「時をかける少女」というと、年代によって連想する作品が違うと思いますが、今回紹介するのは2006年に公開された細田守監督のアニメ映画です。

原作の小説から映画、アニメ、ドラマ、漫画と展開されていることから、どれだけ愛されているストーリーなのかがわかりますよね。

歴史変更やタイムスリップの類いのSF映画は僕もたくさん観てきましたが、その中でも「時をかける少女」はかなり印象に残っています。


「もしも、タイムリープができたら」
誰しも1度は考えたことがあると思います。

・もし、あの時好きだったあの人に告白していたら。
・もし、今は亡きあの人に感謝を伝えられたら。
・もし、心にも無い言葉を飲み込めていたら。
・ライブハウスでこうきくんに声を掛けていなかったら。
・あのタイミングでSNSをやっていなかったら。

「なんであんなことしてしまったんだよ!!」という後悔はもちろん、「よくやったぞあの時の自分!!」と自分を褒め称えたくなる過去もちらほらあります。

過ぎ去った時間は元には戻せなくて、その時にしか味わえない。そして、その一瞬一瞬は本当に掛け替えの無いもの。
だから、人はタイムスリップに夢を見るんだと思います。


タイムスリップものですが、それに固執しすぎず、青春もしっかり描かれています。

主題歌はもちろん、入道雲やセミの声、電車の音、この作品を形づけている要素が青春を感じさせてくれます。
これからの季節にぴったりな映画なので、まだ観たことない人は是非。観たことある人ももう一度観てください！



「もしも、タイムリープができたら」
考えに考え抜いた結果、僕は呼吸の回数一つ変えないと思います。決して、後悔がないわけではないけれど。

今の厳しい状況にもきっと意味がある。そう思い込んで、この道は希望へ繋がっていると信じて、一緒に乗り越えましょう！

リアム・ギャラガーもお決まりの暑そうなパーカーを着て言ってました。
“Everything has meaning”
って冷めた顔して。

僕が「時をかける少女」を観たのは小学生の頃でした。

地元のTSUTAYAで準新作の「時をかける少女」のDVDを〝1泊2日レンタル〟をしてその日のうちに観て、それはとてもとても感動したのをよく覚えています。

当時から好きな作品を何回も観る癖があったので、「もう1度観ようっ！」そう思ったが見終わった時はもう夜も遅かったので、また次の日に観ることにして眠った…

だがしかしっ！！！！

当時の僕はある事に気づく、、

もう一度観たくても〝1泊2日レンタル〟というシステムは、明日このDVDを返さなければならない…ということに。

好きな作品を何回も観たい僕にとって地獄システムであるということを察すると同時に、もし、真琴(主人公)のようにタイムリープができるのなら、このDVDを借りる時に戻ってドヤ顔で「〝7泊8日レンタル〟にします！」と言えるのに…

そう思った。

それほど手放したくない衝撃的な作品だった。
あの頃の僕に青春への期待を与えてくれる作品の一つだった。


あれから時は経ち、

1泊2日レンタル少年はやがて音楽活動をし、Fanplus Musicさんの連載企画をさせて頂いてる中で「時をかける少女」の主題歌【変わらないもの】をcoverする事に。

あの時から変わってしまったものも確かにある。

今では細田守作品のDVDは全作持ってるし、大人に見えた劇中の登場人物達がいつの間にか歳下になっていたり、千昭(登場人物)ほど長身ではないが、背も少しは伸びた。笑

ただ、あの時の出来事や思いをこんな風に変わらないまま蘇らせてくれるこの作品が、あの日と変わらないまま大好きです。


最後に、

ここまでこの作品との思い出や思い入れをつらつらと書かせてもらいましたが、
このタイミングでこの楽曲を選んだのは
歌詞の最後の一言が今、どうしても歌いたかったからです。