CHEMISTRYのニューアルバム『Trinity』完成。初回盤は2人のソロを含む3枚組!
CHEMISTRY | 2012.01.25
昨年、デビュー10周年を迎えたCHEMISTRY。夏にアニバーサリーツアーを終えた後、CHEMISTRYとしての活動と並行し、ソロとしての活動を展開。秋には、川畑は東名阪でソロツアーを行い、堂珍は初の舞台に挑戦した。そして冬には、堂珍が東名阪でソロツアー、川畑は俳優に初挑戦。年明けから放送中の連ドラ「ハングリー!」に出演中である。
また、ツアー以降に発売されたCHEMISTRYのシングル曲・2タイトルには、それぞれCHEMISTRYの曲の他に、川畑、堂珍のソロ曲が収録された。
川畑、堂珍、それぞれが自ら作り出した新たな流れ。この流れの中で、ニューアルバムが完成した。約2年ぶりのオリジナルアルバムとなる。タイトルは『Trinity』。三位一体という意味である。
- EMTG:『Trinity』の初回盤は、CHEMISTRY、川畑 要ソロ、堂珍嘉邦ソロと、3枚組になりましたね。
- 堂珍:元々、デビューしてすぐに、川畑盤、堂珍盤みたいに、ソロを出しても面白いねって言ってたんですよね。いつかやりたいというのは、ずっとあったんですよ。
川畑:それぞれが持っているものがまったく違う、そういう2人がやっているのがCHEMISTRYで、そこが武器だとも思っていて。だから、そこをしっかり見せていきたいなって想いが、ずっとあった。それが、10年経って、それぞれがいろいろ曲をかけるようになり、曲も出来上がって、ようやくしっかり形になった……それが、今回のアルバムだと思うんです。これは結果論かもしれないけど、『Trinity』って、すごくわかりやすい作品になっているなと思っているんですよ。CHEMISTRYがいて、開いてみてみたら、個性の違う2人がいる。でもそういう2人が交わることで、CHEMISTRYになるんだっていうのを、すごく丁寧に説明しているアルバムだなと思っているんですよね。初回盤だけですけど、3枚組だってところも含めて、すごくわかりやすい。 - EMTG:CHEMISTRYとして、シングル曲以外のセレクトはどのように?
- 堂珍:バラードはもう十分あるなと思ったから、盛り上がる曲が欲しいな、と。で、まずはタイトルにもなっている「Trinity」と「NONONO」が決まった。
- EMTG:お互い、並行してソロ活動もある中、どのようにしてレコーディングが進んだんですか?
- 堂珍:ソロのレコーディングを先に進めておいて、それからCHEMISTRYの曲を……って感じでしたね。最後にレコーディングしたのが「Trinity」だったかな。
川畑:CHEMISTRYの曲に関しては、2人で出来るところで、一気にやるって感じでしたね。 - EMTG:盛り上がる曲、テンポ感のある曲を入れようと思ったのは?
- 堂珍:2月からスタートするツアーを見据えてですね。2011年にリリースした2枚のシングルが、両方ともミディアム、バラードだったんですね。だからライヴで皆で楽しめる曲が欲しいなと思ったから。
- EMTG:ノリのいい曲を歌入れする時に大事にしている事、イメージしている事はありますか?
- 川畑:僕は、やっぱ、ノリのいい曲は、本当にノリノリで歌いたいと思っていて、そこは大事にしてますね。「Dreamy Life」とかも、結構テンポ感はあるんで、ハッピーに、ノリを大切に歌おうと自分の中で決めて、歌ったし。「Trinity」は、アルバムタイトルだし、次のツアーも同じく「Trinity」ってタイトルだし、そこを見据えた気持ちをイメージして。この先へ……もっと未来へ羽ばたいていくようなイメージで歌いましたね。
- EMTG:「Trinity」の歌入れでは、具体的にどんなシーンを描いていたか覚えてます?
- 川畑:……んー、思い出せるけど、なんか、言葉にできないっていう(笑)。俺、なんか、飛んでたなーっていう。オートチューン(歌声や楽器のトーンを完全な音高に機械で補正する事。それを行うソフト)が、かかってたっていうのもあるのかもしれないけど、なんか空間に浮かんでたなってイメージが残ってますね。
- EMTG:歌声に、オートチューンをかける事に、抵抗はないんですか?
- 川畑:全然無いです。
堂珍:この曲だと、気持ちいいですね。
川畑:とにかく歌を聴いてほしい、生の歌声を聴いて欲しいって曲では使わないですけど、より曲の世界観がひとつになるというところでは、オートチューンもあっていいと思ってますね。「Trinity」のような曲で、世界観をひとつにして、歌すらもすごく……楽器のように扱って使うっていうのは、僕はいい事だと思うんですよ。聴いてて“なんだ、この声”みたいな感じもあるけど、そこに作品の広がりが出てくると思うんですよね。 - EMTG:では、それぞれのソロについてお伺いします。シングル収録以外のソロ曲について、それぞれの曲のテーマをお願いします。
- 堂珍:まず「Lucid dream」は、テーマは、本当にひとことで言うと、自分の中の二面性。歌の中ではふたつの選択を迫られて、天使と悪魔、どっちを選ぶの、みたいな。「Failure」は、直訳すると「失敗」なんですけど、自分の中では、飛び降りてダイヴする時のスローモーションの感じ。それぐらい自分を追い込んだ愛をね、カウンターで跳ねのけたイメージ。「Believe」は、ちょっと歌詞が可愛くなっちゃって、自分でもくすぐったいなと思うんですけど、エンディングにシャウトして歌いあげる自分がいたり。なんか……そういう歌詞と曲のバランスもそうだし、白と黒のバランスっていうのもね……出したいと思ったんです。
- EMTG:今おっしゃった、白と黒というのは、ブラックミュージックと、白人がやるロックって意味ですか?
- 堂珍:そう、そう。レニ―クラビッツがジョンレノンをカバーする、みたいな。バランス、サジ加減ですよね。この曲だけに限らず、いろんな方向から、曲の中でのバランスは、大事にしましたね。
- EMTG:川畑さんはいかがでしょう?
- 川畑:今回、アルバムを意識して5曲を書き下ろしたわけじゃなくて、ソロのライヴが前提にあったんですよね。だからやっぱり1曲、1曲「こういう曲が欲しい、こういう曲がいいだろう」って作っていった。例えば「sub-way」は、“こいつ何考えているんだろう”っていう、そういうドキドキ感が好きで出したかった。「STOP」は、一緒に曲を作っていた人が、曲の世界がしっかり見えてたので、そこを膨らまして作っていきましたね。「Hero」は、クリス・ブラウンとジャスティン・ビーバーがやった曲のミュージックヴィデオの世界観がすごく好きで、見ててパッと“ヒーローでありたいな”と思ったんですよ。自分の音楽で、ソッと救えたらいいなと思って。歌詞では、作詞家さんと言葉をやりとりして作っていった曲なんですよね。
- EMTG:では最後に。今回の『Trinity』、出来あがって聴いてみた後、思った事はどんな事でした?
- 川畑:まず、単純に聴いて面白かったですね。それぞれがやりたい事がまったく違う事、それに2人が交わる事でCHEMISTRYが生まれるって事を、改めて感じる事が出来たように思いますね。あと、3枚、どれを聴いても、ここで満足していないっていうか。CHEMISTRYでも、それぞれのソロでも、この先を観ているのが感じられた。すごく良かったなと思うし、そこが、ちゃんとお客さんに届けばいいなって感じですね。
堂珍:聴いてもらったら、本当、いろんな部分、いろんな意味で、納得してもらえる1枚が出来たなと。だからOK! ですね(笑)。
【取材・文 伊藤亜希】
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ビデオコメント
リリース情報
お知らせ
●堂珍嘉邦
恋すぽ
広島で放送されてる広島カープの番組なんですよ。ここで結構、選手の情報とか、キャンプの様子もわかるから、よく見てるんですよね。それこそ、毎日チェックしてるかもしれない(笑)。今日もさっき、見てました。
●川畑 要
恋すぽ
正直、最近、まったくネット、見られてないんですよ。ここ最近で、いちばん最後に検索したのが向井理。ドラマの収録始まる前に、趣味なんだろう、とか思って。そしたら、お酒好き、ボルタリング好き、おー、俺も、みたいな(笑)
■ライブ情報
CHEMISTRY TOUR 2012 -Trinity-
2012/02/04(土)戸田市文化会館
2012/02/18(土)高知県民文化ホール・オレンジホール
2012/02/25(土)福岡サンパレス
2012/02/26(日)神戸国際会館こくさいホール
2012/03/07(水)NHKホール
2012/03/10(土)札幌市民ホール
2012/03/17(土)新潟県民会館
2012/03/20(火)広島ALSOKホール
2012/03/25(日)仙台サンプラザホール
2012/03/31(土)名古屋国際会議場センチュリーホール
2012/04/07(土)那覇市民会館