中島美嘉、1年ぶりのシングル「明日世界が終わるなら」リリース!
中島美嘉 | 2012.09.19
中島美嘉のニューシングル「明日世界が終わるなら」は、本人の連続出演でも話題の3D映画『バイオハザードV: リトリビューション』の日本版主題歌。「明日世界が終わるなら、わたしは誰と、どんな風に過ごすのだろう?」 聴いているうちに、その聴き手ひとりひとりの、終焉での自分のワンシーンや、その時に傍にいる人、そして、最期の最期にその人にかける言葉を、愛おしさと共に思い浮かばせる楽曲だ。
タイトルにも表れている重いテーマの下、美しさと儚さ、強さと優しさを、その歌に込め、表している壮大なバラード曲について、彼女に色々と話を伺った。
- EMTG:いきなりですけど、今回のアーティスト写真やジャケット写真での中島さんの笑顔に驚きました。これまで中島さんの写真と言えば、比較的凛とした表情の写真イメージがあったもので。とは言え、今回はかなりタイトル曲とリンクしていますよね?
- 中島美嘉:それはあると思いますよ。実際、この笑顔って、「明日世界が終わるなら」の歌にならって、"人は最期の最期にどんな表情をして終焉を迎えるのだろう?"ていうことを考えて、浮かんだアイデアだったし。実は、この採用されたカットって、2テイク目だったんです。この写真を撮った瞬間に、"これだ!"という手応えがあって。実際この後、何枚も撮影したんだけど、やっぱりこの写真以上に楽曲にぴったりな写真が撮れませんでしたからね。言わば、私における奇跡の1枚 (笑)。
- EMTG:今回の「明日世界が終わるなら」は、聴いているうちに、”もし、世界が終わるとしたら、その瞬間、自分は何をし、傍らの相手にどんな言葉をかけるのだろうか?”を考えさせられますね。
- 中島美嘉:そうですね。私は凄く好きですよ、こんなシチュエーション。もちろん歌詞も曲も大好きですけど。曲をいただいた時に、女性ならではの強さや儚さみたいなものを強く感じて。それは歌詞にはもちろん、曲調からも。それを出来るだけ前面に出せたらなとは思ってました。
- EMTG:確かにその辺りがしっかり出ていますもんね。
- 中島美嘉:とは言え、歌っている時は、この歌に限らず、特に何かを思いながらという訳でもなかったんです。いつも通り、出来るだけ無になって、自分がその歌の主人公になりきって歌ったら自然とこうなっていたというか。頭で考えてのことではないですね。
- EMTG:最後の一瞬が描かれていながらも、その前の物語もキチンと感じさせますよね。
- 中島美嘉:聴いているうちに、その歌の主人公になっていくパターンが私の場合、多いんですけど。まさしく今回はそれで。なので、そこまで役を作りこんでではなく、もうちょっと自然な感じかな。最初から、その主人公にはなっていますけど、歌っているうちに、それがより強固になっていったんです。
- EMTG:先ほど、「主人公になりきって」とおっしゃいましたが、それは例えばどのような主人公像ですか?
- 中島美嘉:ジャンヌ・ダルクですね。
- EMTG:強さと優しさを兼ね備えた、人々を先導していく力も持った救世主的存在ですね?
- 中島美嘉:そうです。憧れでもあります。なかなか出来そうで、出来ないじゃないですか、彼女みたいな行動って(笑)。
- EMTG:自身でそんな存在になろうとは?
- 中島美嘉:まっ、実際にそんな場面がないですからね(笑)。だけど、その強さと優しさは、ぱっと思い描けましたね。相手がどんな捉え方をしたとしても、その人を救うために、立ち上がったり、立ち向かったりする。そんな主人公ですね。なので、終焉を背景に、その主人公として歌っていた感じかな。
- EMTG:意外だったのは、こういった曲調ならば、多くの場合がもっと張って歌ったり、ドラマティックに歌いそうなところですが、あえてそこまでトゥーマッチにしていないところも特徴かなと。それによって美しさが際立ってるし。
- 中島美嘉:ありがとうございます。ドラマティックに広がる美しさよりは、重さみたいなものは重視したかもしれません。重みのある世界観、もしくは曲に秘められた世界観とでもいうか。その辺りも気づいたら自然とそうなってたんですけど。
- EMTG:実際に中島さんが、この歌のような立場だったら、最後にどんな行動をとりますか?
- 中島美嘉:私は大好きな人たちと一緒にいれたらそれでいいかなと。二人っきりで、よりはみんなで。しかも、しんみり終わるよりは、わいわい賑やかに終わりたい感じかな。
- EMTG:では、最後に言う言葉は?
- 中島美嘉:そうなってみないと分からないですけど(笑)、今回の歌のような言葉は残すような気はします。
- EMTG:カップリングの「SUPER WOMAN」は、中島さんが作詞/作曲を担当されてますが、いやー、女性は怖い(笑)。
- 中島美嘉:(笑)。そうですね。闘う女性をイメージして作りましたからね。映画『バイオハザードV』からの影響もあったので、『バイオハザード』内の敵と戦うところを、男性に置き換えて書いてみました。
- EMTG:では、相手の男性はいわゆる敵だと。
- 中島美嘉:敵ですね(笑)。
- EMTG:歌詞もショッキングで。
- 中島美嘉:この曲はすぐ書けましたよ。『バイオハザード』のアリスを想定して書いたんです。
- EMTG:サウンドやメロディが歌謡的なのも面白いですね。
- 中島美嘉:「明日世界が終わるなら」とは対照的な歌い方で、どことなく気だるい雰囲気がありますよね。この曲は、おかげさまでテイク数が少なく歌えたんです。曲の雰囲気も好きだし。ライヴでも歌うとパーッと映えると思いますよ。世の中を斜に見て、ちょっと不真面目な主人公のイメージがあったんで、その辺りを上手く出せていたら嬉しいです。
【取材・文:池田スカオ和宏】
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