レビュー
CNBLUE | 2016.05.11
今年日本デビュー5周年を迎えたCNBLUEが、記念すべき日本10thシングル「Puzzle」を発表した。
このリリース直前、韓国で『Blueming』と題した6thミニアルバムで華やかにカムバックを遂げ、数々の音楽番組で1位となった彼らは、派手なブラスをフィーチャーしたアルバムのリード曲「YOU’RE SO FINE」で明るく軽快なリズムにのせ爽やかなラブソングを披露。
これまで別れの歌が多かったCNが、新しい一面を開花させた1曲として注目を集めた。
その流れもくんでなのか、彼らが日本のタイトル曲に選んだ「Puzzle」は、ヨンファが作詞・作曲を手掛けたバンド初の“ウエディングソング”となっていた。
ヨンファが歌うサビメロに祝祭を上げるようなシンセのリードフレーズが彼方から重なり、そのシンセのノイズ・スウィープ音を合図にバンドサウンドが軽やかに羽ばたいていく「Puzzle」。
この手の、エレクトリックでポップセンス溢れるダンスサウンドは元々得意としている彼ら。
本作では、ギター・ソロの音色、フレージングに至るまで浮遊感あるサウンドにこだわり、どこまでも明るく、爽やかで清涼感溢れるセレブレイトな1曲に仕上げている。
これまでとはタッチの違うMVも、ウエディングドレスを着た花嫁やマリッジリングなど結婚式にまつわるものが次々と登場し、セレブレイト感満載だ。
結婚式のパーティー会場で、シャンパン片手に仲間たちが祝福をあげているのを見て、幸せそうな表情を浮かべ微笑み合うメンバーたち。
その瞬間をスローで捉えたカットは必見。
さらに、MVの最後には「みなさん、お幸せに!」とでもいうようにヨンファがカッコよく投げチューをするシーンもあるので、ここもファンは見逃せない。
2曲目には「In My Head」を彷彿させるような、ヨンファが手がけたアグレッシブなロックチューン「Take me higher」が収録されている。
韓国、日本を見返しても、ここまでエネルギッシュに弾ける陰性のグルーヴィーなロックナンバーはバンドとしても久々。
“ビルボードNo.1”という夢はまだまだ諦めちゃいない。
そんな自分たちの士気を奮いたたせるように、ヨンファが“目指すべき場所まで”とこの先のCNを堂々と歌いあげるこの曲は、ライブで瞬時にアンセム化していきそうな予感。
そして、3曲目にジョンヒョンが手がけた甘くリリカルなラブソング「Be my love」を収録した本作。
この新作を掲げて、彼らはまもなく日本ツアー<SPRING LIVE 2016~We’re like a puzzle~>を開催する。
【文:東條祥恵】
リリース情報
Puzzle[通常盤]
発売日: 2016年05月11日
価格: ¥ 1,200(本体)+税
レーベル: ワーナーミュージック・ジャパン
収録曲
01 Puzzle
02 Take me higher
03 Be my love
04 Puzzle (Instrumental)