自らの世界観を更に広げたCHEMISTRYの新曲
CHEMISTRY | 2010.12.13
『来年10周年を迎えるCHEMISTRYの世界観を拡げるニューシングル』
CHEMISTRYが来年の10th アニバーサリー・イヤーに向けて、期間限定のスペシャル・プロジェクト “CHEMISTRY+Synergy”をスタートさせ、早くも第2弾シングル「Keep Your Love」をリリースする。
Synergyはダンスシーンの中でも超個性的 な4人をピックアップしたユニットで、堂珍嘉邦、川畑要を含めた6人のダンス・パフォーマンスはCHEMISTRYの楽曲の魅力に新たな 光を投げかける。ダンスジェニックな「Keep Your Love」のカップリングには、トリッキーなアレンジのダンス・チューン 「TOGETHER」と、映画『男たちの挽歌』(邦題)の主題歌「a better tomorrow」で、こちらは全編韓国語で歌われるバラードだ。歌いながら踊るというチャレンジは、果たしてCHEMISTRYのボーカルワークにどんな変化をもたらすのか? ふたりにニューシングルについて聞いてみた。
- EMTG: CHEMISTRY+Synergyとしての活動は、ふたりの音楽にどんな影響を与えてますか?
- 川畑: CHEMISTRYってじっくりバラードを聴かせるっていうイメージだったんですけど、Synergyと出会って上半期活動してき て、変わりましたね。前は気付かなかったリズムの取り方を知ったり。レコーディングでも、いつもだったらマイクに向かうっていう意識が強 かったんですが、今は歌ってて「ここは踊りながら歌うと気持ちいいだろうな」って思ったり。海外のアーティストのレコーディング風景のビ デオを見ると、ノリながら歌っているじゃないですか。ああいうことが大事なんだって、改めて思いました。
- 堂珍: ライブでも、今までは歌うこととお客さんを意識しながらやってたんですけど、今はそれにダンスが加わった。変な言い方ですけど、やる ことが増えたことで、歌に迷いがなくなった。考え過ぎないで歌える。歌を大事にしつつ、歌詞の内容をちゃんと踏まえて振り付けてくれるので、伝わりやすくなったと思います。
- 川畑: そうそう。Synergyって、器用なまでにメロディや音や言葉に沿って振り付けをしてくれるんですよ。
- EMTG: たとえば今回の「Keep Your Love」は、どんな風にコラボしたんですか?
- 川畑: 三角関係の歌詞に、Synergyのkeitoくんがバッチリの振り付けをしてくれて。
- EMTG: keitoくんて、三角関係が得意なキャラクターなんですか?(笑)
- 川畑: そういう訳ではないんですけど(笑)。彼は以前から僕らのファンで、今回一緒にやることになって、「光栄です」って言ってすごく喜んでくれた。 CHEMISTRYの世界観を分かっているから、たとえば歌詞の“壊れそうなデルタ”っていうキーワードをちゃんと拾って振り付けて くれてます。
- 堂珍: 第一弾シングルの「Shawty」はDeeくんが振り付けをやってくれた。RuiくんもChihiroくんも個性的だから、すごくバ リエーションがあって面白い。
- 川畑: ツアーではそれぞれに合う曲の振り付けを担当してもらって、Synergyの4人のよさが出て楽しいです。
- 堂珍: 「Keep Your Love」は「Shawty」に比べてテンポが速くてダンスは大変だったけど、動いててかっこよく見える。主 人公は男性なんだけど、しなやかでフェミニンな感覚も必要な曲なので、keitoくんらしさが出た振り付けになってると思います。
- EMTG:それにしても♪君を抱けるのは僕しかいない♪っていうフレーズは強烈ですね。
- 堂珍: 強烈ですか?(笑)。♪不安定なバランスに心 苛立って♪っていうところはいつもより高めに 歌ったり、♪くちづける♪は叫んでる。そういう言葉の世界観を持ちつつ踊るのは、CHEMISTRY+Synergyの6人にしかで きないと思ってます。
- EMTG: カップリングの「TOGETHER」もダンスが似合いそうな曲ですね。
- 川畑: 実はカップリングで悩みました。「TOGETHER」は、もろにダンスの曲だし、CHEMISTRY+Synergyは期間限定だから、 こっちがシングルでもいいかなって。
- 堂珍:「TOGETHER」の方がSynergyの4人のよさが出せるかなとも思った。ダンスだけのパートを作ろうと思ったとき、6人が向き 合って踊ってるイメージが見えたから、こっちの振り付けはDeeくんです。
- EMTG: 本当にバリエーションが豊富なコラボですね。自分たちが踊ることに関しては、ためらいはなかったんですか?
- 川畑: 自分自身でもそうなんですけど、好きなアーティストが急にそれまでと真逆なことをやると、「どうしたの?」って戸惑うじゃないです か。でも、それ以上に新鮮だったり、新しい面が見えることもある。10年目だからこそ、今まで やってきたことをただ伝えるんじゃなくて、自分たちも新しいことをやりたいし、みんなの期待感もある。バラードはしっかり歌った上 で、ダンスもやってみようと思いました。
- 堂珍: 自分たちしかできない20代を過ごしたと思う。ただ、どんな仕事でもそうなんだけど、生きて く中でいいときも悪いときもある。すでに僕らにはパブリック・イメージがあるけど、それは自分たちの力で変えていくしかない。これか らはそれぞれのパーソナリティを、音楽で打ち出していきたいと思ってます。
- EMTG: さて、12月には“EMTG MUSIC Fes.2010”に出演しますが?
- 堂珍: ワンマンじゃないのが嬉しいですね。ダンスも見せられる選曲を考えているので、6人のいいところを全面的に出しますよ。
- 川畑: 今の僕らのスタイルを見せつけたい。それを僕らのファンに最初に見せたんですけど、その後、夏のイベントに出て、もっといろんな人に 見せたいと思った。CHEMISTRY+Synergyの6人でやってる意味を、“EMTG MUSIC Fes.2010”で爆発させたいですね。
【取材・文:平山雄一】
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