振り切ったシングル「Phantom Pain」に懸けたT.M.Revolutionの真意とは?

T.M.Revolution | 2014.09.02

 8月にシングル「突キ破レル-Time to SMASH !」をリリースしたT.M.Revolution。アッパーな楽曲を出したあとに用意していたのは、何と9年ぶりのバラードシングルとなる「Phantom Pain」(9月3日発売)。池田模範堂「デリケアエムズ」のCMソングとして、歌詞違いで先におなじみとなったこの曲だが、待望のこのシングルは出来映えは西川貴教の伸びやかな歌声が堪能できる感動的な仕上がり。今回は、楽曲制作秘話から今後の予定に至るまで、あれこれ語ってもらった。

EMTG:連続リリース2本目のシングル「Phantom Pain」は、“池田模範堂「デリケアエムズ」”のCMで、すでに超話題ですが……。
西川:話題ですか? なってたらいいな。
EMTG:話題になりまくってますよ。CMでは歌詞違いのバージョンが流れるわけですが、そもそもこういうコラボが実現したいきさつというのは?
西川:CMのお話を最初にいただいた時には、すでに絵コンテもあって。ただ、その時の絵コンテは、全く別の内容だったんです。せっかく出演させていただくわけだし、どうせやるんだったらもっと面白くできないかなと思って、こちらから逆提案させていただきました。
EMTG:そうだったんですか!
西川:正直、まわりのスタッフから物議もかもしまして……。アーティストイメージなんてものがあるのかわからないですけど、“それってやるべきなの?”みたいな。でも、どうせやるなら中途半端はよくない!そこで“思い切り振り切ったもの”を提案させていただいたんですよね。そうしたら、代理店の方もクライアントさんも“それは面白い!”と言っていただけたので、ああいうCMになったんです。
EMTG:自分発信だったんですね。いや、最近では“股間の歌”という異名もありますが、あのCM、もはやカッコいいと思いますよ。
西川:嬉しいです。しかも、お陰様で、現時点では前年比を上回る売り上げをあげていると伺っています(笑)。
EMTG:す……すごい(笑)。でも、そこで歌われていた曲が……歌詞は違いますが、シングル「Phantom Pain」として世に出るのは、感慨深いというか。そもそも、バラードをシングルで出すというのは、久しぶりじゃないですか? ちなみに、CMとMVが同じ作りというのも面白いですね。
西川:最初から同じカット割りで撮ってますから。結果、「Phantom Pain」のTVスポットと、“デリケアエムズ”のCMが続けて流れたら、きっと面白いだろうなっていうところからスタートしてるんです。だって、メロディーも何もかも一緒ですからね。違うのは歌詞だけです(笑)。かゆみと痛みっていう対極にあることを歌ってますから。しかも、新譜でこれをやってしまうっていう(笑)。
EMTG:つまり、「Phantom Pain」ありきでCMにつながったわけではないんですもんね。あくまでCMが先っていう。
西川:そうなんです。だから、今回はCMとMVの撮影も同時に出来たんですよね。セットや照明、シチュエーションも全部同じでこそ意味があるわけで。
EMTG:そう考えると、かなり時間をかけて練られていたわけですね。
西川:そうなんですよ。だから「突キ破レル-Time to SMASH !」(8月リリースのシングル)よりも前からあった曲なんです。
EMTG:あと、純粋に「Phantom Pain」はライブで聴いてみたい曲ですね。
西川:バラードシングル自体、9年ぶりですからね。ここ最近はアニメとのコラボも多くて、気持ちを鼓舞するような曲を求められることが多かったんですよね。ちょうど「突キ破レル-Time to SMASH !」と対極をなすような曲になって、よかったなと。
EMTG:さて、シングルリリース後、9月13日(土)、14日(日)には恒例のイナズマロックフェス 2014も控えてますね。今年で何回目になりますか?
西川:6回目です。
EMTG:すっかり根づきましたね。
西川:確かに、このために滋賀県を訪れてくださる人も増えたと思います。ここからまた10周年に向けて、イベント自体をどうくみ上げていくのかを、考えなきゃっていう時期にきてるんじゃないかな。今年は、そういう大事なタイミングになると思います。
EMTG:イナズマ以降はどうなっていきそうですか?
西川:10月に台湾で初めてのワンマン公演があるんですよ。まずはそこですね。
EMTG:台湾のワンマンが初っていうのが意外です。
西川:そうなんですよ。単独公演っていうのが実は初めてなんですよね。アメリカやシンガポール、インドネシアで行われたイベントには出演させていただいたんですけどね。そういう意味でも、すごく楽しみです。
EMTG:それと、どうしても次のアルバムはいつなんだろうとか気になりますけど(笑)。
西川:当然、シングルの枚数が積み上がってきていますし、期待していて欲しいですね。年内は、まだまだイベントもありますし、徐々に来年の活動につなげていきたいです。
EMTG:期待しております!

【取材・文:海江敦士】

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リリース情報

Phantom Pain(初回生産限定盤)[CD+DVD]

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2014年09月03日

ERJ

1. Phantom Pain
2. Count ZERO (Re:boot)
3. 臍淑女 -ヴィーナス- (Re:boot)
4. Phantom Pain (Original Backing Track)

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お知らせ

■ライブ情報

イナズマロック フェス 2014
2014/09/13 (土)滋賀県 草津市 烏丸半島芝生広場
2014/09/14 (日)滋賀県 草津市 烏丸半島芝生広場

T.M.R. LIVE REVOLUTION’14 in Taipei
2014/10/18 (土)台湾Legacy Taipei
2014/10/19 (日)台湾Legacy Taipei

MBS ANIME FES. 2014
2014/10/11 (土)大阪城ホール

※その他のライブ情報、詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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