レビュー
ONE OK ROCK | 2011.07.19
"まことに聴く者をグイグイ引っ張っていくナンバーばかりが揃ったな..."
ONE OK ROCKにとって初のダブルA面シングルとなった今作を聴き終えた僕の感想がこれだ。
そして、そこには、"またもや彼らのライヴで映え、盛り上がる楽曲ばかりだな..."も加わる。
まずM-1.の「Re:make」は、全編に漲る勢いのある力強いロックサウンドと、サビの4つ打ちが解放感と上昇感を生んでいるナンバー。全体的に<人は人、俺は俺>とのアイデンティティがほとばしっており、ラストに向けての奔走感が、聴く者をいやがうえにも高揚させる。<再生>の意味を持つRemakeだが、<再生>というより、むしろ<復活>や<リベンジ>の方を強く感じるのは、私だけだろうか?
そして、M-2.の「NO SCARED」は、PSPゲームソフト『ブラック★ロックシューターTHE GAME』の主題歌。疾走感とダークさ、適度なスクリーモも入り混じった英語詞ナンバーだ。メタリックなギターとスクリーム&シャウトが聴く者の血を沸かせ、肉を躍らせる同曲。ラストに向け駆け抜けていくような怒涛感がたまらない。
M-3の「Rock, Scissors,paper」を含み、まるで彼らの現行の勢いとパッション、突き進み感がそのままパッケージされたかのような今回のシングル。今作を繰り返し聴くにつけ、この夏も多数出演するイベントやフェス、そして、この秋から予定されている全国ツアーでの盛り上がりの中心にこの楽曲たちがあることは否めない。彼らの止まらない勢いを是非このシングルから感じ取って欲しい。
【 文:池田スカオ和宏 】