レビュー
きゃりーぱみゅぱみゅ | 2012.04.05
飛ぶ鳥を落とす勢い……とは、良く言ったもんだが、飛ぶ鳥と一緒に自由に飛び回り、日本ばかりか世界中をぐるりと一周しちゃったような……そんな前例なき奔放な勢いと、グローバルな展開で、次から次へと噂を振りまく、きゃりーぱみゅぱみゅ。しかしこの数カ月で、噂は単なる噂じゃなかった事が、実証されたのではあるまいか。
その人気は、もはや全国区の真実か。なぜならば。先日、通りかかった小さな公園で、幼稚園児が♪つけまぁーつけるーぅ♪と歌い踊っていた姿を目撃し、こりゃ、噂は本物、否、想像以上だったと思った次第。
♪つけまつけるー♪なファーストシングルに続く新曲が「CANDY CANDY」。これまでの一連の楽曲同様、中田ヤスタカがプロデュースを手掛けている。中田ヤスタカの得意技のひとつ、フック全開。キャッチーでプリティーな1曲に仕上がっているが、サビのメロディや繰り返しが、ちょいとメランコリックで、これまでの作品よりも乙女度がアップした印象だ。インパクトよりも、歌を聴かせる事にポイントを置いたのかも。対して、カップリングの「でもでもまだまだ」は、彼女らしさ満開の、インパクト大の早口アップチューン。“まだまだ”余裕の早口で、勢いは続きそうな気配も。コンスタントにライヴを行っているところも含め、今後の展開に興味深々&期待大。
【文:伊藤亜希】