BENI、アルバム『Red』を掲げたツアーのファイナル公演をZepp DivrtCityで開催!
BENI | 2013.10.24
最新アルバム『Red』を7月31日にリリースしたBENIが、本作を携えた全国ツアー「Coca-Cola presents BENI LIVE TOUR 2013 “Red”」のファイナル公演を10月6日(日)、Zepp DiverCityで行なった。
5作目のオリジナル・アルバムとなる『Red』は、BENIの本名である“紅”を意味するタイトルを冠した、彼女のパーソナルな部分を色濃く表現した作品だ。自身の内面を掘り下げ、心の内をさらけ出したリリックたちは、BENIの歌をよりリアルに感じさせるものだった。恋愛、友情、人生、夢や希望……、彼女が描く歌の中に自分の記憶や感情を重ね合わせたリスナーも少なくないだろう。そんなアルバムを携えて行なわれた全国ツアーの最終日は、BENIとオーディエンスが彼女の歌を共有し、代えがたい絆で結ばれていることを確かめ合うような、温かな一夜となった。
バンド・メンバーたちが奏でるグルーヴ感たっぷりのイントロダクションに、フロアを埋めたオーディエンスが持つケミカルライトの紅色が揺れる。そして場内の照明が紅色一色に染まり、フロアの熱気がピーク寸前に高まったところでステージ後方のセットに突如BENIが現れた。ショウアップされた完璧なオープニング。「REASON」「Red」とアルバム『Red』の楽曲をたたみかけ、6人のダンサーとのフォーメーション・ダンスで魅せながら、安定感抜群のボーカルでライブを引っ張っていく。また、アルバム『Red』の中でもひときわ胸に沁みるBENI作詞作曲によるバラード「さつきあめ」ではムードをがらりと切り替え、取り戻せない過去を振り返る切ない心模様を描いたリリックひとつひとつに想いを乗せるように丁寧に歌い上げた。
中盤のMCでは、「死ぬまでにぜったいやっておきたかった」という富士登山に挑戦したことを報告。ツアー初日の北海道公演の後、ツアー・メンバーの女性ダンサーや南海キャンディーズのしずちゃんら、友人たちとともに約7時間かけて登頂したというエピソードに加え、缶コーヒーをマイク代わりに握って「OUR SKY」を歌い踊る山頂での映像も公開し、会場を和やかな空気で包みこんだ。
ライブ後半は、BENIの表現者としての才能を多くのリスナーに印象づけるきっかけにもなった「LA・LA・LA LOVE SONG」「Ti Amo」「いとしのエリー」など、カバー楽曲をメドレーで披露。さらにメンバー紹介では、ステージ中央にフロアタムとシンバルを据えてドラム・セッションも披露し、ファンを大いに沸かせた。
本編ラスト・パートは、ポニーテールにスニーカーというスポーティーな出で立ちで「FLY HIGH」「OUR SKY」とアッパー・チューンを連投。タオルを振り回しジャンプするオーディエンスとの一体感は、清々しさすら感じる場面だった。
そして、アンコール。“もう一度会いたいよ 声聞きたいよ”という「もう二度と...」の一節の大合唱に応えて再び現れたBENIは、オーディエンスの一人一人が手にした深紅のバラの花が一面に広がる目の前の光景に驚きと喜びの笑顔を見せる。「真っ赤じゃーん!」とうれしそうに語るBENIに、フロアのファンからは「ツアーファイナルおめでとう!」「楽しかったよ! ありがとう!」という温かな言葉が送られた。
「久しぶりのツアーだったから不安もあったけど、みんなのサポートのおかげで今日を迎えることができました。どこに行っても“BENIちゃんのファンはすごい”って言われて、うれしいし、誇りに思ってます。これからも、みんなが寄り添える音楽を作っていきます。ついてきてくださいね」
目の前のオーディエンスだけでなく、すべてのファンに向けられているだろう想いを静かに語った後、「みんなの幸せを祈って歌います」と多幸感に満ちた「永遠」、続けて「Oh Yeah!」を届け、大団円を迎えた。
さらにこの日、「たくさんの人に聴いてもらいたい、まだまだカバーしたい曲があります」と、男性ボーカルの名曲を英訳カバーした人気アルバム『COVERS』の第三弾のリリースが決定したこともBENIの口から発表された。『COVERS 3』は、今年(2013年)12月に発売予定で、現在オフィシャル・サイトではBENIにカバーしてほしい楽曲のリクエストを受け付けている。
2014年でデビュー10周年を迎えるBENI。アニバーサリー・イヤーを前にリリースされる『COVERS 3』はもちろん、BENIはこれからも音楽でリスナーに寄り添い続けてくれることだろう。
【取材・文:望木綾子】
リリース情報
セットリスト
BENI LIVE TOUR 2013 “Red”
2013.10.6@Zepp DiverCity Tokyo
- intro RED
- REASON
- Red
- crazy girl
- Concrete Rose
- もう二度と...
- メドレー(Darlin’〜Kiss Kiss Kiss〜ギミギミ)
- sands of time
- さつきあめ
- Home Sweet Home
- AM 2:00
- Covers メドレー(LA・LA・LA LOVE SONG〜Suddenly〜接吻〜Ti Amo〜いとしのエリー〜歌うたいのバラッド〜小さな恋のうた〜LA・LA・LA LOVE SONG)
- sweet danger
- stardust
- FLY HIGH
- OUR SKY
- ランナウェイ
- My World
- 永遠
- Oh Yeah!
お知らせ
BENI“学園祭TOUR 2013”
2013/11/02(土)千葉県 和洋女子大学『里見祭』 学内講堂
2013/11/03(日)岡山県 順正学園大学『第46回 伊賀祭』 第二体育館
2013/11/04(月・祝)大阪府 追手門学院大学『第47回 将軍山祭』 学内体育館特設ステージ
※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。