BENI、好評のイングリッシュカバー第2弾、『COVERS 2』をリリース!

BENI | 2012.11.20

 今年3月にリリースしたEnglishカバー・アルバム『COVERS』が、発売から4ヶ月で30万枚のセールスを突破。いまだセールスを伸ばし続けている。男性アーティストの名曲の数々にBENI自身が手がけた英語詞を乗せ、美しく歌われたその作品は大きな話題となった。その第2弾となるEnglishカバーの第2弾『COVERS2』が完成し(11月7日発売)、早くも絶賛の声が上がっている。冬の名曲も収録され、これからの季節にハマりそうな作品について、BENI自身に語ってもらった。

EMTG:まずは『COVERS』が、とても多くのファンに支持されたということについては、どういう感想をお持ちですか?
BENI:私の声が皆さんに届いたということは、素直に嬉しいですし、今まで以上に幅広い、いろいろな世代の人たちにも聴いていただけたのも、すごく嬉しかったですね。私の声が良かったとか、英語がわからなくてもグッとくるとか、そういう反響も多くて、ボーカリストとしてすごく嬉しいことだと思います。
EMTG:そして今回、その第2弾となる『COVERS 2』が完成しました。
BENI:基本的なコンセプトは前作と変わらず、男性アーティストの曲を英語で歌って、アレンジも、原曲とはガラッと変わる曲もあれば、原曲に寄り添ったアレンジの曲もあって、バランス的なものも前作と変わらないと思います。『COVERS』の“冬バージョン”という感じですね。元々『COVERS』は、2枚作る前提で取り組んでいたので、それがやっとみんなに発表できたという感じです。あと、作る時にちょっと自信が付いたというか、『COVERS』を超えたいなという意識で取り組みました。
EMTG:選曲は、どういう感じでやっていったのですか?
BENI:前回と同じで、スタッフのみんなと考えていったんですけど、歌いたい名曲はいっぱいありますし、どう絞ろうかという感じでした。いい意味で期待を裏切るようなカバーもあれば、みんながリクエストしてくれた曲も入っているし、私がリクエストした曲もありますし、いろいろな人の意見を取り入れて、バランスを考えながら選んでいきました。
EMTG:ASKAさんの「はじまりはいつも雨」や、尾崎豊さんの「I LOVE YOU」など、BENIさんよりもちょっと上の世代の人が、リアルタイムで聴いていたような曲も入っていますね。
BENI:いろいろな年代の曲が入っていますけど、どの曲もタイムレスだなって実感してます。アレンジを変えても、歌詞を英語にしても、メロディが素晴らしくて心に残るというのは、どの曲にも共通していて、だから違和感なく歌えました。「はじまりはいつも雨」は、父がすごく好きで、父はアメリカ人なんですけど、それを英語に訳して聴いてもらえるというのが、すごく嬉しかったですね。歌の世界にどっぷり浸かれるって、父も喜んでいます(笑)。
EMTG:MONGOL800の「小さな恋のうた」が、オリジナルとはまったく違うアプローチになっていて、それも印象的でした。
BENI:“エッ、BENIちゃんがモンパチ歌ってるの?”ってよく言われます(笑)。ガラッと雰囲気を変えてみたくて、そこがいちばん難しい部分でもあって、アルバムの中でも時間がかかった1曲でもあります。バンド・サウンドは元々歌い慣れていないですし、自分にとってもチャレンジでした。
EMTG:今回も、歌詞を英語にしていますが、その際にたいへんだった曲などはありますか?
BENI:どの曲もたいへんでした(笑)。日本語を英語にするっていうのは、カルチャーの違いだったり、日本ならではの表現方法や世界観があって、予想以上にたいへんでしたね。でも日本語詞を英語詞にする作業をやってみて、日本の歌に多い表現とか、日本人が聴きたい世界観みたいなものも、少しわかってきた気がします。日本では、やたらと駅で何かが起きるな、とか(笑)。それを、英語ネイティブな人が聴いても、違和感なくその世界観が伝わって、共感してもらえるような歌詞にするのは難しかったですね。
EMTG:特に桑田佳祐さんの「白い恋人達」や、スピッツの「チェリー」などは、独特の世界観を持った歌詞だから、英語にするのはたいへんだったんじゃないかと思います。
BENI:「チェリー」は難しかったですね。直訳しても、きっと謎になるだろうから。だからこそ、きっとこの曲は、聴いた人なりの解釈になるんだろうって思って、自信を持って私の解釈でやろうと。そもそも同じメロディでも、日本語よりも英語のほうが、言葉が約2倍ぐらい入るんです。だからそのまま訳しても、言葉数が足りなくなっちゃうんですね。なので、ある程度イマジネーションを使って、私が消化したバージョンというか、言葉を加えたりしています。かなり妄想しつつ(笑)、きっとこういうことを伝えたいんだろうな、ということも考えながら。
EMTG:今回の曲の中で、自分で歌ってみて、特にお気に入りの曲などはありますか?
BENI:「歌うたいのバラッド」は、すごく気に入ってます。最初は、斉藤和義さんのすごく独特な世界観を、どうやって歌おうか、歌詞もすごく素敵で、その世界観や、男性ならではの不器用な感じも絶対に崩したくないと思ったので、いろいろと悩んだんですけど、歌うとすごくグッときて、出来上がりはすごく気に入っています。『COVERS』のテーマをすごく象徴している歌詞というか、歌うたいとして、その相手のハートに届けたいという思いが出せて、ライブでも歌うのが好きになりました。
EMTG:2枚のカバー・アルバムを作ったことによって、これから先の音楽活動に、繋がっていきそうなことはありますか?
BENI:『COVERS』で、いろいろなアーティストたちの世界に染まってみて、自分自身の引き出しも多くなりましたし、挑戦したいことも増えてきました。ボーカリストとしてもそうですし、アレンジなどの面でも、プロデューサーの人といろいろと考えながら、けっこう作り込んで、いろいろな挑戦もしましたから。いろいろなインスピレーションや刺激も多かったから、次がより楽しみですし、次のオリジナルへの制作意欲がすごく湧いてきています。2013年は、よりパワーアップしたBENIを皆さんにお見せできると思います。
EMTG:ではこのアルバムで、ファンの人に伝えたい思いのようなものはありますか?
BENI:考え事をしながらのBGMとしても聴けると思いますし、人を選ばない、場所を選ばないアルバムだと思います。オリジナルをリアルタイムで聴いてきた世代の人には、ちょっと懐かしい思いがあったり、でもちょっと新鮮さもあったりして、いろいろな楽しみ方ができると思います。パーティ、ドライブ、デート、家でしんみりなど、この冬のいろいろな場面で聴いていただければ嬉しいです。あと、『COVERS 2』と同じ日に、私の初めてのアーティスト・ブックも出ます。『COVERS 2』の世界はもちろん、私のすべてが詰まっていますので、そちらも見ていただけると嬉しいです!

【取材・文:熊谷美広】

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ビデオコメント

リリース情報

COVERS 2(初回盤)

COVERS 2(初回盤)

2012年11月07日

NAYUTAWAVE RECORDS

ディスク:1
1. Lovers Again
2. 白い恋人達
3. 歌うたいのバラッド
4. PIECES OF A DREAM
5. 楽園
6. チェリー
7. クリスマス・イブ
8. はじまりはいつも雨
9. I LOVE YOU
10. 小さな恋のうた
11. 接吻
12. 永遠に
13. Squall
ディスク:2
1. Lovers Again (Music Video)
2. 歌うたいのバラッド (Music Video)
3. I LOVE YOU (Music Video)
4. PIECES OF A DREAM (Music Video)

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バンデージの巻き方
最近、ボクシング・ジムに通い始めたんです。私の周りでもボクシング・ジムに通っている人が多くて最初は発散できるかなって思って行ったら、意外とはまりそうで。それで、バンデージを自分でカッコ良く巻けるようになりたくて、ネットで検索して巻き方を予習していました。次にジムに行った時に、速攻でサラっと巻けるように(笑)。


■ライブ情報

BENI Premium LIVE 2012 in SASAYAMA
2012/12/16(日)たんば田園交響ホール

MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE
2012/12/23(日)国立代々木競技場 第一体育館

阪急三番街 presents Dream Live 2013
2013/01/22(火)梅田芸術劇場メインホール
2013/01/23(水)梅田芸術劇場メインホール

SANUKI BEAT 2013
2013/02/03(日)アルファあなぶきホール・大ホール

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