Charaが珠玉のバラード曲「プラネット」をリリース!!

Chara | 2012.07.31

 キューンミュージック移籍第一弾シングル「オルタナ・ガールフレンド」から約2ヶ月。早くもニューシングル「プラネット」をリリースするChara。アッパーな前作とはガラッと変わって、母のような包容力と少女のような純粋性を併せ持つ珠玉のバラードだ。心を軽くしてくれる優しい音塊に触れてみて欲しい。2曲目には、4月21日に出演したイベント『キューン20イヤーズ&デイズ』から「しましまのバンビ」を収録。彼女とオーディエンスの人柄が表れた、キュートでハートウォームな空気感は必聴! そしてインタビューも、自然とルーツや日々の生活が滲み出るほど、心地いいものとなった。

EMTG:まず、「プラネット」が出来上がっていった流れを教えて下さい。
Chara:最初、♪ララランランランラーンっていうメロディが、私の中でジブリっぽいと思って、そこから広げていったんです。デモもそんなに本チャンと雰囲気は変わらなかったですね。ピアノは、デモの音をそのまま使っちゃってるし。
EMTG:編曲は、Charaさんの数々の名曲でタッグを組んできた渡辺善太郎さんですね。
Chara:必ずやりたい人なの。善ちゃんは、ほんとは二人でもバンドができると思うくらい、わかってくれている人なんだよね。この曲はそうでもないけど、キュアーやコクトー・ツインズみたいな時代の共通言語があって、それでいて、私と全然違うところも持っているんですよ。私は一人でもできちゃうんですけど、でも、何か……何かサムシングが欲しい時には(笑)、私とは違う何かを持っている人とやりたいんです。この曲も、最初はドラムも私が叩く予定だったんだけど、インフルエンザになっちゃったんですよ。そういう時って私は、”それも運命じゃない?”って受け入れるから、レコーディングは飛ばさないでやろうと。そうしたら、DUTTCH(UZUMAKI)が「俺行けるで」って言うから、「マジで? じゃあ行ってくれない?」ってお願いして。初共演なんだけどね。
EMTG:意外な組み合わせですね!
Chara:でも、DUTTCHは実はポップス出身だからね。
EMTG:そして、臨機応変ですよね。
Chara:そういうの、インフルとかじゃなくても、私、結構あるよ。最初は自分でやるつもりでも、”あれ? 何かいい気がする!”って思って頼んだり。人と人との繋がりを大事にしたいからね。
EMTG:ちなみに、前作の「オルタナ・ガールフレンド」のテーマは“恋と革命”でしたが、今回の「プラネット」は何かテーマはありましたか?
Chara:仕事でも子供でも何でもいいんだけど、大切なものがあったりするとね、なくすことが凄く怖くなったりするじゃない? 「オルタナ・ガールフレンド」みたいに恋と革命を歌ってる女の子でも、そういうことがあったりするのよねっていう(笑)。
EMTG:でも、不安に浸れるよりは、不安からふわっとさせてくれるような曲ですよね。
Chara:そうね。何て言うかな、距離を楽しむことができたらいいかなって。そうすれば、落ち込まないことってあるし。会えない二人がいたとしたら……郷ひろみさんの歌みたいに、《会えない時間が 愛 育てるのさ》っていう(笑)。考え過ぎちゃうと感じられないとも思うけど、考えることもやっぱりいいなって思うしね。最近、お月見が日課になってるからさ。金環日食とか、いろいろあって盛り上がった流れから見るようになったんだけど。夜、家のことが終わってから、中庭に行って、月を見ながらいろいろ考えたり…。何か研ぎ澄まされるのが楽しいんだよね。
EMTG:「プラネット」っていうタイトルとも繋がってそうなエピソードですが。
Chara:あ、でも「プラネット」は、タイトルがなくてずっと図形だったの。(手でジェスチャーを見せながら)丸と丸が重なった、ここの部分です(笑)。でも、「タイトルは図形じゃダメ!!」って言われて。「そうだよねー」って(笑)。私、シルヴァスタインの絵本とかも好きで、『The missing piece(ぼくを探しに)』とか、『The missing piece meets the Big O(続ぼくを探しに ビッグ・オーとの出会い)』とか、そういうイメージで考えていて、分身っていう言葉が浮かんでいたんだけど、何か怖々しいから、他に言葉がないかなって思っていて、今日、っていうかあと1、2時間で提出しなきゃいけないっていう日に絞り出したんだよね(笑)。歌詞の最後の方の《あれも持って これもなくちゃ/彼のマイペース 私のマイペース》っていうところが好きで。お互いを意識しているんだけど、距離があって、でも重なっているっていうような……そのカオス感がブワーっと出てきた時に、自分がシュワーって消えていくような感じがあって、そこで「プラネット」がいいなって思ったんだよね。
EMTG:この浮遊感は、ライヴでも気持ちよさそうですね。
Chara:夏フェスでは歌いたいなって思っています。バンドでも楽しそうなので。
EMTG:そして、2曲目には「しましまのバンビ」のライヴヴァージョンが収録されています。
Chara:「プラネット」とのバランスを考えて、楽しそうな感じの曲を入れました。キューンのイベントでね、1時間くらいやったのかな。凄くいいライヴだったんですよ。お客さんも愛してくれて、いいヴァイヴが生まれて。MCも入っちゃってるんですけど。切れなかったんだよね(笑)。
EMTG:お客さんの歌声も含めて、ライヴの空気が丸々パッケージされていますよね。
Chara:そうなんだよね。いつものライヴもとってもいい雰囲気なんだけど、あれくらいの大きさ(恵比寿リキッドルーム)って凄く……同じくらいの年の人は座りたい人も多いと思うんですけど、みんなの笑顔も見れちゃうし、手を挙げる一人一人がわかるようなところだから。
EMTG:Charaさんのライヴに行ったことがない人は驚くかもしれないですね。曲の途中で話しだしちゃったりするくらい、アットホームな感じだから(笑)。
Chara:そうだよね。遊びに来て欲しいなって思って。Charaのライヴ、楽しいよ(笑)。20年もやってるから、みんな出産や子育てを経験していたり。あとは若い人も来てくれたり、二世代で来てくれたりね。男の人は来にくい雰囲気があるのかと思いきや、音楽好きの人が来てくれたりしていますから。
EMTG:「プラネット」にも《ガラスの子鹿》という歌詞が出てきますが、その繋がりの選曲なのかな、とも思ったんですよね。
Chara:子鹿感が好きなんでしょうね(笑)。『子鹿のバンビ』がちっちゃい時に好きだったんですよ。まあ、いろんな童話が好きだったけど、その本は特にボロボロになるまで読んでいましたね。バンビが恋をするシーンがあってね、“浮かれ頭”になるんだけど、「しましまのバンビ」はそこから影響を受けていて。私の中で、バンビっていうと、<私のピュアな男の子>っていう意味なんだよね。だから、ライヴで「バンビー!」って言うと、私の愛する人っていうことなの。そうすると、「はーい!」って50人くらい手を挙げてくれる時もあるんだよね(笑)。

【取材・文:高橋美穂】

tag一覧 シングル 女性ボーカル Chara

関連記事

リリース情報

プラネット(初回盤)

プラネット(初回盤)

2012年08月01日

KRE

1. プラネット
2. しましまのバンビ

このアルバムを購入

お知らせ

■マイ検索ワード

プリンス(Prince)
月見をしている時に、”今、あれを聴きたいな!!”って思うとYouTubeを開いたりするんです。一昨日は、クール・アンド・ザ・ギャングの「ジョアンナ」のライヴ・ヴァージョンが聴きたくなって。そうしたら、ヴォーカルのJTテイラーの衣装が、シャツインで、頭にキラキラのヘアバンドをしていて、ジャニーズの昔みたいな感じなの(笑)。そこからリッキー・マーティンがいた頃のメヌードを思い出して。見てみたら同じように、ピタピタでキラキラでゴレンジャーみたいな衣装で(笑)。リッキー・マーティンは一番かわいかったけど。で、続けてニュー・エディションの「キャンディ・ガール」を見たら、全然カッコいいんですよ、振りとかも! それで最終的に、”誰が私のアイドルなんだろう?”っていうので、プリンスで終わったんですよね。結論として、ちょっとストレンジな人が好きなんだなって(笑)。そう言えば、プリンスにも「バンビ」っていう曲がありますよね。


■ライブ情報

ROCK IN JAPAN FES.2012
2012/08/03(金)国営ひたち海浜公園

FM802×FM COCOLO present
「MARK’E Rolling 60-It’s great to be alive!-」

2012/08/29(水)大阪城ホール

※その他ライブ情報はオフィシャルサイトをご覧ください。

トップに戻る