レビュー
FTISLAND | 2011.07.27
昨年5月、日本でのデビューシングル「Flower Rock」をリリースして以降、発表する音源はことごとくオリコンチャート上位に食い込み、今年5月にリリースした1stアルバム『FIVE TREASURE ISLAND』は、何とアルバムチャート初登場1位を獲得。今や日本の音楽シーンのメインストリームには欠かせぬ存在となったFTISLAND。日本進出を果たした韓国出身のアーティストにはダンスボーカルグループが目立つが、FTISLANDはバンドとして活動する貴重な存在だ。そんな彼らが7月27日に5thシングルとなる「Let it go!」をリリースする。バンドの魅力は、何と言ってもストレートなバンドサウンドと覚えやすいメロディーだろう。
また、俳優としても活躍中のメインボーカル、イ・ホンギの表現力に加え、ベースのイ・ジェジンとのコーラスワークの絶妙さもバンドの吸引力のひとつ。今回の「Let it go!」にも、それらポップロックの王道ともいえるエッセンスが詰め込まれ、爽快な仕上がり。タイトル曲のみならず、カップリングの「Dream Sky」、「Someday」もキャッチーで、前向きになれる歌詞には素直に感情移入できる。性別、年齢を問わず楽しめるのは確実だ。もともと彼 らのファン層は幅広いのが特徴だが、海外の80’sロックを好む層には特にオススメしたい。あのツボをついたサビと、バンド・アンサンブルには “おっ”と思うはず。7月29日には初の日本武道館の単独公演(チケットは瞬時に完売)も決定しており、バンドの勢いは増すばかり。とはいえ、FTISLANDにはまだまだ十分な伸びしろがある。
「Let it go!」をキッカケに、聴きそびれていた音楽ファンには、ぜひともチェックしていただきたい。間違いなく、ワクワクできる要素がそこにあるのだから。
【 文:海江敦士 】