アニメとのコラボレーションという、Hilcrhymeの新たなるチャレンジ
Hilcrhyme | 2015.08.19
- EMTG:新曲「言えない 言えない」は、アニメのエンディング・テーマですね。
- TOC:元々は、アニメの制作スタッフの方から、書き下ろしのエンディング・テーマを、というお話しを頂いたんです。
- DJ KATSU:エンディング・テーマなので、ちょっと哀愁感のある、しっとりとした切なさがほしいというオーダーを頂いたので、それをイメージして、切ないんだけどポジティヴな曲を目指しました。まずラフのトラックを作って、それをアレンジャーのShintaro "Growth" Izutsuくんと一緒に揉んでいって、そこに生のギターやストリングスを入れて、歌を録って、という流れで作っていきました。結果的に、いいバランスで出来たと思います。
- EMTG:Hilcrhymeとしては、アニメの主題歌というのは、初めてなんですよね。
- TOC:そうです。これまでになかったような大きな反応があって、ちょっとビビってます(笑)。Twitterに、アニメがアイコンになっている方々からのメッセージがブワーって返ってきて(笑)。
- DJ KATSU:デビュー当時は、アニメに全然関心がなかったんですけど、ここ2年ぐらいでアニメにはまるようになって、その時にこのお話を頂いたので、すごく嬉しかったですね。だから、それまでに聴いていたアニソンの影響もけっこう大きいと思いますし、デビュー当時だったら、たぶんこういう曲にはなっていなかったと思います。
- EMTG:アニメでラップというのは、珍しいですよね。
- TOC:当然、賛否両論が巻き起こると思います。でも、今のHilcrhymeにはそれが必要で、Twitterの反応なんかは、最高に楽しいですね。否定派がいないと、賛成派も盛り上がらないし。
- EMTG:女性のコーラスが入っていたり、アコースティック・ギターのソロが入っていたりと、新鮮なアプローチも取り入れられていますね。
- TOC:女性コーラスはGrowthくんのアイディアなんです。アニメの原作では、女の子も自分の気持ちを言いたがっているので、女性コーラスを入れていい感じになっていると思います。生のギターやストリングスも入っていて、そういった新しい要素も、今までのHilcrhymeにはなかったものだと思います。
- DJ KATSU:この曲はループの箇所がなくて、全部の構成のメリハリがあって、2コーラス目で音が抜けて、3コーラス目で盛り上がっていったりと、今までのHilcrhymeの曲には無かった感じになっていて、ギターもスタジオで試行錯誤しながら、色々なパターンを入れてもらいましたし、ストリングスはGrowthくんのアレンジで、12人編成の大編成で録ってます。
- EMTG:歌詞はどんなイメージで書いたのですか?
- TOC:原作を読むと、中高生男子の持つ葛藤というか、凄く好きな女の子がいて、告白したいんだけど、ビビってできない、というのが9巻目ぐらいまで続いているんですね。その、言いたいけど言えない、みたいなところは、自分にも経験があったから凄く共感できて、結局自分は学生時代には言えないまま終わってしまったので、その言えない感情を歌詞にしました。でもこの歳になると、そんな青臭い感情って、なかなか思い出せなくて、昔のアルバムを引っ張り出してきたりもしました(笑)。この気持ちに共感してくれる人は、きっと多いと思います。最近歌詞を書く時に気を付けているのは、自分が自分が、というのではなくて、自分のことがベースなんだけど、外から見た自分というか、外に向けて書くということで、それが本当の意味でのポップスなんじゃないかなって思っていますし、それがこの曲では出来たかなって思っています。
- EMTG:たぶん男子の皆さんの中には、こういう経験をした人、多いでしょうね。
- TOC:むしろ男子のほうが、乙女チックじゃないですか(笑)。男子はいつまでも引きずりますから(笑)。
- EMTG:アニメのエンディング・テーマではありますが、とてもHilcrhymeらしい歌詞であり、曲になっていると感じます。
- TOC:やっとそれが書けたな、と思います。これまでも、僕たちに求められているものを書きたかったんですけど、なんかうまく書けなくて。だからこういう機会を頂いて感謝しています。この5年で何周かして、今の場所に回帰したというか、何のてらいもないし、驕りもないし、素直に書けました。
- EMTG:この曲で、リスナーにはどのような思いを伝えたいと思っていらっしゃいますか?
- TOC:誰しもが体験したことのある感情だと思いますし、中学生や高校生の頃を思い出して、共感してもらえたら嬉しいですね。アニメのファンにも、Hilcrhymeのファンにも楽しんでもらいたいですし、これでHilcrhymeのことを知ってくれた方には、ぜひライヴにも来てほしいですね。
- DJ KATSU:Hilcrhymeファンには、『実は私は』というアニメのことを知ってもらいたいですし、アニメのファンには、Hilcrhymeの曲に興味を持ってもらったらいいなって思います。Hilcrhymeの楽曲が、アニメとともに記憶に残ってくれたらいいなって思います。
- EMTG:カップリング曲の「I’m Ready」は、どういうテーマで書かれたのですか?
- TOC:「言えない 言えない」とは真逆の方向性ですね。今の音楽シーンに対する、かなりメッセージ性の強い歌詞になっています。少し辛辣なことも言っているし。トラックも僕が作って、ヒップ・ホップとロックの融合のようなトラックになっています。敢えてそういうタイプの曲を選んだというか、アニメ・ファンの方にも、そんなHilcrhymeの精神性みたいなものが響けば嬉しいなと思います。
- EMTG:8月23日には、大阪城野外音楽堂でのビッグ・イベントが予定されていますね。
- DJ KATSU:去年武道館でコンサートをやって、6年目は西を目指そうということになって、大阪で大きなイベントをやろうと。デビュー前に“熱帯夜”というクラブ・イベントをやっていて、それを昼間にやろうというコンセプトです。
- TOC:こういった野外での、大きなワンマン・イベントは初めてですね。飲食ブースもあるし、お酒も飲める予定です。僕らも楽しみにしているので、ぜひ皆さんにも来て頂きたいです。
Hilcrhymeのニュー・シングル「言えない 言えない」が完成した。この曲は現在オンエア中のアニメ『実は私は』のエンディング・テーマで、彼らとしては初めてのアニメのテーマ曲でもある。原作を読んで書き下ろしたというその曲では、好きな人にその思いを伝えられないという、誰しもが体験したことのあるような切ない感情が、魅力的なメロディとトラックに乗せて表現されていく。そのイマジネーション豊かな世界観や、ラップと絶妙に絡み合うサウンドなど、まさにHilcrhymeならではのラブ・ソングになっている。
【取材・文:熊谷美広】
リリース情報
CENTER OF THE EARTH
発売日: 2019年03月06日
価格: ¥ 3,000(本体)+税
レーベル: Imperial Records
収録曲
01. Flood
02. Vampire Kila
03. 光の歌
04. Backstreet Runners
05. Youth
06. ベイビーそれじゃまた
07. 美しい悪夢
08. ハイテンションソング
09. Drive All Night
10. スノードームの夜
11. 夏の砂漠
12. Center Of The Earth
ビデオコメント
リリース情報
言えない 言えない(初回限定盤)[CD+DVD]
2015年09月02日
ユニバーサル ミュージック
[CD]
1. 言えない 言えない
2. I’m Ready
[DVD]
「言えない 言えない」Music Video
1. 言えない 言えない
2. I’m Ready
[DVD]
「言えない 言えない」Music Video
お知らせ
■ライブ情報
Hilcrhyme LIVE 2015
「白昼夜 at 大阪城野外音楽堂」
2015/08/23(日)大阪城野外音楽堂
Bay Festa Otaru 2015
2015/09/12(土)北海道小樽市第3埠頭多目的広場
MUSIC TRIBE 2015
~OKAYAMA MUSIC FES~
2015/09/22(祝火)岡山武道館
FM FUKUI BEAT PHOENIX 2015
2015/10/12(月祝)福井フェニックスプラザ
ナオプラン祭2015
2015/12/27(日)新潟・新潟テルサ
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
Hilcrhyme LIVE 2015
「白昼夜 at 大阪城野外音楽堂」
2015/08/23(日)大阪城野外音楽堂
Bay Festa Otaru 2015
2015/09/12(土)北海道小樽市第3埠頭多目的広場
MUSIC TRIBE 2015
~OKAYAMA MUSIC FES~
2015/09/22(祝火)岡山武道館
FM FUKUI BEAT PHOENIX 2015
2015/10/12(月祝)福井フェニックスプラザ
ナオプラン祭2015
2015/12/27(日)新潟・新潟テルサ
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。