CHEMISTRYの新曲は男たちの絆、兄弟愛を壮大に歌い上げた渾身のバラード
CHEMISTRY | 2011.02.15
2001年3月――某オーディション番組から誕生した男性デュオ・CHEMISTRYがシングル「PIECES OF A DREAM」で鮮烈なデビューを飾ったあの日から、もうすぐ10年の時間が経とうとしている。彼らにとって大きな節目である2011年はさまざまな活動計画が立てられていて、まさに貴重なメモリアルイヤーになることは間違いない。
その第1弾として放たれるのが、シンプルかつ美しい旋律に真っすぐな歌声が響くシングル「a better tomorrow」。心の奥底にまで感動が広がっていくような、壮大なバラードだ。3月2日に発売するベストアルバム、4月から始まる全国ツアーの話も含めて、現在の彼らの率直な想いを聞いてみた。
- EMTG:シングル「a better tomorrow」は、そもそも前回のシングル「Keep Your Love」のボーナストラックとして収録されていた曲ですよね?
- 川畑 要:そうなんです。でも、そこに入っていたのは全編韓国語で歌ったバージョンで、今回はその日本語版。せっかく映画「男たちの挽歌」(日本では2月19日公開)の全世界主題歌に起用していただいたタイミングでもあるので、日本語バージョンもしっかりシングルとして届けたいなと思い、今回のリリースが決まりました。
- EMTG:資料によると、韓国語バージョンが全世界公開版の主題歌、日本語バージョンが日本公開版の主題歌ということで。それにしても、同じメロディーで歌詞が2つあるというのは、珍しいパターンですよね。
- 堂珍嘉邦:そうですね。経緯としては、もともと日本語バージョンがあって、韓国語バージョンの歌詞はそれを元にした形にはなってるんですけどね。
- 川畑 要:実は僕ら、過去に日韓W杯の公式テーマ曲を歌ったり、韓国のアーティストとコラボした経験とかあって、意外に韓国とは関係性があるんですよ。そんな中で、今回は僕らのことを知ってくれていた映画サイドから曲のオファーをいただいたということで……。
- EMTG:そういう流れだったんですね。でも最初にその話を聞いたときはどう思いました?
- 川畑 要:いやぁもう、キタ!!って感じですよね(笑)。
- 堂珍嘉邦:僕もすごく光栄に思いました。韓国のアーティストってすごく研究熱心だし、日本語も上手じゃないですか? だから逆に自分も失礼のないようにというか、ちゃんと歌い上げたいなと思いましたね。
- EMTG:ところで、今作の歌詞は映画「男たちの挽歌」とリンクした内容になっているんですか?
- 川畑 要:そうですね。映画で描かれているのが男たちの絆や兄弟愛という部分で、そこはすごくリンクしていると思います。
- 堂珍嘉邦:兄弟愛の部分に関しては、離ればなれになって会えなくても気持ちは繋がってるよっていう。歌詞には“お互いに空を見上げて思うこと”っていうものが描かれているんですが、それがすごく切なく、大きな意味での愛を歌っている気がして。なので僕は、この曲をラブストーリーっぽく歌ってもいいのかなという想いもありましたね。
- EMTG:ちなみに今回、お二人のハモリは少ないですよね?
- 川畑 要:はい、その通りです。
- 堂珍嘉邦:サウンドは大部分が生演奏だし、コーラスワークを生音と融合させる……っていうのがちょっと見えなかったんですよ。だから今回は、シンプルな味付けで良ければそれでいいんじゃない?って。決して引き算という意味ではないんですけどね。
- 川畑 要:それにこの曲は全体的に韓国の香りがあるし、そういう意味では、韓国だとこういったスローな曲ってハモリより歌一本で魅力を引き出すものが多いんです。だから今回も各々の1本の声が引き立つようなアレンジがいいだろうということになったんです。
- EMTG:あとは、サビ手前の川畑さんのボーカルがものすごい迫力で!
- 川畑 要:あぁ、あの(声を)張ってるとこですね。今回、張るとこは全部僕だったんですよ。でも、そこが個人的には男の強さというものを特に感じられた部分というか。僕自身も好きパートですね。
- EMTG:この曲が実際にエンディングで流れるところはもうご覧になりましたか?
- 川畑 要:はい。初めて見たときは、ようやく繋がったなっていう感じで。映画を見ずにレコーディングしていたから、繋がりはずっと気になってんですよ。だから完成作品を見たときはうれしかったですね。あと、単純に映画の内容にはグッと入り込んじゃいました。
- 堂珍嘉邦:自分たちの歌が流れて、それを聴いてくれている人たちがいるっていう光景を試写会で見たとき、改めて実感が湧きましたね。
- EMTG:一方のカップリング曲「Be Yourself」は、お二人が作詞作曲にも参加したナンバー。これはどういう経緯で制作が始まったんですか?
- 川畑 要:きっかけは、10周年の記念ソング的なものをやれたらいいねっていう話からですね。
- 堂珍嘉邦:で、最初に出たキーワードが“ミディアムバラード”だったんです。なぜかというと、しっとりした感じにはしたくないけど、ある程度の打ち込みサウンドというかエッジの効いた勢いみたいなものは欲しかった。あと、二人の声が生きる形っていうのがミディアムバラードなのかなっていう気持ちもあったので。
- EMTG:じゃあ、まずは曲調から決まったということですね。歌詞やタイトルはどうですか?
- 堂珍嘉邦:これは最初、作詞家のMIZUEさんに仮歌をつけてくださいってお願いしたときから“Be Yourself”という言葉が入ってて、それが歌っててすごく気持ち良くて。
- 川畑 要:まずは1番サビくらいまで作っていただいてたんですが、その時点からすごくいい言葉がつまってるなってと思ったんです。歌詞の世界観が自分にも当てはまるところがたくさんあったし、もちろん、この先もずっと進んでいくぞ!という意味で……僕は手紙を出すような気持ちで自分の想いをMIZUEさんに託して、歌詞をまとめてもらいましたね。
- 堂珍嘉邦:2番は僕が書いたんですけど、歌詞の表現としては語ってるようなニュアンスがあるかもしれません。そこに込めた想いは本当にナチュラルというか等身大で。“何故 生まれたの?”とか“何処に 向かうの?”とか、自分でも曲を聴くとやっぱり考えてしまいますしね。リスナーの方にも、聴きながら色々感じてもらえる曲になっているんじゃないかと思います。
- EMTG:今後は、10周年のベストアルバム『CHEMISTRY 2001-2011』をリリースし、全国ツアーも決定。これは、どういったステージになる予定ですか?
- 川畑 要:まずはこのベストアルバムが、自分たちの10年間のすべての想いをぎっしりと詰め込んだものになっているので。音源だけじゃなく、全部自分たちでチェックした懐かしい映像なども入っているので、楽しんでいただきたいですね。で、そのあとにはやっぱりライブを見に来て欲しいなと。CHEMISTRYの10年間というものを感じられるステージにしたいですね。
- 堂珍嘉邦:自分たちがこれまで何をしてきたかっていうのが、このベストアルバムを聴くとよく分かると思うので。その集大成として、ライブでは皆さんが色々な楽しみ方ができることをやっていきたいと思います。
【 取材・文:川倉 由起子 】
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ビデオコメント
リリース情報
INFORMATION
CHEMISTRY 10th Anniversary Tour -neon-
◆4月9日(土)
三郷市文化会館(埼玉)
OPEN16:00/START17:00
[問]ディスクガレージ 03-5436-9600
◆4月15日(金)
福岡サンパレス(福岡)
OPEN18:00/START19:00
[問]キョード西日本 092-714-0159
◆4月23日(土)
札幌市民ホール(北海道)
OPEN17:00/START17:30
[問]ウエス 011-614-9999
◆4月30日(土)
愛知芸術劇場(愛知)
OPEN17:00/START18:00
[問]サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
◆5月5日(木・祝)
東京エレクトロンホール宮城(宮城)
OPEN17:00/START18:00
[問]GIP 022-222-9999
◆5月7日(土)
サンポートホール高松(香川)
OPEN16:00/START17:00
[問]デューク高松 087-822-2520
◆6月11日(土)
大阪城ホール(大阪)
OPEN15:30/START17:00
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
◆6月12日(日)
大阪城ホール(大阪)
OPEN15:30/START17:00
キョードーインフォメーション 06-7732-8888
◆7月9日(土)
さいたまスーパーアリーナ(埼玉)
OPEN15:30/START17:00
[問]HIP 03-3475-9999
◆7月10日(日)
さいたまスーパーアリーナ(埼玉)
OPEN15:30/START17:00
[問]HIP 03-3475-9999