UVERworldが放つ、感覚に訴えるニューシングル「BABY BORN&GO」

UVERworld | 2011.12.14

 サウンド、メッセージ、そしてパワーと信念……どれをとっても圧巻な6thアルバム『LIFE 6 SENSE』のリリースから約半年。貪欲に進化を続けているUVERworldが12月14日に、またまた勢いとパワーに満ちあふれた両A面シングル 「BABY BORN&GO/KINJITO」をリリースする。現状に満足するでもなく、あふれ出る言葉と音には、聴き手に何かを感じさせずにはいられない。
今回はバンドを代表してボーカルのTAKAUYA∞とギターの彰に楽曲誕生秘話を話してもらった。

EMTG:今回の両A面シングル「BABY BORN&GO/KINJITO」は、いずれもアグレッシヴでカッコいい仕上がりですよね。曲が誕生したのはどういうキッカケですか?
TAKUYA∞:バンドで1ヶ月間、合宿して5曲ほど作った中の曲達なんですね。今、ちょうどツアー中なんですけど、ツアー中のリリースってことになると、ライブで初披露することになるじゃないですか。だから、今回は2曲ともライブ映えするものをピックアップした感じです。
EMTG:まさにライブで聴きたくなるような2曲ですもんね。そもそも合宿での曲作りって、どんな雰囲気だったんですか?
TAKUYA∞:15日×2回っていう感じだったんですけど、それ以外にも都内でプリプロしてたんで、制作期間としては2ヶ月強はありましたかね。「NO.1」(2010年11月リリース)っていうシングルの制作時に合宿をした時、実はすごく手応えがあって。だから“ツアーが一段落した ら合宿したいよね”って話はメンバーから自然に出たんです。
EMTG:合宿の一番のよさは何だと思いますか?
TAKUYA∞:もともとみんなで共同生活をしてたし、ひとつ屋根の下で合宿するのは苦にならないんですよ。あと、時間が共有できるっていうか、ひとりでがんばっているんじゃないんだっていう心強さがあります。“アイツもがんばってるし、自分もがんばらなきゃアカン!”って勇気をもらえますね(笑)。
EMTG:同じ部屋にいるわけでなくても、近いところで作業しているから心強いと。
TAKUYA∞:最終的にはスタジオに全員集まるとしても、個々の部屋で作業する時間もあるじゃないですか。そういう時、近くにいるんだっていう 良さを感じますね。
EMTG:でも、逆に自分の作業がはかどらない時に“周りがやっている!”っていうのはプレッシャーにならない?(笑)。
TAKUYA∞:そういうプレッシャーを取り除くために、ツアーが一段落したあと、2週間の完全オフを取って、全員が頭を空っぽにしたんです。そこから“曲作りしたい!”っていう気持ちの上での体力が出るようにと。
EMTG:ほぅ。それぞれのオフはどんな過ごし方だったんですか?まぁ、“何やってたの?”なんて話はメンバー同士でしないかもしれないけど(笑)。
TAKUYA∞:それが、休みの最終日にはみんなでメシを食いに行って報告し合いましたよ(笑)。“この2週間何やってたん?”みたいな。僕は富士山に登ってみたり、ハワイに行ってみたり、地元に帰ったり……もう予定がパツンパツンで(笑)。
彰:俺は逆で、ちょっと田舎の方に旅に行ったものの、何もなくて面白くないから早めに東京に戻ってきちゃいました(苦笑)。いろいろ計画は立てたものの、行動力のなさで結局東京でいつものように過ごしてしまいましたね(笑)。それはそれで良かったと思いますけど。
EMTG:でも、そういう過ごし方、逆に共感持てますよ(笑)。なかなかTAKUYA∞君みたいな積極的な過ごし方って、やれそうでできないと 思うし。
TAKUYA∞:彰と真太郎以外はみんな積極的でしたよ。克哉は2週間パリで部屋を借りて、料理の練習したり??。
EMTG:え?わざわざ?
TAKUTA∞:克哉は料理が大好きなんで。だって、2週間も休みがとれるなんて、デビューしてこの7年間一度もなかったし、もうオフに気合を入れてたんです。信人なんて英語も何もしゃべれないのに、バンコクに行って象に3回乗ったとかね(笑)。
EMTG:そのオフ経験は歌詞の面で影響ありましたか? すごく覚醒させられるというか、ハッとさせられるメッセージもありましたけど。
TAKUYA∞:「BABY BORN&GO」の歌詞は、オフの時に行ったダイアログ・イン・ザ・ダークっていう……何ていうんだろう、真っ暗なアミューズメントに行ったことがキッカケでしたね。
EMTG:それはどんなものですか?
TAKUYA∞:目を閉じていようが開けていようが、同じくらい真っ暗な中を何人かでパーティーを組んで2時間くらいの旅をするんです。中には バーに行って感覚だけで、お金を払って飲み物とかおつまみを食べたりとか。食べながら“これ何だろう”って考えたり。ちなみに、アテンドの方は全盲なんですね。例えば僕が杖を落としたらもうどこにあるかわからないけど、その方はスッと拾ってくれたり。ホントにいかに自分達が普段、見た目に頼っていたのか……。ものの本質を邪魔してるのは視覚なんだなって思いました。で、そこで感じて書いたものを、いつかは歌詞にしたいと思ったんです。で、「BABY BORN&GO」が出来た時、自分には何かすごくオシャレな譜割りと曲調に思えたんですけど、そこにこういうメッセージのあるものを乗せたらハマるんじゃないかと思って。
EMTG:面白いですね! ところで、もう1曲の「KINJITO」ですが、このタイトルもすごく印象的ですね。
TAKUYA∞:すごく早い段階で出ましたよ。この曲を作ろうって思った時にこれは「KINJITO」だって思いましたからね。まわりのバンドか ら“UVERworldはいろんなことがスムーズに進んでていいよね”って言われることがあるんですよ。でも、自分達にすれば常に崖っぷちのつもりでやっているし、イメージとうまくいっていないと感じることも多いんです。だから、こういう気持ちは自然に出て くるし、過去にもそんな意思表示 みたいな歌詞は伝えてきましたけど、とにかく吐き出し切って次のテーマにいこうっていう意味で、この内容になったと思います。
EMTG:さて、3曲目のリミックスは「UVER Battle Royal~5/L6S mix~」ということですが、思い切ったリミックスですね。
TAKUTA∞:『LIFE 6 SENSE』の中から5曲を選んでミックスしたんですよ。今回は1曲で『LIFE 6 SENSE』のいいとこ取りみたいなイメージでミックスしてもらいました。前にこういう形でミックスしてもらった時は曲と曲のバトルっていうとらえ方だったんですが、今回はいいところを引き立てるっていう意味になりましたね。
EMTG:さて、年末までは引き続きツアー「UVERworld 47/47 TOUR 2011」が継続するわけですが、新曲のリリースもあるし、どういう意気込みで臨んでますか?
TAKUYA∞:敢えて振り替え公演(震災の影響の振替公演のこと)をイメージさせへんっていうか、前のツアーである程度完成していたものを一度 バラバラにしてるんですよね。あとは新曲を2曲とも演奏して、セットリストも変えて1から作り治しているので、まだまだ試行錯誤中です。
EMTG:新曲の反応はどうですか?
TAKUYA∞:すごく聴く体勢で、みんな僕らの音楽にひかれて集まってくれてるんだなって感じます。メッセージを受け止めようとしてくれてる なって感じますね。この前は突然、2年ぶりくらいで演奏する曲を入れたり、自分達にも刺激を与えてやってます。
彰:そうすることでライブが毎回新鮮に感じられるので、自分達も前向きですね。そこに対応してくれるスタッフも信用できるし。
EMTG:それは面白そうですね。では最後に、2012年の豊富をきかせてください!
TAKUYA∞:また来年にはシングルを出して、そのあとにアルバムを出してツアーをやれたらいいなと思ってます!
EMTG:すごい!積極的ですね!早くもそんな発表していいんですか?(笑)。
TAKUYA∞:……と、僕が言ってるんでってことにしておいてください(笑)。

【 取材・文:海江敦士 】

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リリース情報

BABY BORN&GO/KINJITO

BABY BORN&GO/KINJITO

2011年12月14日

SMR

ディスク:1
1. BABY BORN & GO
2. KINJITO
3. UVER Battle Royal ~5/L6S mix~
ディスク:2
1. MONDO PIECE (from LIVE at ZEPP TOKYO 2011.07.27)
2. CORE PRIDE (from LIVE at ZEPP TOKYO 2011.07.27)
3. Special Movi

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■マイ検索ワード

●TAKUYA∞
岸田健作

友達なんですよ。で、YAHOO!の芸能ニュースに彼の名前がでていたので、何だろうって調べました。“岸田健作、ホームレス生活を語る”みたい な内容で出ていたので。え?健作を検索???ホンマや!ダジャレみたいになってる(笑)。
●彰
ミキサー

新しいミキサーが欲しくて検索しました。俺自身、朝飲むフルーツジュースにハマっているので。

■ライブ情報

UVERworld 47/47 TOUR 2011 LIFE 6 SENSE
2011/12/15 松山市民会館
2011/12/18 山形県県民会館
2011/12/20 千葉県文化会館
2011/12/22 仙台サンプラザホール
2011/12/25 日本武道館

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください

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