定盤)

2012年09月05日

アリオラジャパン

1. ラブライバル
2. カサリズム
3. やめられない とまれない
4. 感謝
5. 明日への道しるべ
6. この街に生まれて (カサリンチュver.)
7. Interlude-ば行つぁ行か行ぴしっぷすっぴし-
8. マルコMEN
9. ジャンケンファイター
10. Interlude-Free Style-
11. 瞳をとじれば feat.押尾コータロー
12. とっつぶる
13. ペペロンチーノ
14. Interlude-Chaos-
15. 妄想
16. High High High
17. Interlude-川上 夏 23-
18. 未来の花束 (カサリンチュver.) feat.和紗
19. あなたの笑顔
20. ひなたぼっこ

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「台風情報」はよく検索します。台風になる前、熱帯低気圧のときからチェックしますね。それも米軍の進路予報と、日本の気象庁の予報、両方見ます。

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笠利町 人口

「笠利町の人口」ですね。この前、出演した『情熱大陸』のイベントの動員数が1万5千人以上だったんですよ。笠利町の人口ってどれくらいかい?って思って調べたんです。そしたら、だいたい6千人くらいで。“俺らの町、3つ分!?”みたいな(笑)。


■ライブ情報

ライブツアー2012”カサリズム”
2012/09/16(日)鹿児島ROAD HOUSE ASIVI
2012/09/20(木)梅田シャングリラ
2012/09/21(金)shibuya duo MUSIC EXCHANGE
2012/10/04(木)名古屋TOKUZO
2012/10/06(土)鹿児島SRホール
2012/10/07(日)福岡ROOMS

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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