レビュー

Galileo Galilei | 2011.12.07

 ここ最近はシングル毎に、嬉しく僕を驚かしてくれるGalileo Galilei(ガリレオガリレイ)。「青い栞」での伸びやかなポップ感と、キャッチーなキラーサビメロにて、より虜にさせたかと思えば、その次作「さよならフロンティア」では、音響やエレクトロ的な要素を前面に出し、驚喜させた。

そして続く今作「明日へ」では、更にその驚かせ度もアップ。特にタイトル曲では、自分が勝手に彼らに望んでいた要素が、上手く、何の違和感や背伸びも感じさせず、元からあった自分たちの音楽要素の一部のように取り込まれている。その新要素から生まれたのが、今までとは違った、躍動感や生命力、土着性。そして、その要素を取り入れるべく、彼らが取り入れた音楽性こそが、アフロファンク/アフログルーブだ。そう、今回の彼らの新曲は、今までどおり、情景や景色感、ここではないどこかへ連れ出してくれつつも、ファンキーに踊らせてくれるもの。

ファンキーなクリアトーンのギター、動き回るグル―ヴィーなベースライン、そこにアフロビートが合わさり、抜き差しされ、新境地を描いている同曲。とは言え、そこに乗るのは、尾崎兄の清涼性溢れながらも、どこか淡泊だけど、人を惹きつける歌唱。けっしてソウルフルでディープ、肉汁を感じさせないものであるので、ご安心を(笑)。

そしてM-2には、もっと驚く(笑)、タイトルの「ぷにぷにわんちゃん」とは裏腹なエレクトロ・クラッシュなナンバー、逆にM-3には、これまでの彼らの主軸が大好きな方もご安心な「マーブル」を収録。
 現実を抜けだし、景色の良い場所へと誘ってくれる、サビの適度な上昇感や開放感がたまらない、今回の「明日へ」。さぁ、Galileo Galileiのダンスビートで気持ち良く踊りまくろう!

【 文:池田スカオ和宏 】

tag一覧 シングル 男性ボーカル Galileo Galilei

リリース情報

明日へ

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明日へ

発売日: 2011年12月07日

価格: ¥ 1,238(本体)+税

レーベル: SE

収録曲

1. 明日へ
2. ぷにぷにわんちゃん
3. マーブル
4. 明日へ (TV Version)

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