日本での本格デビュー前から、すでに“真のネクストカマーは彼ら！”と話題だったSHINee。昨年12月26日には国立代々木競技場第一体育館でワンマンコンサートを敢行。昼の部、夜の部のチケットは、いずれも瞬時にソールドアウトするほどの人気ぶりを見せつけた。
　そして、6月22日には待望の日本デビューシングル「Replay-君は僕のeverything-」をリリース。これがオリコン週間ランキングの2位を獲得し、その人気と期待度の高さを実証したばかり。ちなみに、このシングルは韓国でのデビュー曲の日本語版。カップリングの「Hello」共々ソフトなR＆Bナンバーで、各メンバーの歌のうまさが際立つ作品。また、歌だけではなく、PVも含めたビジュアル面のトータル・プロデュースも彼らの特筆すべきところ。

　今回の「Replay-君は僕のeverything-」に封入されているDVDやジャケットを見てもおわかりのように、本作ではカラフルでポップなディレクション。このイメージで、切なくソフトな楽曲の世界観をうまく表現している。
　さらに、映像ではダンスの完成度の高さも楽しめるので、こちらも見逃せない。参考までに言うなら、過去に発表した曲達は、そのサウンドアプローチによって、ビジュアルイメージもガラリと変えている。つまり、メンバーのキャラクター、曲、ビジュアル、ダンス……すべてが作品となりうるのがSHINeeなのだ。今後も、次々に新しい部分を打ち出してくるはずなので、目が離せない。

　さらにメンバー全員、複数の言語が堪能なのも強み。まさに世界規格の5人組と言えるだろう。せひとも音楽好きな人に聴いてほしいグループだ。

【海江敦士】