2000年12月、絶頂期でありながら、その活動を“終幕”させてしまったバンド、LUNA SEA。その後、2007年の12月24日に東京ドームで一夜限りの復活ライブを行い、話題を呼んだのは記憶に新しい。

そこから3年後の2010年、彼らは世界をまたぐツアー『LUNA SEA 20th ANNIVERSARY WORLD TOUR REBOOT-to the New Moon-』を発表。ドイツ、アメリカ、香港、台湾を経て、12月23、24日にツアー・ファイナルである東京ドーム公演を行った。加えて、25日にも同じ東京ドームで、5万人を無料招待するという型破りなライブを敢行！しかも、インディーズ時代のバンド名称であったLUNACYとして復活し、 黒服限定GIGで黒ずくめのファンを集め、会場を漆黒に染め上げた。 いずれも見逃せないパフォーマンスとなったことは各方面でも大々的に報道された通り。

そして――このたび、その一連のライブがパッケージされた3種類のDVDのリリース（いずれも4月13日発売）が決定。ファンならずとも 必携アイテムと話題になっている。 ここでは、それぞれの作品を簡単に紹介していこう。

まず『LUNA SEA 20th ANNIVERSARY WORLD TOUR REBOOT-to the New Moon-TOUR DOCUMENT』。
これは、タイトルが示すとおり、日本を含む世界5大都市で行われたワールド・ツアーを追ったドキュメント。海外でも高く評価されている彼らが舞台裏で見せる表情は必見。

もうひとつは『LUNA SEA 20th ANNIVERSARY WORLD TOUR REBOOT-to the New Moon-TOKYO DOME』。
こちらは、東京ドーム公演2日目、12月24日に行われたライブを収録したもの。当日、参戦出来なかったファンも、そしてリアルタイムでバンドを見ることが出来なかった新しいファンにも、圧倒的なパワーでプレイされるバンドの最新映像に圧倒されることだろう。「I for You」「END OF SORROW」「ROSIER」「gravity」など、おなじみのヒット曲を網羅したセットリストも圧巻。

そして3点目は『LUNACY 黒服限定GIG ~the Holy Night~』。
これが噂の5万人の黒服限定無料ライブ映像作品。演奏されたのは、インディーズ時代の貴重な曲の数々。ライブの定番曲として親しまれてい るものもあるが、長いこと演奏されていなかったレア曲も飛び出し、スペシャル度の高いライブとなった。もちろん、当時よりもパワフルさを増した演奏力で、オリジナルとはひと味違うサウンドが聴ける。改めて彼らに興味を持った人や、ひたすらLUNA SEAにどっぷりひたりたい人、いずれも楽しめる映像作品となっている。

3月16日にはセルフカバーアルバム『LUNA SEA』（=彼らの1stアルバム）もリリースし、進化し続けるバンドパワーを証明。また、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の被災者支援の義援金として、10年ぶりの新曲「PROMISE」を配信し、この全収益を寄付することを発表した。現在進行形で走り続けるこのモンスターバンドからは、ますます目が離せなくなりそうだ。

【 文：海江敦士 】