BENIがNHKホール公演で披露したのは、見せて聴かせる華麗なステージ!
BENI | 2012.04.06
昨年11月にリリースしたアルバム『Fortune』を掲げ、2月からライブハウスツアーをスタートさせたBENI。このツアーのファイナル公演『BENI CONCERT TOUR 2012“Fortune”』が、会場をライブハウスからホールへと場所を移し、東京(3月 20日)と大阪(3月30日)の2ヶ所で行われた。
東京で行われたNHKホール公演を見てきたのだが、彼女のアーティスト性、確かな歌唱力やダンス・パフォーマンス、そして何よりファンを大事にする暖かさが伝わってきて、その成長ぶりに驚かされた。オーディエンスもオシャレな女の子達の姿が目立つが、男の子同士のグループや、カップル、オトナ世代まで実に様々。それは彼女の歌が、幅広い層に受け入れられている証拠でもある。ライブの演出もホールの特色を活かしたエンターテイメント性の高いステージだった。
ライブは映像から始まり、1曲目の「crazy girl」へと続く。アッパーなダンスチューンに会場の温度もフワッと上昇する。ダンサーを引き連れ、飛び交うレーザー照明の中、颯爽と登場したBENIは、華麗なダンスと歌でグイグイと見るものをひきつけていく。躍動感のあるナンバーはもちろん、5曲目の「MEMORY」では切ない思いを綴ったバラードナンバーを披露。ここで彼女は黒いハードな衣装から白いドレスに衣装替え。視覚的にも曲を演出してくれた。聴かせる曲をならべたブロックのあとは、再び「ギミギミ♥」から高めのテンションで盛り上げていく。
後半では3月21日に発売されたばかりのカバーアルバム『COVERS』から「LA・LA・LA LOVE SONG」と「Ti Amo」の2曲を熱唱。『COVERS』は、彼女自身が英語詞を手掛けてレコーディングに臨んだ意欲作だが、オリジナルとはひと味違う感情がこもり、ライブで聴くとやはり圧巻。本編の後半は、「My World」「Darlin’」「Oh Yeah!」など、ハジケる曲達で会場の一体感を高めた。特に「Oh Yeah!」では、観客を男性と女性に分け、コーラス部分を見事にハモらせたりして、ライブならではの楽しさを伝えてくれた。
アンコールでは、なんとオーディエンスが彼女の代表曲でもある「もう二度と…」を合唱し、彼女が再びステージに現れるのを待つ。驚いたことに、観客の多くが黄色い花を手にしているではないか! このプレゼントにはBENIも大感激。「kiss kiss kiss」「もう二度と…」を歌ったあと、「ホントにありがとう! やってくれるよねTokyo!」と満面の笑顔で応えていた。こうしてアンコールも残すところ、あと2曲。まずは彼女らしい優しさに満ちたウェディングソング「永遠」を、そして大ラスには「一緒に歌って!」と観客に呼びかけ、「ユラユラ」で楽しくライブを締めくくった。
BENI自身と観客が作り上げた空間は、最終的に暖かく、優しいものになっていたように思う。女性らしい包容力と女の子らしいキラキラしたかわいらしさ、そして、逞しく作品をプロデュースする一面など、アーティストとしてのあらゆる表情を見せてくれたBENI。今後もチェックすべき存在であるのは間違いない!
【取材・文:海江敦士】
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リリース情報
セットリスト
- crasy girl
- Yes olr No
- ONLY ONE
- stardust
- MEMORY
- bye bye
- LAST SONG
- 好きだから
- ギミギミ♥
- One in the Million
- KIRA☆KIRA☆
- secret
- 運命の人
- 恋焦がれて
- 声をきかせて
- LA・ LA・LA LOVE SONG
- TI Amo
- My World
- Darlin’
- oh Yeah
- Kiss Kiss Kiss
- もう二度と
- 永遠
- ユラユラ