レーベル移籍第一弾となる“恋と革命”のシングル『オルタナ・ガールフレンド』が到着!!

Chara | 2012.06.03

 昨年20周年を迎えたCharaが、キューンミュージックへ移籍。この度リリースされるシングル「オルタナ・ガールフレンド」は、移籍第一弾に相応しい勢いのあるナンバーだ。遊び心たっぷりのエレクトロでパンキッシュな曲に、強く可愛いCharaそのものな女の子が描かれた歌詞がのっている。カップリングには、2月17日に東京文化会館小ホールで行われたライヴから「大切をきずくもの」を収録。そんな今作についてはもちろん、ベテランと言えるほどのキャリアを重ねた今も、フレッシュとキュートを更新し続ける彼女の魅力に、思い切り迫った。

EMTG:レコード会社が変わったことが、「オルタナ・ガールフレンド」のフレッシュさにも繋がっていたりするんでしょうか。
Chara:それはあると思いますね。4、5曲入っているデモを聴いてもらっている時に、この曲は「おかしなChara」って仮タイトルが付いていたんだけど、キューンの担当ディレクターが「これ気になりますね」、って言ってくれて。お!?と。あたしはミディアムやスローの曲が合うってわかっているけど、この曲はそうじゃなくてもインパクトあるよね。今回のテーマは“恋と革命”だから。同日にDVDとBlu-ray (昨年12月26日に渋谷公会堂で行われたライヴを収録した『Live Tour 2011“Very Special”』)も出すんですけど、あのツアーは……よく聞く話かもしれないけど、歌う人が愛をあげたいっていう気持ちでステージに立ったら、逆に愛をもらっちゃったみたいな感じだったんだよね。愛された後だから、もっと革命的なことをやりたいっていうのもあって。でも、淡々と続けるっていうことをみんな、あたしも含めてしていて。そういうところも関係あるかな。日本って、何か言うとすぐバッシングされたりするし、でも、どっか……ちょっと言いたいっていう。うちの子供もね、ティーンエイジャーになるので、「お前も恋と革命を知るのだな」と(笑)。その責任も、わかってくる年頃だから。
EMTG:いろいろなことが重なった賜物なんですね。まず、「オルタナ・ガールフレンド」っていうタイトルの語感から最高だと思って。
Chara:そう、語感が好きなの(笑)。このタイトルだけでいい?くらいの(笑)。元々は、別の曲のネタであった言葉で。チャコちゃん(田渕ひさ子=bloodthirsty butchers、toddle、LAMA)と「バンドやろうよ」って言っていた時があって、でもお互い忙しくてネタで終わったけど、その時に彼女と私だし、「私たちオルタナ・ガールフレンドだよね」って言っていたんだよね(笑)。強過ぎるのも嫌だし、男の人が好きな女の人の強さ、みたいなものが好きだから。私は”職業=女”なんで。
EMTG:あぁ、「オルタナ・ガールフレンド」の奔放なアレンジや歌詞は、まさに女性じゃなきゃ生み出せないと思います。私が特に好きなのは、奔放に歌いきった歌詞を《でも、包まれたい》で締め括っているところで。
Chara:そうそう(笑)。こういうの、好きだねえ。わかりやすく歌詞を書く人もいるけど、特にこの曲は散文だから、そこからイメージして欲しいというか。説明もできるけどそうしたらつまらないから。でも……恋をしたいとCharaが思っているってことでしょうね(笑)。
EMTG:今ですか?
Chara:ええ、いつでも(笑)。恋を知らない人も、知っている人も、「恋はいいわよね」って言うでしょ?
EMTG:そうですね(笑)。だから、Charaさんって、この曲に限らず、最初から“恋と革命”を歌ってきたように私には見えるんですよね。
Chara:そうだよ! だって私、愛しのハニーと出会うために音楽やってるんだもん。知らなかったの?
EMTG:言い切りましたね(笑)
Chara:言い切ったよ!(笑)。
EMTG:じゃあ、Charaさんはラブレターのように曲を書くんですね。
Chara:そうだね、告白みたいなものだね。あとは、友人や子供や身近な人に、伝えたい人がいるから歌うんですよ……おっと!?(笑)。
EMTG:そう考えると、Charaさんって常に曲に赤裸々な状況を投影されていますよね。
Chara:あら、よくおわかりで(笑)。あと、歌詞に関してよかったのはね、以前はほっとかれていたんですよね、いい意味で。だから、その期間に面白い成長の仕方をしてきて。野生化したっていうか(笑)。でも、相手が変わると、合わせようとするというか。キューンからも愛を感じるから、愛には愛で返すっていうね。
EMTG:実は器用なんですね、Charaさんって。
Chara:そうなの! そこが、わかりにくいというか。ミクスチャーだからさ。Charaって名前も、実はシャラだったんだよね。切り替えがしゃらっとできるからっていうことで、9歳の時に小学校の先生が付けてくれたんだけど。まぁ、チャラチャラっていう響きは、自分っぽいことは自分っぽいんだよね、ちっちゃいからチョロチョロしてるし。でもちゃらんぽらんっていう感じではないんです。
EMTG:また、今作のトピックとしては、NAOTOさん(ORANGE RANGE)とKenKenさん(RIZE)が参加しているというところで。意外な感じもしたんですけど。
Chara:KenKenはさ、RIZEのイメージがあるけど、意外とファンクが好きだったりして。NAOTOくんも、ブリティッシュロックが好きだったりするし。共通言語もあって、二人ともやりやすかったですよ。
EMTG:カップリングには、「大切をきずくもの」のライヴが収録されていますね。
Chara:一日しかやらない特別なアコースティックライヴで、「来たい」って言ってくれる人も多かったから。この曲は、歌詞も好きで。“恋と革命”は真逆というか、大切な子供を出産して不安になって、遺書だと思って書いたから。「オルタナ・ガールフレンド」を片手に持った時に、ちょっとバランスとりたい、と思って。
EMTG:リリース当時に比べると、歌声が変化していますよね。
Chara:ここ最近は、中声を使うようになったんですよ。昔はウィスパーと地声しかなかったんで。今は地声より中声の方が主流になりつつある(笑)。
EMTG:変化を感じると、今後もますます楽しみになるというか。
Chara:今が一番いいですね。
EMTG:20年やってきて、「今が一番」って言えるのって、素敵ですね!
Chara:実は金子マリさんの真似してみた(笑)。最近仲良くさせてもらっていて、話してた時に、「今が一番いい」って言ったんですよね。それを聞いて、なぬ!? カッコいい!と思って(笑)。でも、一番いいよ、ほんとに! 楽器と声が近付いてきている感じもあるし、これ私がアレンジしたの!?みたいなアイディアも出てくるし。でも、まだまだ。出したいイメージに近付きたいし、いろんな人に影響を受けたいし、感動させられる曲を作りたいですね。

【取材・文:高橋美穂】

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リリース情報

Chara「オルタナ・ガールフレンド」

Chara「オルタナ・ガールフレンド」

2012年06月06日

キューンミュージック

1. オルタナ・ガールフレンド
2. 大切をきずくもの (2012年2月17日 東京文化会館 小ホール)

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ノーランズ(The Nolans)
Twitterをやっているから、凄くいろいろ検索してる(笑)。初めて弾き語りしたのが、ダイアナ・ロスの「Touch Me in the Morning」だったのね。でも、ノーランズかカヴァーした方っぽいアレンジだったなって思って、そこからノーランズを検索したら、4人だった記憶があったんだけど、実は6人だったことがわかって。そこから、ノーランズの「恋のハッピー・デート」を石野真子さんが歌っていた『カックラキン大放送!!』の映像に行って(笑)。研ナオコさんがチラッチラッと出てるやつ(笑)。そこから、八重歯と言えばっていうので伊藤つかささんを検索したら、『夜のヒットスタジオ』で伊藤つかささんが歌ってる後ろにはジュリーさんがチラッチラっと映ってて(笑)。そうしたら、ジュリーさんの後ろにノーランズがいたの! 戻った、っていう(笑)。


■ライブ情報

NANO-MUGEN FES.2012
2012/07/15(土)・16日(日)横浜アリーナ

※その他ライブ情報・詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。

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