SPYAIRが、ニューシングル「虹」をリリース!

SPYAIR | 2013.05.23

 バンド・シーン屈指の“名曲率”を誇るSPYAIRのニューシングル「虹」は、現在のSPYAIRの持つすべてを投入した密度の高いポップチューン。またしてもSPYAIRの名曲リストに加わること間違いなしの出来映えだ。曲の進行に合わせて変化するKENTAのリズムも、UZのギターやMOMIKENのべースのフレーズに秘められたカウンター・メロディも、ひらすらIKEのボーカルを遠くまで届かせるために鳴らされる。♪生まれ変われるなら…。誰かがそう言っていた それじゃあ傷は消えても 君がいない♪という美しくて哀しいリリックが、心に刺さる。
 これまで数々のバンドに光を与えてきた久保田光太郎をプロデューサーに迎えて、サウンドはさらに磨きがかかった「虹」は、テレビドラマ『潜入探偵トカゲ』の主題歌にピックアップされた。
 武道館を成功させたアーティストとは思えない貪欲さで突き進むSPYAIRに、新作について聞いてみた。

UZ:去年の秋頃にタイアップの話をいただいていて、年末から曲を作り始めて。SPYAIRは武道館ライブを成功させることができたんですけど、バンドの将来を考えると、CDも成功させなくちゃいけない時期に来てた。バンド生命を賭けられる曲を堂々とリリースしたかったので、3カ月間、地獄のように曲を作り続けましたね。でも、出来た曲を聴きながらみんなで話し合った結果、全部ダメだった。
KENTA:あんなに苦しんでるUZを見るのは、初めてだったな。
IKE:UZは曲が出来ると、毎回、やり切った顔をするんですけど、今回はそれを数回繰り返して、それでもダメだったですね。
MOMIKEN:これで決まりでしょって思った曲でも、スタッフからオーケーが出なかったりして。
UZ:そこまで行ったとき、もう何も考えずに、「SPYAIRらしい曲を作ろう」と思ったんです。野外で鳴らすこともイメージして、湧き出てくるものを曲にしようって。そうしたら、俺たち本来の音楽が出てきた。スタッフもみんな納得して、これからSPYAIRは「虹」で攻めて行こうってなりました。
EMTG:もの凄く苦労したんだね。
UZ:はい。でも、ここまでみんなが言いたいことを言って突き詰めたのは初めてだったんで、大変でしたけど、“勝負の年”っていう意識は高まりましたね。いつもいい曲を作りたいと思ってるんですけど、実際、それが売れないとバンドを続けられないし。「虹」に関しては、「こんな洋楽志向の曲でいいのかな」と思ったんですけど、スタッフが背中を押してくれました。
IKE:俺らがいちばんカッコいいと思ってるものをやらせてもらってるのは、本当に幸せ。スタッフもメンバーも、凄く勇気があるっていうか、音楽バカっていうか(笑)。
UZ:その意味では、プロデューサーの久保田さんが、元々、洋楽志向の曲を、聴きやすい邦楽に寄せてくれたんです。俺は音楽理論を習ったことがなかったんですけど、いろいろ教えてもらって、貴重な経験でした。
IKE:今まで自分たちで歌のディレクションをしてきたんだけど、今回は久保田さんにやってもらった。特に歌の選び方に関して、少しブサイクなものでも、人間味のあるテイクをオーケーにしてくれたんですよ。特にBメロとかは、声がヨレまくってる。でも、きれいに作り込むことが、心を動かすことじゃないって思いましたね。結果、それがバンドの共通認識になりました。
MOMIKEN:今回のレコーディング中は、刺激の連続。特に歌詞が難しかったです。ドラマのプロットを読んで、まず恋愛の歌ではないと思った。それと、「BEAUTIFUL DAYS」みたいに「頑張ろう」とか「前向きに行こう」とか、何かを明確に歌うものでもない。今までより俯瞰で見る。でも、上から目線じゃない。こういう歌詞って、「いいことを言おう」じゃなくて、使う言葉のチョイスのセンスが大事になる。たとえば「虹」は、ある人にとっては宝かもしれないけど、虹なんてどうでもいいと思ってる人もいる。じゃ、自分にとっての宝って何なんだろう、誰なんだろうって、凄く考えました。
UZ:音楽をデータとして買える時代だけど、俺はジャケットを含めてCDは宝だと思う。でも、CDをゴミのように扱う人もいて。それでも俺は、そんなゴミのようなものに情熱を傾けて、命がけで作って、最高のものを残したいと思ってる。
IKE:俺は「音楽はデータでいいんじゃないか」って思い始めてたんですよ。でもレコーディングを重ねていくうちに、CDが宝に思えるようになった。みんなで思いを共有していったから、そう思えたんだと思います。だからこの「虹」を歌う意味は、自分と他人が大切にしているものを、クロスさせることだと思ってます。そこに、やりがいを感じてます。
KENTA:俺にとってドラムは宝だけど、やってない人にとってはゴミのように感じるかもしれない。ドラムはコンピュータでやればいいじゃんって。でも、ライブになると重要な楽器になる。それと似ていることなのかもしれないですね。
EMTG:「虹」は、単なるシングルじゃなくて、SPYAIRにとって大切な曲になりそうだね。で、カップリングの「Are You Champion? Yeah!! I’m Champion !!」は「虹」とは正反対の面白ソング!
UZ:「虹」ばっかりだと疲れるから、楽しく聴かせるものをカップリングにしたかったんですよ。「バカなロックバンドが鳴らしてますっ」みたいな曲。俺たちのプライベートは、こっち側だし(笑)。
IKE:レコーディングも楽しかったです。痛みの歌だけじゃ、息苦しい。こういう歌も、ロックバンドとして必要な要素。理想だけじゃなくて、面白おかしい音楽も提供していかないと(笑)。
EMTG:女子の声が入ってるけど?
UZ:現役チアガールに参加してもらいました。女の子の声が入ることで、聴きやすくなってると思う。
KENTA:「Are You Champion? Yeah!! I’m Champion !!」みたいな曲があって、「虹」が伝わってくれればいいと思います。
EMTG:ありがとうございました。

【取材・文:平山雄一】

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リリース情報

虹【初回限定盤】(CD+DVD)

虹【初回限定盤】(CD+DVD)

2013年05月29日

ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ

1.虹
2.Are You Champion? Yeah!! I’m Champion !!
3.虹(Inst.)
4.Are You Champion? Yeah!! I’m Champion !!(カラオケver.)

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ソファー用の掃除機です。赤外線を当ててダニを殺しながら吸い込んでくっていう掃除機。テレビで土田さんが紹介してて、マジかーと思って(笑)。これが、思ったよりよかったんですよ。布団とかもふっくらしました。

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ツアー中に、システムがトラブったとき用にもう一個、予備のパソコンを用意しようっていうことを話してて、いろいろと調べてました。結局MacBookでいいのが見つかったんで、買おうと思ってます。

■ライブ情報

”真夏の3番勝負”2013
2013/08/12(月)Shibuya O-EAST
2013/08/13(火)Shibuya O-EAST
2013/08/14(水)Shibuya O-EAST

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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