SPYAIRがニューシングル「サクラミツツキ」をリリース!

SPYAIR | 2013.03.11

 4人になったSPYAIRの初のシングル「サクラミツツキ」は、エネルギッシュで切ないSPYAIR流ポップ。ドラムもギター・ソロもストレートで、まさに『銀魂』のテーマにぴったりのシンプルだが力強い新生SPYAIRサウンドを聴かせてくれる。
 カップリングの「Turning Point」は、得意なへヴィーロックの途中にラップが入っていて、新鮮なアクセントを与えている。まだまだ進化を続けるIKE(vo)、UZ(g&pro)、MOMIKEN(b)、KENTA(dr)、に最新のSPYAIRについて聞いてみた。

UZ:アルバム用の曲だったんですよ。前作シングルの「WENDY ?It’s You?」と同時期に、3rdアルバムの具体的な設計図を考えている中で作った1曲です。
EMTG:3rdアルバムの設計図の中で、「サクラミツツキ」はどんな位置にあるの?
UZ:新しい音楽を模索するっていうよりは、SPYAIR結成からの7年間の集大成としての曲です。浮遊感のある雰囲気で押していく曲で、1stアルバムに入ってる「Beautiful」みたいなタイプ。今までのシングルは“漢気(おとこぎ)”系が多くて、こういうタイプの曲はA面として取り上げられてなかったから、そっちのタイプの集大成でもありますね。
IKE:歌も、新しいチャレンジっていうより、今までにあるものを研ぎ澄ましていったっていう。
EMTG:SPYAIRのシングルとしては、洗練されたコードを使っている。
UZ:そう。俺のメロディとしてはオシャレでしょ(笑)。
EMTG:あはは、オシャレだね。
MOMIKEN:オシャレ? 前にもっとオシャレなメロディの曲があったと思うけど(笑)。雰囲気がよくて、疾走感あふれるロックです!
EMTG:サビのドラムが、思いっきりストレートなのがカッコいい!
KENTA:自分ではもっと複雑なのも考えていたんですけど、『銀魂』のテーマっていうことでわかりやすいリズムにしようって思ってました。でもあれだけストレートな8ビートを叩くのは、勇気が要りました。
EMTG:そうだよね、シンプルなビートこそ、実は難しい。
KENTA:そうなんですよ、8ビートはドラマーの本当の技量が出てしまうから。レコーディングしながら、ドラムのフレーズをどんどん簡略化していった。怖かったですよ。でも、やってよかった。
EMTG:うん。この曲の疾走感は、ドラムからきているところが大きい。そして歌詞は?
MOMIKEN:『銀魂』のお話をもらってから書き始めました。ラブソングっぽく聴こえながら、メッセージを伝えたいなと思った。「My World」みたいな感じです。『銀魂』なので、言葉はいつもより抒情的にして、テーマは“足りないものを探す”っていう。
EMTG:初めて「サクラミツツキ」を聴いたとき、「これは“欲しがりソング”だ!」って思った(笑)。
IKE:欲しがりソング、まさに!(笑)。人間ってまだ欲しいから嘆くし、まだ欲しいから僕は歌うし、この歌はすごく人間ぽいなって思う。
MOMIKEN:確かに欲しがりソングかも(笑)。桜の季節って、別れや出会いがありますよね。昔のものが輝いて見えたりすると、それを取り戻そうとしたり。ただ、あくまで前向きな歌詞にしたかったんですよ。
EMTG:「サクラミツツキ」って「桜満月」のことだと思うけど、どこからこのタイトルを付けたの?
KENTA:『銀魂』だから、タイトルは英語や漢字よりもカタカナのほうがいいんじゃないかって思って、俺が「カタカナがいいな」って言ったんです。
IKE:でも、自分がそう言ったこと、忘れてたくせに(笑)。
EMTG:あははは。
MOMIKEN:KENTAに「カタカナがいい」って言われたときは、正直「えっ???」だったんですけど(笑)。
IKE:想像力を掻きたてられる、いいタイトルですよね。和風でもあるし、いろんな連想ができて気に入ってます。
EMTG:カップリングの「Turning Point」は、一転して激しいロックだ!
KENTA:ドラマーとしては「サクラミツツキ」とは真逆。UZが「やり切って!」って言うから、派手な2バス(注:バスドラムを2台使う、へヴィーロックの典型的なドラムスタイル)でやってます。シンプルな「サクラミツツキ」のドラムがあったからこそですね。
UZ:「サクラミツツキ」と同じく意識がアルバムに向かってて、“へヴィーなグルーヴ”は俺らの血液だから、この曲を作りました。2ndアルバムではその血液をあんまり打ち出さなかったから、3rdでは4人でもう一度激しい音楽をちゃんとやりたいなと思ったんです。俺もギターの音も、ワルそうな感じにして(笑)。
IKE:UZからデモをもらったとき、嬉しかったですよ。ロックキッズが暴れられる仕様になってる。俺もデモを家で聴きながら、一人で暴れてみた(笑)。ライブでこそ、活きてくる曲です。
MOMIKEN:ベースも、とにかく頭を振れるようにした。武道館のライブで自分の役割がはっきりしたところがあって、ライブで身体を動かしながらここまで弾くのってオイシイでしょ(笑)。
EMTG:ところで、この曲のラップがカッコいいんだけど?
UZ:俺が遊びでやりました。
EMTG:えっ、これUZなの?
UZ:そうなんですよ。ちょっと遊んでみるかってやったんだけど、ミックスでどんどん大きくなっちゃって。大丈夫ですかね?
EMTG:いいでしょ、これ!
UZ:自分でも楽しくなってきてるんですけど(笑)。
IKE:このシングルはすべてライブに向かっているので、次のツアーを楽しみにしていてください!
EMTG:ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】

tag一覧 シングル 男性ボーカル SPYAIR

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ビデオコメント

リリース情報

サクラミツツキ(初回盤)

サクラミツツキ(初回盤)

2013年03月13日

ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ

ディスク:1
1. サクラミツツキ
2. Turning Point
3. サクラミツツキ (inst.)
4. Turning Point (inst.)
ディスク:2
1. サクラミツツキ (Music Video)

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■マイ検索ワード

●IKE(Vo)
ハードロマンチッカー

映画を何か見たいなと思って、『ハードロマンチッカー』を。僕らの曲が主題歌だったドラマ『ドン★キホーテ』の主演の松田翔太さんが主演されてる作品なんですけど。衣装がかっこ良くて。ビジュアル的なところから入ったんですけど、すげえ楽しい作品になってるんで、よかったらみんな見てください。

●UZ(G&Pro)
剛力彩芽

俺は剛力彩芽さん。楽曲制作の息抜きにたまたまテレビを付けて彼女の出てるドラマを見たら、画面上から出る魅力にトリコにされてました。

●MOMIKEN(B)
ピアス 位置

開ける場所です。今回のツアーグッズでピアスを出すので。俺、穴はあるけど全部お気に入りで埋まってるから、足りないと思って、4つ一気に開けた。そしたら頭痛くてさ、開けすぎて(笑)。

●KENTA(Dr)
ビブラム

ビブラムっていう靴ですね。ファイブフィンガーシリーズっていうのを検索してまして。理由は、ドラムのキックペダルを踏む際に、靴下でやるのか、靴でやったほうがいいのかっていうのをずっと悩んでまして。ビブラムのファイブフィンガーシリーズがいいよっていうのを聞いたんで調べました。


■ライブ情報

SPYAIR TOUR 2013 サクラミツツキ
2013/03/11(月)名古屋 ell.FITS ALL
2013/03/12(火)名古屋 ell.FITS ALL
2013/03/16(土)yokohama BayHall
2013/03/17(日)yokohama BayHall
2013/03/31(日)Zepp Namba Osaka
2013/04/12(金)福岡 DRUM LOGOS
2013/04/14(日)高松 MONSTER
2013/04/19(金)広島 CLUB QUATTRO
2013/04/21(日)Zepp Nagoya
2013/04/24(水)新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
2013/04/27(土)札幌 PENNY LANE 24
2013/04/30(火)仙台 CLUB JUNKBOX
2013/05/03(金)Zepp Tokyo

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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